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ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

パースニップという名の野菜

2006-01-31 14:13:32 | 食べ物
のちkmyさんのリクエストにお応えして、パースニップの写真をアップしてみました。あんまり見栄えのする食べ物ではないですが。

写真左上が生のまるのまま。メイン部分が拍子木状に切ってローストしたものである(kmyさんの職人はだしのパンの写真を拝見した後に、自分の調理したものの写真を載せるのはちょっと恥ずかしいのですが)。

スーパーでニンジンなどと一緒にパックになって売られているのを見ると、シチュー系の料理にも使われるのかもしれないが、社員食堂やよそのお家でご馳走になった限りでは、拍子木状に切ってブラシで油を塗り、オーブンで焼くというのが一番よく見る食べ方のようである。この場合、ローストした肉などの付け合せとしていただく。

お味のほうはというと、ほんのり甘い。ひまわり油を塗ってローストしただけでも、まるではちみつをかけたような甘さがある。

ロンドン名物

2006-01-30 01:32:45 | 食べ物
グリさん、これが先日メールでお話したjellied eelsですが、これでしょうか?

ジェリード・イールズはロンドンっ子、特にイーストエンドに住む人たちの食べ物である。テムズ川をはじめとするイギリス南東部の川で獲れる淡水うなぎを素材とし、イーストエンドに住む貧しい人たちが好んで食べる安い食べ物であった。が、最近では、アイルランドやオランダで獲れる輸入物が主流となり、うなぎの値段も上がったため、決して安い食べ物ではない。また、イギリス人の食感覚ではゲテモノ食いの境界線すれすれくらいに位置するようで、生粋のイーストエンダーでも嫌いな人が少なくないほど、好き嫌いの分かれる食べ物でもある。灰色の地に白みのかかった皮のついたうなぎのぶつ切りは、ちょっとグロテスクに見えないこともない。また、たいてい洗面器に入って売られていて、とても上品といえるような食べ物ではないのも確かだ。

基本的には立ち食い食品で、魚屋でこれを購入したときも、ここで食べますか?と聞かれたほど。Yesと答えると、ビネガーをふってくれるのだが、写真を撮る都合があるので、持ち帰りにした。ジェリードイールズの場合、モルトビネガーに唐辛子を加えたホットチリビネガーがつき物だそうだ。持ち帰りにすると言うと、「パンと一緒に食べるとおいしいんだよね」と魚屋さんが付け加えた。「不思議の国のアリス」の中の牡蠣の話をグリさんが紹介してくださったように、魚介類とパンというのは、イギリス人にとっては切っても切れない関係のようである。

最近は少なくなったが、パブの駐車場に日曜日に出る屋台でも、cockle(トリ貝)やwhelk(バイ)、ムール貝などと一緒にジェリードイールズを食べることができる。ここでジェリードイールズを注文するとパン(パリパリの耳のついた白い食パン)がついてくることがよくある。

昔はうなぎの脂がのっていて、うなぎから出た煮汁だけでゼリーが作れたと年配のロンドンっ子が言っていたが、最近ではゼリー部分にゼラチンを加えることが多いようだ。が、それでも魚のだしがきいており、イギリス料理にしては微妙な味が複雑に混ざっていて、ゼリー部分はなかなかおいしいと思う。

洗面器の入れ物から、適当にうなぎとゼリーとを混ぜて、写真のプラスチックの入れ物(直径8センチ・深さ4センチほど)に入れてくれる。これで2ポンド(約400円)也。

ちなみに、一緒に写真に写っているのが、フィッシュ・アンド・チップスをはじめイギリスの魚介類とは縁の深いモルトビネガー。味は普通の酢ほど酸っぱくなくて、まろやかである。

フランス生牡蠣の謎

2006-01-12 17:57:54 | 食べ物
のち月曜日に仕事でロンドンに行ったが、仕事が終わった後、日本からロンドンへ5日間の予定で来ていらっしゃるiさんにお会いした。iさんとはサイトを通して知り合った仲である。

この日は、年末・年始の地下鉄ストライキ第2弾の日にあたり、29の駅が閉鎖されているということで無事会えるかどうか、朝から心配していた。が、結局待ち合わせ場所のセント・ポールズ駅も開いていたし、電車のほうも間引き運転らしかったが、iさんいわく山手線のように次から次へと電車が入ってきて、まったく支障はなかったようだ。

