最後にコーヒーを頼んだら、これはサービスだったようだ。ウェートレスの女の子の1人は英語を練習中ということで、なかなか一生懸命で愛嬌がある。誕生日だと最初に言っておいたら、最後に火のついた細いろうそくが3本立ったティラミス味のアイスクリームを持ってきてくれた。満腹であったが、残すのは申し訳ないので、メリルと2人で平らげた。ぜひもう1度来たいレストランである。
最後のデザートには予めタルト・オ・ポムのアイスクリーム添え(写真、アイスクリームのほかに生クリームも付いてきた)を注文しておいた。なぜか、デザートにアップルパイを選ぶ場合には、最初に注文しておかないといけないとメニューに書かれている。直前になるまでデザートには何が食べたいか、いやデザートを食べたいかどうかすらわからないというのに、これは不思議。もしかしたら、アップルパイは冷凍で、自然解凍するのに1時間かかるとかいうのかななどと想像する。冷凍にせよ、おいしかった。
ここでは、コース毎に皿とナイフ・フォークが下げられて、新しいものに交換される。当たり前なのだが、安い定食屋の後だと新鮮。
続いてメインコースは、ペリゴール地方名産の鴨の脂肪煮(コンフィ)。この店では野菜の付合せがあるのが特徴。前にも書いたが、普通フランスの田舎のレストランではメインコースに野菜が付いてくることがない。にんじん、ズッキーニと何だかわからない根菜のソテーが添えられており、ジャガイモはドーフィノワーズ(ドーフィネ風、薄切りポテトに生クリーム、牛乳、卵、おろしチーズをかけてグラタンにしたもの)と、なかなか洗練されている。コンフィは缶詰のものを買うと塩辛いことがよくあるのだが、これは味もよく、やわらかくて、ジューシーだった。
この後にチーズのコースが続く。ほかのレストランでは板に並べられたチーズが回ってきて、各自好きなだけ取るのだが、ここでは最初から一人ずつの皿にサラダ菜と一緒に3種類のチーズの切れ端がのってくる。チーズの量は少ないのだが、ドレッシングのかかったサラダ菜には胡桃も添えられていて正統派。
続いてメインコースは、ペリゴール地方名産の鴨の脂肪煮(コンフィ)。この店では野菜の付合せがあるのが特徴。前にも書いたが、普通フランスの田舎のレストランではメインコースに野菜が付いてくることがない。にんじん、ズッキーニと何だかわからない根菜のソテーが添えられており、ジャガイモはドーフィノワーズ(ドーフィネ風、薄切りポテトに生クリーム、牛乳、卵、おろしチーズをかけてグラタンにしたもの)と、なかなか洗練されている。コンフィは缶詰のものを買うと塩辛いことがよくあるのだが、これは味もよく、やわらかくて、ジューシーだった。
この後にチーズのコースが続く。ほかのレストランでは板に並べられたチーズが回ってきて、各自好きなだけ取るのだが、ここでは最初から一人ずつの皿にサラダ菜と一緒に3種類のチーズの切れ端がのってくる。チーズの量は少ないのだが、ドレッシングのかかったサラダ菜には胡桃も添えられていて正統派。

ここは普段行く定食屋(ルー・マルミトゥーやル・シャレー、ラ・プートルなど)よりはちょっと高級である。それは布のテーブルクロスにも表れている(他の店は紙)。お冷用のコップもちょっと変わった形(まるで馬の蹄のよう)でおしゃれだし、ナプキンは紙製であるものの、ずっと厚くてまるで柔らかい布のような肌触り。むき出しの梁が渡され田舎家のような雰囲気をかもし出しており、冬には店の真ん中にある大きな暖炉で薪が燃やされるそうだ。
ここはあらゆる意味において、今までに行ったこのへんのレストランとは異なる。まず、音楽が流れている。かかっているのはポップスで、もしかしたら、音楽はウェートレスの若いフランス人の女の子2人のためなのかしれない。が、バックグラウンドミュージックの流れているレストランはここが初めて。他のレストランでは、外食のムードを楽しむというよりは、ただひたすら食べることに集中していて、食べることに対するフランス人の執念の強さに感心したのだが、他のレストランは昼の定食を専門にしているからのようだ。
