佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

海きらら

2012-12-18 | 佐世保・長崎

まだ落ち込んでいるあなた、「海きらら」で気分転換しませんか?

「海きらら」とは、佐世保市にある九十九島水族館の愛称です。

そこで今こんなものが・・・

そう。グラスツリーです。

でも、ただのグラスツリーではないんですよ。

よく見て・・・

グラスの中に何かいるのが見えますか?

真ん中あたりに傘のような、透明な椎茸のような・・

そう、クラゲです。

館内にあるクラゲシンフォニードームで、今月25日まで展示されているクリスマスツリー。

今週は予定がいっぱいだし、冬休みに入ると子どもたちもたくさん来るだろうし…

ということで、先週行ってきました。

 

クラゲシンフォニーコーナーは、かなり大きなクラゲ展示コーナーで、

九十九島周辺で確認されている100種類を超えるクラゲを、

随時入れ替えながら展示しています。

この日出会ったクラゲたちは、

こんなふうに

水の中をふわふわと

漂いながら

名前も知らないけれど、みんなとても神秘的で、個性的で、

時には宇宙人のように見えることも・・

本当に不思議な生き物でした。 

 

こちらは九十九島湾大水槽。 

この大水槽で泳いでいるのは、九十九島湾に生息するお魚ばかり、約13,000匹!

海面近く白い渦のように回遊しているのはマイワシの群れです。

 

キラキラ光っているのは電気の光ではなく、太陽光です。

水族館の水槽としては珍しく、ここに屋根はありません。

水面の上は空。

だから雨が降ると水の透明感がなくなるし、曇っていると暗くなるし…

この日のように、青く澄んだ水槽の海に出会えたのは、とてもラッキーだったのです。

海底近くを悠然と泳いでいるのは、エイの仲間。

お腹の方がなんともチャーミングなので、みんな下から一生懸命見上げています。

そんな観客の要望に応えるかのように、水槽のガラス越しに可愛い笑顔を見せてくれることも…

まるで赤ん坊のようでもあるし、

ネックレスをしたオバアサンのようにも見えますね。

でも、あの目のように見えるのは、実は鼻の穴なんですよね~

目は背中側に付いているんですって。ご存知でしたか?

今、スタッフが餌を撒きました!

一斉に魚たちが群れて大混乱。

サメがゲットした餌を口にくわえています。

この日の餌はアジでした。

アジは、この水槽内にもたくさん泳いでいるのに、住人のアジは食べないで、

餌のアジは食べる・・・ってことは、餌は死んだものを与えているのでしょうね。

でないと、区別できないと思います。

下から吹き出しているのは空気ではありません。

砂を巻き上げているのでもありません。

これも餌です。

大きい魚たちがお腹いっぱいになったころ、小魚たち用の細かい餌を

下から吹き上げ、上からもばら撒いていました。

この餌は金魚の餌のようなものだそうです。

本当の海にはプランクトンがいっぱいいて、小魚たちはそれを食べて生きていますが、

ここではプランクトンの代わりに、人工の餌が与えられているんですね。

 

 

自然界は絶妙な食物連鎖で成り立っています。

この水槽の中で生きている魚たちが、九十九島の海にもどったら、

小さな魚は大きな魚に食べられて、大きな魚はもっと大きな魚に食べられて、命を繋いでいくでしょう。

 

でも、自分の命を繋ぐ餌があれば、

むやみに他者の命を奪ったりはしない。傷つけたりはしない。

それが自然界で生きるということ。自然の掟。

 

 

私たち人間は、その掟を破って暮らしている。

自分が生きるために必要な量の何倍もの他者の命を奪いながら生きている。

ある植物は大量生産して家畜の餌にするために、

ある動物はその毛皮を利用するためだけに殺される。

開発と称して自然が破壊され、

森に住む動物の住処が奪われ、

回遊魚は生まれた川に帰れず、

ものすごいスピードで絶滅危惧種が増えている。

 

そんなことに気づき始めた人たちが、暮らしのあり方を変えようと思ったけれど、

社会は簡単には変わらない。

政治も揺れ戻しが起きてしまった。

でも、また、揺れ戻せばいい。

何度も揺れながら、少しずつ、あるべき方向に向かっていければ・・・

 

それまで、地球が保ってくれますように… 

 

コメント
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