貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

滋賀県甲賀市大岡寺 命二ツ!中に桜満開!!

2023-12-20 11:03:43 | 日記
令和5年12月20日(水)
 三重県伊賀市より
滋賀県甲賀市に入る。
甲賀市: 大 岡(だいこう)寺   
<山門より>
   
 水口宿は、
田園風景と野洲川の川沿いの
国道一号と県道の道間にある。
 ゆったりとし、
昔日の思いに誘われる処である。
 古く、この寺は
「龍王山観音院」と号し、
俗に「岡観音」の名で知られている。
<本堂>

 寺伝によれば、
僧行基が諸国行脚に際し、
大(おお)岡(おか)山(やま)に
一宇を建て、
自彫の千手観音の木像を安置
したのが創まり。 
 白鳳14年(686)6月18日
であったと伝う。 
<本寺由緒>

 その後、寺勢は盛大を極め、
十六箇院を建立。
 当山の所在が要害の地で、
交通も至便であったので、
武将の布陣となり、
源義綱、鴨長明(この寺で発心)、
源光行、それに一条兼良等が
宿ったという。
 元禄の頃には、
俳人芭蕉も当山を訪れ、   
「命二ツ 
  中に活たる 
     櫻かな」  
という句を詠む。
<芭蕉句碑>

 ここにある桜は、
現在水口八景の一つ
に数えられている。
 門人服部土芳と
20年ぶりに再会。
 命あって再会を得た喜び、
その喜ぶ二人の中に、
桜が生々花盛りである。
 「活きたる」は
命二つと桜の咲き乱れるとの両様
を利かせる。