ところで、前から気になっていたこと。このブログをご覧くださっている方の中には、食通の方が多いので、お答えをいただけるのではないかと期待しつつ、質問をさせていただきます。

12月初めにフランスに寄ったときに、フランス料理店で生牡蠣を食べた。28ユーロのコースの前菜である。牡蠣を食べるのは実に数十年ぶりであった。子供の頃、母がよく牡蠣フライを作ってくれたのだが、これが大嫌いであった(お母さん、ごめんなさい)。それ以来牡蠣からは遠ざかっていたのだが、この日はなんとなく気分が向いて、生牡蠣を注文してみた(夫は鴨のトリロジー・サラダというのを注文した。心臓・胸肉・フォアグラで三部作だそうである)。生牡蠣6個と一緒に運ばれてきたのが、刻んだエシャロットを酢(たぶん赤ワインビネガー)に漬けたものとバターであった。酢漬けのエシャロットは生牡蠣との相性もよくて美味であったが、謎なのはバター。この2つは小さな盆に一緒に乗っていた。

結局わたしたちはこのバターをフランスパンにつけて食べてしまったが、フランスやスペインで食事の初めに出てくるパンとともに、バターが出てくることはほとんどない。スペインでセルベッサの次に覚えた単語がマンテキーリャであったくらいだ(もっとも最近はバターなしのパンにすっかり慣れてしまったけど)。とすると、やはり生牡蠣と一緒に食べろということなのだろうか。バターは、前菜が終わったときに、牡蠣と一緒に下げられてしまった(パンはメインコースの後まで残っていたが)。

ちなみに、生牡蠣は殻付きで、海藻(ただの飾りとわたしは見た)の上に並べられていた。もちろん、冷たく冷やされている。バターは溶かしバターではなくて、小さな容器に入って固まったままだ。

フランス生牡蠣はとても身が薄かったように思うのだが、牡蠣ってこんなものなんでしょうか。

燻製サバ

2005-09-16 17:07:55 | 食べ物
スペインにはなくて、イギリスでしか食べられないものの1つ。イギリスには、こういうピクニックや簡単なランチにぴったりのおいしいものが結構多いと思う。ポークパイやスコッチエッグなどのパイ類もそうだし、キッシュ(あ、これはフランス原産か)もわたしのお気に入り。

ロンドンの日系の会社に勤めていた頃、社員食堂で何も食べたいものが見つからないときには、よくこのスモークド・マクレルにお世話になったものである。大きな電気釜で炊かれたご飯をよそって(日本の米ではなかっただろうが、日本風に炊いてある)、その上にこれを乗せて、ちょこっと醤油をたらすと、簡単な日本食のできあがり。サバには十分塩気がついているので醤油はほとんど必要ないのだが、日本の風味を出すための演出である。

黒胡椒と白胡椒が粒状でしっかりかかっているホット・スモークド・マクレルというのもある。それほど辛いわけではないが、普通のよりちょっとピリっとくる。

イギリスのスーパーはとにかく品揃えが豊富で、スペインのスーパーよりずっと楽しい。早くスペインに帰らないと、どんどん体重が増えてしまって危険だ。

イギリスでこっている物

2005-09-02 18:41:11 | 食べ物
イギリスに来てこっているのが、フィッシュ・アンド・チップス。1週間に1度は食べているかもしれない。スペインでも食べられないことはないのだが、種類がイギリスほど豊富ではない。

中国人が経営している隣町の店にいつも行くのだが、ここのフィッシュ・アンド・チップスは衣が薄くてカリカリなので気に入っている。写真はタラ(これでもミディアムサイズ)とチップス(スモールサイズを2人で分けたので、これはスモールの3分の1くらい。それでも食べ切れなかった)、丸いのは揚げたタラコ(最近衣無しで注文可能と知ったので、今回は衣無しを頼んでみた。若干カロリーを控えられたと思うが、気休めか?)その上の小さな丸いものはピックルド・オニオン(酢漬けの小さな玉ねぎ)である(これはうちに備えつけのもの)。塩と酢(モルト・ビネガー)を振って食べるのが伝統的。イギリスでのポテトチップスの一番の売れ筋は、塩と酢の味付けだというのは、ここから来ているのに違いない。

うちの夫はタラではなくて、ハス(huss)を注文した。ロック(rock)とも言い、うなぎの一種である。もっとも日本のうなぎよりずっと大きくて、切り身は大型魚と区別がつかないほどだ。肉はタラのようにさっぱりしていなくて、かなりじっとりとしている。わたしはあまり好きではない。