実際、この辺りのレストランは昼が書き入れどきのようで(フランス人のメインは昼食なのかもしれない)、こんなに多くの客を夜見たことはこれまでなかった。8時15分前くらいに店に入ったときには、わたしたち4人のほかには5人の家族連れがいただけだったのであるが、次第に数が増し、9時少し前には、テーブルはすべてふさがり、8人グループ2組を含めて40人ほどの客が会食していた。ほかのレストランでは8時以降はほとんど入ってくる客はなく、8時半になると店を閉めてしまうところもあったので、さすがに農民は夜が早いと思っていたのだが、レストランそのものや客層によるようだ。ブライアンとメリルによると、8時半頃に入ってきた老夫婦はこの店の常連だそうである。田舎のフランス人は夜外食をしないというわたしの概念は覆された。もっとも、この店の客の半分はイギリス人であったが。
ここはアラカルトメニューのほかに、19ユーロ(3,200円)、27ユーロ(4,500円)、32ユーロ(5,300円)のセットメニュー3つがある。昼にはこのほかに12ユーロ50サンチーム(2,100円)のセットが追加される。これらのセットにはワインは付いていないので、ワイン飲み放題の(瓶が空になると注いできてくれる)ほかのレストランと比較すると、やはり若干高いと言えるだろう。
この日は19ユーロのセットを頼み、まず前菜は卵とスモークサーモンのココットを選んだ(写真)。スモークサーモンというので、薄いスライスを想像していたのだが、中に入っていたのは、鮭の塊だった。スモークサーモンの塩味もあって、ちょっと塩気が強すぎるような気がした。卵(黄身が丸ごと入っている)もスモークサーモンもわたしの好きなものなのだが、塩味以外の味がしないのは残念だった。
気になったのは、皿に飾られたきゅうりの切れ端にかかった塩。味は塩なのだが、紫色なのはなぜ?
最後はデザート。ウェートレスが各種デザート(タルト・ムースなど)の並んだトレーを持ってきてくれて、そこから選ぶ。わたしのお気に入りは、クレーム・キャラメルかイル・フロッタント(浮島)。理由は軽いから。特にイル・フロッタントはほぼ液体なので、するっと入っていく。わたしの料理辞典には「あわ立てた卵白と牛乳で作ったソースに浮かせたもの」と書いてあるが、浮いている島はメレンゲで、海水は卵(絶対に卵黄も入っている)と牛乳のようである。カスタードソースの水気を多くして、甘さを控えた感じ。その上にキャラメルが飴状になって固まっている。(これがなかなか固い)
というわけで、これで5コース終わり。ごく簡素だが、なかなか楽しい体験だった。
というわけで、これで5コース終わり。ごく簡素だが、なかなか楽しい体験だった。

というわけで、第一弾はムシダン(Mussidan)のルー・マルミトゥー(Lou Marmitou)。ここは昨年2軒隣りのイギリス人ブライアンとメリルから教えてもらって行き始めた。街道沿いに位置し、大型トラックの運転手でにぎわう。イギリス人の家族連れもよく見かけ、たまにトランプ遊びを中断して食事を取るフランス人のおやじグループの姿も見られる。入ってすぐのバーの向こう側には、ごく質素なテーブルと椅子が70人分ほど並び、簡易食堂の雰囲気。値段も5コースに赤ワイン付きで、12ユーロ50サンチーム(2,000円ちょっと。昨年は11ユーロだったので、ここにも物価上昇の証が見られる)と手軽。
ここのメニューはかなり奇抜なフランスの田舎のレストランの中でも、特に群を抜いて奇抜ということだ。したがって、ここで出てくるものをして、「フランスのレストランでは」とか「フランスの田舎のレストランは」といったような一般化した言い回しをするのは避けよう。
さて、この日のメニューはというと、最初のコースは夏でも冬でもスープ。この日はインゲン豆のスープであった。ここのスープの特徴は必ずスープの上にパンが乗っていること。前日の残りのパンであろうが、それをスライスしたものをスープの上に並べ、スープがパンに浸透した状態になったところで、大きな器でテーブルに運ばれてくる。これをテーブルごとにみんなで(この日は7人グループ)取り分ける。溶けたチーズの塊かと思ったら、豚の皮だそうだ。だし用ということである。おかげでマメのスープでもこくがある。
