ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

誕生日のおまけ

2008-06-20 12:36:25 | 食べ物
最後にコーヒーを頼んだら、これはサービスだったようだ。ウェートレスの女の子の1人は英語を練習中ということで、なかなか一生懸命で愛嬌がある。誕生日だと最初に言っておいたら、最後に火のついた細いろうそくが3本立ったティラミス味のアイスクリームを持ってきてくれた。満腹であったが、残すのは申し訳ないので、メリルと2人で平らげた。ぜひもう1度来たいレストランである。

タルト・オ・ポム

2008-06-20 12:08:12 | 食べ物
最後のデザートには予めタルト・オ・ポムのアイスクリーム添え(写真、アイスクリームのほかに生クリームも付いてきた)を注文しておいた。なぜか、デザートにアップルパイを選ぶ場合には、最初に注文しておかないといけないとメニューに書かれている。直前になるまでデザートには何が食べたいか、いやデザートを食べたいかどうかすらわからないというのに、これは不思議。もしかしたら、アップルパイは冷凍で、自然解凍するのに1時間かかるとかいうのかななどと想像する。冷凍にせよ、おいしかった。

鴨のコンフィ

2008-06-20 12:01:59 | 食べ物
ここでは、コース毎に皿とナイフ・フォークが下げられて、新しいものに交換される。当たり前なのだが、安い定食屋の後だと新鮮。

続いてメインコースは、ペリゴール地方名産の鴨の脂肪煮(コンフィ)。この店では野菜の付合せがあるのが特徴。前にも書いたが、普通フランスの田舎のレストランではメインコースに野菜が付いてくることがない。にんじん、ズッキーニと何だかわからない根菜のソテーが添えられており、ジャガイモはドーフィノワーズ(ドーフィネ風、薄切りポテトに生クリーム、牛乳、卵、おろしチーズをかけてグラタンにしたもの)と、なかなか洗練されている。コンフィは缶詰のものを買うと塩辛いことがよくあるのだが、これは味もよく、やわらかくて、ジューシーだった。

この後にチーズのコースが続く。ほかのレストランでは板に並べられたチーズが回ってきて、各自好きなだけ取るのだが、ここでは最初から一人ずつの皿にサラダ菜と一緒に3種類のチーズの切れ端がのってくる。チーズの量は少ないのだが、ドレッシングのかかったサラダ菜には胡桃も添えられていて正統派。

今度はちょっと高級:ラ・ショミエール

2008-06-20 11:26:29 | 食べ物
一昨日は、4キロ離れた市(いち)の立つ町、モンポン・メネステロルにある、ラ・ショミエール(La Chaumiere)に行った。ここは昨年試みたのだが、月曜日(モンポンの町はほとんど閉まっている)終日と火曜日および日曜日の夜は閉店だそうで、行くたびに閉まっていた。ショミエールというのは藁葺きの家のことらしいが、瓦ぶきの屋根にレンガの建物である。

ここは普段行く定食屋(ルー・マルミトゥーやル・シャレー、ラ・プートルなど)よりはちょっと高級である。それは布のテーブルクロスにも表れている(他の店は紙)。お冷用のコップもちょっと変わった形(まるで馬の蹄のよう)でおしゃれだし、ナプキンは紙製であるものの、ずっと厚くてまるで柔らかい布のような肌触り。むき出しの梁が渡され田舎家のような雰囲気をかもし出しており、冬には店の真ん中にある大きな暖炉で薪が燃やされるそうだ。

ここはあらゆる意味において、今までに行ったこのへんのレストランとは異なる。まず、音楽が流れている。かかっているのはポップスで、もしかしたら、音楽はウェートレスの若いフランス人の女の子2人のためなのかしれない。が、バックグラウンドミュージックの流れているレストランはここが初めて。他のレストランでは、外食のムードを楽しむというよりは、ただひたすら食べることに集中していて、食べることに対するフランス人の執念の強さに感心したのだが、他のレストランは昼の定食を専門にしているからのようだ。

実際、この辺りのレストランは昼が書き入れどきのようで(フランス人のメインは昼食なのかもしれない)、こんなに多くの客を夜見たことはこれまでなかった。8時15分前くらいに店に入ったときには、わたしたち4人のほかには5人の家族連れがいただけだったのであるが、次第に数が増し、9時少し前には、テーブルはすべてふさがり、8人グループ2組を含めて40人ほどの客が会食していた。ほかのレストランでは8時以降はほとんど入ってくる客はなく、8時半になると店を閉めてしまうところもあったので、さすがに農民は夜が早いと思っていたのだが、レストランそのものや客層によるようだ。ブライアンとメリルによると、8時半頃に入ってきた老夫婦はこの店の常連だそうである。田舎のフランス人は夜外食をしないというわたしの概念は覆された。もっとも、この店の客の半分はイギリス人であったが。

ここはアラカルトメニューのほかに、19ユーロ(3,200円)、27ユーロ(4,500円)、32ユーロ(5,300円)のセットメニュー3つがある。昼にはこのほかに12ユーロ50サンチーム(2,100円)のセットが追加される。これらのセットにはワインは付いていないので、ワイン飲み放題の(瓶が空になると注いできてくれる)ほかのレストランと比較すると、やはり若干高いと言えるだろう。

この日は19ユーロのセットを頼み、まず前菜は卵とスモークサーモンのココットを選んだ(写真)。スモークサーモンというので、薄いスライスを想像していたのだが、中に入っていたのは、鮭の塊だった。スモークサーモンの塩味もあって、ちょっと塩気が強すぎるような気がした。卵(黄身が丸ごと入っている)もスモークサーモンもわたしの好きなものなのだが、塩味以外の味がしないのは残念だった。

気になったのは、皿に飾られたきゅうりの切れ端にかかった塩。味は塩なのだが、紫色なのはなぜ?