佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

ホタル祭り

2009-05-30 | 石木ダム

今日は待ちに待った石木川の"ホタル祭り"

実は待ちきれなくて5日前に既に下見、ホタルの飛ぶ幻想の世界はちょっぴり体験済み。
でも、"ホタル祭り"は未体験。
友人の話によると、毎年美味しい手料理やアルコール類も出され、地元バンドによるライブ演奏もあるらしい。(今年はライブはなかったが)

私たち「水問題を考える市民の会」はけっして<花より団子>系ではありませんが(?)、
あえて言えば<花も団子も>系でありまして…運転手のなり手がありません。

そこで、佐世保から川棚までは電車に乗り、川棚駅から会場までは9人乗りのジャンボタクシーというものを利用。(近くにはバスも通っていませんから)
帰りも電車の時刻に合わせて迎えに来て頂き、たいへん便利で経済的な乗り物でした。

会場に着いたのは6時頃。
テントの中では、地元の方々が一生懸命準備をなさっていました。

まだお客さんはまばらです。
こどもたちが集まってるテントがあったので覗いてみたら、金魚すくいの準備中でした。




そのうち、あちこちのテントから美味しそうな匂いが漂ってきました。

おでん、鶏のから揚げ、焼きもろこし、焼きそば、ホタル団子(皮はジャガイモでできている)、イノシシのスペアリブ、山菜の煮物、山菜おこわ、お赤飯、おもち、生ビールに焼酎等々。
フライドポテトやコロッケなどは揚げたてで熱くて持てないくらい・・・。

涼しい夕風に吹かれながら、美しい緑とカエルの合唱に包まれて食べると、美味しさもますますアップ!話も弾みます。



マムシの焼酎漬けや干マムシ!
黄門杖やシュロで作った蠅たたきなど、珍しい物も・・・




お腹も心も満たされたころ、あたりはやっと暗くなり・・・みんな川岸に移動。

「わぁー」「きれい・・・」そんな声があちこちであがり、近視の私はくやしい気分。
少しでもホタルに近づこうと、暗くて狭い川沿いの道を行きました。
バランスを崩して右へ倒れたら水田にドボン、左へ倒れたら3、4m下の川にドボン、
こちらは石もゴロゴロしてるので大怪我まちがいなし、倒れるわけにはいきません。
足元に注意してへっぴり腰で進みます。

やっと私にも見えてきました。
先日よりもたくさんのホタルが、目の前でゆっくり点滅しています。
まるでクリスマスツリーのようです。
点いたり消えたり、ふーわりふわり・・・。

誰もがしばし言葉もなく見入っていました。

すると、友人が私の手の中に1匹のホタルを入れてくれました。
ホタルは手のひらの上で点いたり消えたりしています。
とても明るい灯りです。
ほんとに昔の人はホタルの光を集めて勉強したのかも…と思えるくらいです。
どうやってこんなに明るく光ることができるんだろう?
両手を丸く閉じると、光った時に手のひらにかすかに温度を感じます。温かい…。

また、そのホタルは、手を広げても振っても飛んで行かないのです。
以前読んだ童話「飛べないホタル」を思い出し、なんだか愛おしくなりました。

3年ほど前は、まさに群舞と言えるほどたくさんのホタルが飛び交い、
両手にまとわりつくほどだったとか・・・。
少なくなったのはなぜ?
エサとなるカワニナが減った?自然の護岸が減って棲みかが失われた?水質汚染?
いずれにしても、それは私たち人間のせい。
もし、石木ダムができたら、石木川のホタルたちはどうなるんだろう?

この美しい命の瞬きを奪ってまで造る価値のあるものだろうか、ダムは?


デジカメではホタルの灯りは撮れなかったけど、その光景は脳裏にしっかりと撮影保存してきました。

来年も再来年もずっと見に来たい。
見に来れますように・・・。




 

コメント
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