次のコースはこれまでの経験(昨年2回)ではサラダであったが、この日はキッシュ・ローレーヌとパテ(写真)。ここでキッシュとパテが出てくるというのも変わっているが、もっと変わっているのは、温かい食べ物(キッシュ)と冷たい食べ物(パテ)が一緒に出てくること。大皿に人数だけのキッシュとパテが乗って出てきて、それぞれで取り分ける。イギリスだと、パテとくれば必ずトーストとバターが付いてくるのだが、ここでは最初にかごに入って出てきたフランスパンだけ。もちろん、バターは無し。
次はメインコースで、ローストビーフか子ガモの足。かえるさんのブログでかわいいマルガモの子供たちの写真を見た後でもあるし、たいして肉がついていないのではないかという現実的な懸念もあり、ローストビーフを選択する。一応注文時に焼き具合を聞かれるが、大皿に乗って出てきたローストビーフのスライスを指してウェートレスの女の子がいうには、「ここからここまでがウェルダンで、ここから先がミディアム」。が、焼き具合にはあまり差は見られなかった。ローストビーフはとても柔らかくて、ジューシーで味わいがあり、おいしかった。が、角切りのフライドポテトの巨大な山には、男性4人を含むわれわれグループもさすがに圧倒されてしまった。
以前、かえるさんもブログの中で、日本のフランス料理のお店での食事について、野菜の摂取量不足を心配していたが、わたしもフランスの料理は野菜が少ないと痛感していた。普通イギリスだとメインコースはたいてい肉にジャガイモのほか温野菜2~3種類くらいがつくのだが、フランスの田舎のレストランだと、肉と炭水化物(フライドポテトが普通だが、マカロニという意表をつくものもあった)だけ。そこで、前菜で野菜を取っておかないと野菜不足になる傾向がある。これについて、フランスの農民は貧乏なので、家で野菜ばかり食べているから、外食には野菜は出てこないのだというのが、隣人ブライアンの説である。
さて、次はフランスではチーズである。イギリスではデザートの後にチーズとなるが、フランスでは逆。また、イギリスではチーズにビスケット(といっても甘くなくて、クラッカーにあたる)とバターがつき物であるが、フランスではチーズにドレッシングをかけた(胡桃のドレッシングが正統派のようである)レタスが出てくる。数種類のチーズの乗った板から各自切り取って自分の皿に取り、次の人にまわす。スープ皿が下げられた後ここまで、このレストランではナイフとフォークおよび皿は変えてくれないので、残さず食べ、骨などは出てきた料理皿に戻し、パンで皿をぬぐった後(もちろんそのパンは食べる)、次のコースに備えなくてはならない。なにしろ5コース12ユーロ50サンチームなので文句は言えない。
今日の天気は降ったり
止んだり
。日曜日はとてもいい天気だったのに、再び不快指数の高い日が続いている。
高校時代の友達とのメーリングリストで苺のケーキの話をしたら、フランスのケーキの写真が見たいというリクエストをいただいたので、この場を借りてご紹介させていただきます。
これは大型ミルフィーユといった感じのタイプで、ケーキ地はパフペイストリーになっている。大きさは27センチx8センチくらい(かな?)。カスタードクリームがケーキ地の上にのっていて、その上にゼリー状になったシロップに固められた苺がのっている。ケーキ屋に行けばいろいろな種類があるのだろうが、スーパーマーケットのケーキだと、フルーツケーキといえば、ほとんど必ずカスタードクリームが使われているようだ。
このほかにも、丸型のショートクラスト地のケーキもあるが、なぜか丸型ケーキのほうはずっと高い。6ユーロ近くするが、これは3ユーロ80サンチーム(約630円)。6人分にはなるので、わりとお得だと思う。ケーキはチーズやパテと並んでフランスのおいしいものの1つだ。


高校時代の友達とのメーリングリストで苺のケーキの話をしたら、フランスのケーキの写真が見たいというリクエストをいただいたので、この場を借りてご紹介させていただきます。
