貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

岐阜市妙照寺②芭蕉と弟子とで三つ物を!

2024-04-04 10:13:55 | 日記
令和6年4月4日(木)
岐阜市妙照寺②

  岐阜滞在中、
多くの俳人が芭蕉を招待する。
 まず、安川落梧亭に招かれ、
この日名古屋から芭蕉を迎えに
きた山本荷兮(名古屋の俳人、
医者)と、
当時流行の三つ物
(俳諧の発句と脇句と第三句を
いう)を試みる。
 「蔵かげの 
   かたばみの花 
      めづらしや」   
         荷兮
(折りてやトモ) 
「ゆきてや 
    掃かむ庭に 
          箒木」      
         落梧
 「七夕の 
   八月はものの 
     淋しくて」     
          芭蕉   
<珍しい鬼の阿吽像>
   
                     
  ついで、
中川原新田(岐阜市湊町)の油屋、
賀嶋善右衛門(俳号歩)の
水楼(長良川に臨んだ高殿)で遊ぶ。
 主人の求めに応じて楼名を選び、
有名な「十八楼の記」を書く。
(現在、「十八楼」の一階
ロビー壁面に、芭蕉の「十八楼の記」
が展示されている。)

 境内には、彼岸花や萩の花が
満開。
<満開の萩や彼岸花>

 そして、
秋にぐうんと伸び、杖になる
という藜(あかざ)もひょろひょろと
伸びていたが、藜の手入れが
今少しかな。

 これでは、杖にはならないな?