貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

4 室の八島 

2017-02-07 08:59:25 | 日記
4 室の八島 

2015年(平成27年)3月28日

午後2時45分~

「 室の八島に詣す。同行が曰、『此神は

木の花さくや姫の神と申して富士一躰也。

無戸室(うつむろ)に入りて焼き給ふちかひ

のみ中に、火ゝ出見(ほほでみ)のみこと

生まれ給ひしより室の八島と申す。

 又煙を読み習わし侍るもこの謂われ也』。

 将(はた)、このしろという魚を禁ず。

縁起の旨世に伝う事も侍りし。」

室の八島というのは、大神(おおみわ)神社

のことである。

 今の栃木県惣社町に鎮座する。芭蕉が参詣

したのは、旧暦3月29日であったそうな。


<大 神 (おおみわ)神 社>

 境内の水を張った池の中に、石橋や朱塗り

の橋が架かっていた。

 島が八つ。将に八島である。

 それぞれの島に、筑波神社、天満宮、

鹿島神社、雷電神社、浅間神社、熊野神社、

二荒山神社、香取神社が鎮座していた。

 古くは、竈の事を「八島」といったそうな。

やはり、池に水はなし。

 こうして大神神社の室の八島を制覇し、

祈祷もするが、今少し気持ちは荒廃した感じ。

 句碑の句は、

糸遊に 結つきたる 煙哉  翁

戦捷記念碑の左隣に、芭蕉の歌碑がある。

4名の参拝者に出会う。駐車場にて自作の歌

ほとばしる。

 桜見ず 椿も潜み 身に八島 貢人

八島を詣ず 翁の感慨 今や久し 貢人

八島は次回で!


奥の細道説明板



芭蕉句碑

 糸遊に 結つきたる 煙哉



大神神社



八島の鳥居