これは大型ミルフィーユといった感じのタイプで、ケーキ地はパフペイストリーになっている。大きさは27センチx8センチくらい(かな?)。カスタードクリームがケーキ地の上にのっていて、その上にゼリー状になったシロップに固められた苺がのっている。ケーキ屋に行けばいろいろな種類があるのだろうが、スーパーマーケットのケーキだと、フルーツケーキといえば、ほとんど必ずカスタードクリームが使われているようだ。
このほかにも、丸型のショートクラスト地のケーキもあるが、なぜか丸型ケーキのほうはずっと高い。6ユーロ近くするが、これは3ユーロ80サンチーム(約630円)。6人分にはなるので、わりとお得だと思う。ケーキはチーズやパテと並んでフランスのおいしいものの1つだ。

お向かいのヤンとティーニの家では、スープの前菜にスモークソーセージとザワークラウトが出された。スープはオランダ風ではないということで、ヒヨコ豆の入った野菜たっぷりのスープ。
ドイツ人は自分のほうが本場というかもしれないが、これはオランダの伝統料理だということで、ザワークラウトが出てきた。隣同士の国ではよくあることで、イギリスでもケバブ屋はトルコ人経営の店とギリシャ人やキプロス人経営のものとがあるが、どちらも自分の国こそが本場と言い張っている。
ただし、ドイツのザワークラウトと異なっていたのは、マッシュポテトの中にザワークラウトが入っていて、おまけにプルーンも入っていたことだ。わたしは、酢豚にパイナップルが入っているのが許せない人間なので、マッシュポテトの中のプルーンは受け入れられなかった。で、おかわりは控えた。
昨日はお隣のアリーとトーシュの家でバーベキューパーティーがあった。われわれ夫婦の15年目の結婚記念日と彼らの35年目の結婚記念日を祝うものである(偶然にも同じ日なのだった)。ヤンとティーニと、アリーとトーシュの友人でやはり近所に別荘を持つオランダ人のカップル、ヴィムとレーニも招かれていた。
ちょっと変わっていると思ったのが、サラダ。リンゴとパイナップルのほかに豆2種類が入っていて、それをカレー味のドレッシングであえてある。もちろん辛くはないのだが、カレー味のサラダというのが斬新であった。
オランダでの外食経験からも感じたことだが、オランダ人はソースが好きだ。このときも、ピーナッツたっぷりのサテーソース(インドネシアを植民地にしていた関係もあって、サテーソースはオランダではかなり定着しているようである)、ガーリックソース(これはマッシュルームのバーベキューにとてもよくあった)、エキゾチックソース(どうやらしょうがや玉ねぎ、パイナップルなどが入っているらしい。怪しげなので、わたしはこれには手をつけなかった)、チーズソース(鮭用)、ピンク色をしたソース(オランダ人たちはこれとケチャップをドイツ風ソーセージにかけていた)などなど。
まだデザートには達していないのに、缶詰の桃が出てきたので不思議に思っていると、ヴィムがそこから1つ取り出して、ラムチョップの乗った皿に乗せた。そして、サテーソースに桃をどっぷりと浸して食べるのである。心配して、レーニに「これって普通?」と尋ねると、桃にサテーソースというのは、オランダ人の感覚でも異常だそうだ。安心した。
外食の世界というのは、ヨーロッパではかなり標準化してきていると思う。どこへ行ってもそれほど驚くことはないのだが、やっぱり個人のお宅でご馳走になると、ときどき意外な発見があっておもしろい。


昨年の夏にイギリスに帰ったとき、友人たちとロンドンの中華バイキングに行ったのだが、この店もやはりバイキング料理専門であった。ソーホーに3軒も出店するほどの繁盛ぶり。タイ料理のバイキングというのも見かけた。たぶん人件費がかからず、回転が速いので、儲かっているのだろう。