ほかにイギリスでこっているものは、グリーン(菜っ葉って感じ?)、さやいんげん、ロケット、クレソン。どれもスペインでは手に入らない。スペインでは、メルカドナというバレンシア地方のスーパーマーケットを利用するのだが、地元産の野菜・果物が安く手に入るのはいいが、品揃えが貧困なのが欠点。その点、イギリスの大手スーパーは世界中のいろいろなところから調達してくるので、品揃えが豊富だ。

肉はラム。スペインでは肉のたっぷりついたラムチョップというのがなかなか手に入らない。それもそのはず、近辺の羊を見ると、ヤギと見間違えるほど、骨と皮ばかりにやせ細っている(毛も短いのは暑いせい?)。というわけで、イギリスでせっせとラムを食べているのだ。

サクランボの季節

2005-06-24 22:04:47 | 食べ物
イギリスではウィンブルドンのテニス大会が始まっている。ウィンブルドン見物といえばイチゴというくらいで、イギリスは今イチゴの季節の真っ只中なのだろうが、スペインではイチゴはすっかり姿を消してしまった。

1ヶ月くらい前、まだイチゴが店頭に並んでいた頃、スーパーに出回り始めたのがサクランボである。3週間前に2ユーロ60セント(343円)だった500グラムのパックが、先週は1ユーロ60セント(211円)になり、今週はついに1キロパックが登場して、その値段は2ユーロ60セントであった。

イギリスのスーパーマーケットは品揃えが豊富だ。世界中の産地から調達された野菜や果物が一年中並んでいる。傷んだり腐ったりしたものもほとんどなくて、見た目もきれいで質がいい。そういう点ではスペインのスーパーは劣るが、地元産の果物が旬に近づくにつれて、どんどん値段が下がっていくのがとてもいいところだ。

去年のサクランボの季節には、「サクランボはイギリスに行くまで待とう。おいしいケント県産のサクランボをイギリスでたくさん食べよう」という夫の言葉に従って、スペインではまったくサクランボを買わなかった。イギリスに行ってみると、サクランボは高くてとても手が出ない。結局、去年はサクランボを食べないで終わった。今年はスペインのサクランボを思い切り食べてから、イギリスに行くぞ。

イチジクの季節

2005-06-18 01:40:52 | 食べ物
スーパーにイチジクが出回り始めた。イギリスではなかなか生のイチジクを手に入れるのはたいへんなのだが、ここスペインでは地元産のイチジクが時期になるとあちこちのスーパーに並ぶ。我が家の隣のイチジクの木にも、実が熟れ始めてきた(写真)。まだちょっと堅いぞと思っていると、鳥が食べてしまうので、なかなか食べごろの実に出会うのが難しい。当のお隣のスウェーデン人・ハンセン一家はというと、めったにスペインには来ないので、毎年収穫を逃している。それなのに、彼らは実のなる木が好きなようで、ブドウの実もなり始めた。これはワイン用なのか生食用なのかわからないので、手は出していない。

お隣のイチジクはご覧の通り緑色なのだが、スーパーで売っているイチジクは紫色である。このイチジクはスペイン語で"breva"と呼ばれ、早熟れのイチジクを指すらしい(紫色のイチジクを指すのか、それともこの時期のイチジク全般を指すのかはわからない)。普通のイチジクは"higo"である。イチジクを表す言葉が2つもあるなんて、エスキモーの雪に対するこだわりに近いものを、スペイン人はイチジクに対して持っているのかもしれない。

竜眼

2005-06-02 22:12:16 | 食べ物
"Maritao's Kitchen"(前回の記事で名前を間違っていました。奥さんのMariさん(青島出身の中国人)とご主人のTaoさんの名前をとって、"Maritao's Kitchen"とのこと)に再び行ったら、食事の終わった後に、竜眼という果物を出してくれた。1年のこの時期に、ごく短い間しか味わえない食べ物とのこと。日本ではリュウガンとかロンガンとか言うらしいが、マリさんの発音ではロンイェンという感じ。マリさんが紙に書いてくれたところによると、眼は同じ漢字を使うが、竜には尤という文字に似た字を使うようだ。この字のはねるところに右上から左下に入るもう1画加わった字だが、意味は龍を表すとのこと。

