麦の穂も頼り?
令和元年6月6日
影向寺の仁王様
見下ろす威力!
そして、大銀杏。
乳銀杏だ。
新緑の柔らかさは、この時期だけの華。
目的の芭蕉句碑。
元禄7年(1694)5月、江戸に
住んでいた芭蕉は、子の治郎兵衛
と共に郷里の伊賀へ旅立つ。
その時江戸の門人との別れを
この川崎宿の榎だんごの店で
かわす。
その時詠んだ句がここでも
立派な石碑に。
「麦の穂を たよりにつかむ
別れかな」
今見送ってくれる人たちと
別れるにあたって、別離の情に
たえかね、これからの旅の
心細さ悲しさに、傍らの麦を
頼りとして掴まんばかりの意。
藁をも掴みたい素直な気持ちが
よく分かる。
何事も初めの不安は募るばかり!