ロンドンとは異なり、ペドロランド近辺の中華バイキングの特徴は、目の前で調理してもらえることだ。前菜のスープ、春巻きやスペアリブなどは、調理済みのものを保温機能のある入れ物の中から自分の皿に取る。メインコースは、海老、各種肉、メカジキ、野菜などの生の食材が一種類ずつ並ぶうちから好きなものを取って皿に盛り、シェフのところに持って行く。好みのソースを告げるとまず、材料をこし器に入れて1分ほど大きな鍋の中で湯がいた後、中華鍋でソースと一緒に炒めてくれる、というものだ。ちなみに、わたしは日本のソースというのを注文してみた。醤油味がベースになっているようだというのはわかったが、どこが特別日本風なのかよくわからなかった。強いて言うと、ソース焼きそばのソースに似ているかもしれない。しょっぱすぎるので、次回は別のソースにしてみようと思う。
この後、セルフサービスコーナーに戻り、チャーハンと焼きそばを盛り、テーブルに戻る。デザートとして、ライチーもあったようなのだが、片隅に置かれていたようで、隣のテーブルの女性たちが一斉に立ち上がって小さなはちを手に戻って来るまで気がつかなかった。
炒め物の材料の中には、食に保守的なヨーロッパ人向けにポークチョップやステーキなどというあまり中華料理っぽくないものまである。数人のグループで出かけると、必ず好き嫌いのある人やベジタリアンなどがいるし、また、宗教上の理由から特定のものが食べられない人もいるかもしれない。そういう場合、このようなバイキングなら、他人に気兼ねなく、全員が好きなものを食べることができる。
ただし、観光シーズンの夏には行きたくないと思った。自分のテーブルで料理が出てくるのを待つのは構わないが、皿を抱えてシェフの前に行列するのは耐えられない。

その1つがイクラ丼。先日、近くのスーパーでイクラの瓶詰めを見つけた。かえるさんのブログの中で、イギリスでもイクラの瓶詰めを見たことがあるけど、「いったいイギリスでは何にイクラを使うのでしょう?」という質問をしたら、「カナッペではないでしょうか」というお答えをいただいたのですが、この瓶を見ると、どうやらスペインでは軍艦巻きやにぎり鮨にイクラを使うらしい。スペイン人は食の面で国際化しているなと感心した。
で、かえるさんのアドバイスにしたがって、一応塩抜きとまではいかないけど、イクラを洗うくらいのことはしたのでした。原材料を見たら、塩はもちろん、植物油とか砂糖とか入っているのですもの。そこまではよかったが、戸棚にあった醤油を見たら、なんと賞味期限が2年以上も過ぎていた(いかにわたしが日本食を作らないか、これでお察しいただけるでしょう)。ここでは、外国食料品スーパーまで行かないと醤油は手に入らないし、それも中国製のようで日本の醤油は手に入らない(イギリスでは普通の大手スーパーでキッコーマン醤油が手に入る。以前イギリスの新聞にも、中国の醤油は化学的製法で作られているので、天然醸造の日本の醤油を使いましょうと書いてあった)。というわけで、やむを得ず古い醤油でイクラの醤油漬け決行。
「醤油6:酒4ね」と思ったら、酒がない。1月に日本からいらっしゃったiさんに日本酒をいただいたので、ないことはないのだが、調理に使うのはもったいないし、自分がいない間に一人で日本酒を「飲んだ」などと夫に思われたら、一生許してもらえなさそうなのである。この酒は温存しておくことにして、代わりに辛口の白ワインを使った。こんなにいい加減だから、わたしは料理が下手なのね。
漬けてから2~5日頃が食べごろということだったが、都合により、1日経過したところで食べることにした。イクラの量が少ないし、久々のイクラ丼なのでちょっと気合を入れて、かえるさんの写真にあったように、錦糸卵と、前にいただいた乾燥ワケギと韓国産の焼き海苔を用意した。わくわくしながら、冷蔵庫からイクラを取り出すと、それはキャビア色に変色していた。5日目まで待っていたら、どんなことになっていただろうと怖くなった。この時点でかなりイヤーな予感がしたのだが、案の定、口に含むと、めちゃくちゃ塩辛いのであった。古い醤油なので、ほとんどの成分が蒸発してしまって、塩分だけが残っていたのだろう。それでもせっかくのイクラなのでがんばって食べたが、血圧が上がりそうなので、残りは捨てた。ああ残念。このときになって、減塩醤油を使うようにというかえるさんのアドバイスが甦ってきたのだった。
次回ロンドンに行ったときには、日本食料品店で減塩醤油を買ってきて、再度イクラ丼に挑戦することにしよう。