枝についた実を20個くらいいただいた。外側は皮というよりは、殻と言ったほうがいいような堅めの皮に覆われている。これをつるりとむくと(きれいに実から離れる)中から半透明の白い実が現われる。ゼリーのような食感で、味は日本の梨に似ているように思う。ライチーの仲間だそうだが、ライチーの味は忘れてしまったので、味もライチーに似ているかどうかはわからない。なかなかの美味でした。

Maritao's Kitchen

2005-05-20 01:37:49 | 食べ物
昼食時にフラメンカ・ビーチ・コマーシャルセンター内の"Maritao's Kitchen"というアジア料理のバー・レストランに行く。スペインでは飲茶を出す中華料理店が少ないと嘆くわたしのために、夫が最近みつけてきた店である。ここは以前は「ローマ」というスペイン人経営のイタリア風カフェであった。音楽テープまで含めて買い取ったのか、店内に流れる音楽はスペイン歌謡曲。経営者でウェートレスの中国人女性も白に紺の縁取りの料理人服に長い黒のエプロンをかけて洋風だ。名前もあまり中華料理店らしくない。このへんでは、大中華(グラン・チナ)とか長城(グラン・ムラーリャ)とか迎賓閣(ビエンベニードス)、あるいは萬源(ワンユアン)と言った全然意味のわからないものまで、いかにも中華風の名前の中華料理店が多い。店のインテリアも中華風ではなくてどちらかというと洋風で、たぶんビストロ風アジア料理店というイメージを狙っているのだろう。

シューマイを含む飲茶3皿とベトナム風パスタ(米紛で作ったきし麺のような太くて平たい麺)とセサミプローントースト(パンの上にすり身状の海老と胡麻をのせて揚げたもの)を注文する。セサミプローントーストはイギリスでも前菜としてとても人気のある一品なのだが、このように食パンそのものの形で出てくるのは珍しい。普通は三角形なのだが、これ(写真)が出てきたときには、チーズ・オン・トースト(イギリスの代表的な軽食)かと思った。

食事の後、ウェートレスで経営者の女性と話す機会があった。青島の出身でスペインには2年半住んでいるとのこと。タイ料理・日本料理も出す中華料理店はこのへんでは珍しくないが、韓国料理はあまりお目にかからない。ビビンバがメニューにある。韓国風焼肉もこの店の自慢料理の1つだそうだ。韓国人のシェフが1人いるということで、それを聞いて、次回は韓国料理を試してみようという気になった。ランチのメニューにある「韓国風海老と野菜のオムレツ」というのはいったいどんなものだろう?

最後は、この時期の昼飯時は客の数も少なくて、蒸し物の飲茶は揚げ物より時間がかかるし、単価も低いので、客数をこなさないことにはあまり採算が取れないのよ、というやけに立ち入った世間話になってしまった。お茶をサービスで出してくれた後、お勘定を頼むと、合計は9ユーロ90センチモ(1300円ちょっと)だった。なんだか申し訳なくて、チップをはずんでしまった。

オランダの菓子-シュトロープワフェル

2005-05-18 21:30:35 | 食べ物
お向かいのヤンとティーニーが2週間前からスペインに来ている。今回は3週間の滞在で、小学校の校長先生をしているヤンが退職する今年8月が過ぎれば、もっと長く滞在するようになるということだ。

毎回スペインに来るたびに、1度は食事に招待してくれるので、たまにはお返しをしなくてはということで、先日、ヤンとティーニー日本のカレーの夕食によんだ。日本のカレーはいつでもどこでも評判がいいが、異文化体験を好むヤンとティーニーは、めったにない経験ことのほか喜んでくれた(それか、とてもお腹が空いていたのに違いない。おかわりの申し出にも応じた)。食前のお祈りには、いつも仏教徒のわたしは面食らうのだった。もっとも、名目イギリス国教会教徒の夫だって、当惑するのだが。

そのときに、オランダからのお土産として、シュトロープワフェル(という発音でいいのかどうか?"stroopwafel"と書く)と3軒隣の農場で作ったというチーズをいただいた。この菓子はビスケットのような焼き菓子で、シナモン味の薄いビスケット2枚の間に糖蜜が入っている。糖蜜といわれたが、どちらかというと色も粘り気もトフィーに近い。ビスケットには格子柄がついていて、そこがワッフルを想像させるのかもしれない。翌3日間に渡り、ティータイムにおいしくいただきました。