ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

河村恭子、梅田望実 & 皆木秀樹 @淀屋橋 酒音

2021年08月10日 | 自分のライブで

【Live Information】


 7月22日は、久しぶりに大阪でのライブでした。
 関西で活躍中のジャズ・ボーカリスト、河村恭子さんと電話で話していた時のこと。
 もちろん音楽談義にもなったんですが、これがまたとても話がはずんでしまい、しまいには「じゃ今度久しぶりにおいでよ」「ぜひぜひ」みたいな流れになったんです。
 嬉しいことです。
 大阪で演奏するのも久しぶりだな~


 メンバーは、河村さんとピアニストの梅田望実さん。
 この3人でライブするのは、なんと10年ぶり。
 2012年7月16日(倉敷アヴェニュウ)、同年8月17日(岡山セカンド・シンプソン)以来なのです。
 これがワクワクせずにいられましょうか


 河村さんの歌はクールなヨーロッパ系、でもステージは関西風味でとてもあったかいのです。
 "のんちゃん"こと梅田望実さんは、優しい音で心地よい空気感を醸し出すピアニストです。
 河村さんと梅田さんは、淀屋橋のバー「酒音」で"木曜日の女たち"というタイトルのデュオ・ライブを行ってまして、ぼくはそこへ7月22日に客演させていただくことになりました。
 今年はオリンピック・イヤーですが、その開会式に合わせるため、「海の日」が7月22日(木)に、「スポーツの日」が7月23日(金)に移動していて、めちゃめちゃラッキーでした


 7月22日は快晴。
 ハチくんに留守番してもらって、昼すぎに出発。
 渋滞で間に合わなくなる可能性も考えて、あえて高速道路を使わずに東へ向かいます。
 下道を使ってもたいして時間はかからず、15時半ころには大阪着。
 「酒音」は淀屋橋近くの北浜にあるのですが、ここのコインパーキングがまたえらい金額で
 平日15分400円とかになっているところがフツーにあるので、うっかり上限なしのところなんかに停めるとエラいことになります。
 平日は「上限あり」でも3700円とか。
 上限なしのところに停めるよりもマシか~、とあきらめて上限ありのところへ停めたんですが、、、
 表示をよくみると、なんと「祝日は除く」という小さな表示が
 ちなみに清算時に払ったのは1,000円でした。
 助かった。。。


 とりあえずリハーサルまで1時間半ほどあるので、北浜周辺を散歩です。
 すると、「酒音」の南に、岡山ゆかりの幕末の偉大な蘭学者である緒方洪庵先生が開いた「適塾」があるのを見つけました。
 門下生に福沢諭吉や大村益次郎がいたことは有名ですね。
 緒方洪庵は1810年備中足守藩生まれ。
 江戸や長崎で蘭学を学んだのち、1838年に大坂の瓦町で適塾を開きます。
 この適塾が現在の地に移転したのが1845年なんだそうです。
 さっそく「適塾」に入ってみました。


 

 
 中庭

 
 手前が応接間、向こうが客座敷

 

 
 当時使用していた書物

 
 2階の塾生大部屋

 
 北浜の空


 17時からリハーサルということで、マスターに挨拶して2階へ上がります。
 クリームの「サンシャイン・ラブ」のライブ・バージョンがかかっています。「Live Cream Volume2」かな。
 セッティングしていると恭子さんやのんちゃんが登場。
 年甲斐もなく(^^;)きゃいきゃい言いながら再会を喜び合います。
 そしてリハーサル。
 相変わらず恭子さん要求がハイレベルです
 自分の確固たる音楽観と表現したい世界を持っているからこそなので、なんとかそれに応えたいと必死で付いていきます。
 のんちゃんは派手に弾きまくるタイプではないのですが、音楽の幅が広く、対応力がハンパじゃないですし、安定感抜群で、逆にこちらが安心しちゃいます。(本当ならベースが文字通り礎にならなければ、なのですが


 開演前から三々五々お客さまがやってきます。
 気づけば満席ではないですか
 ふだんなかなか顔が見られない関西方面のぼくの知人も来てくださって、嬉しかったなあ。


 


 
 河村恭子(vocal)


 
 梅田望実(piano)


 
 皆木秀樹(bass:guest)


 久しぶりの恭子ワールドは健在でした
 空間を大切にして、表現しようとする音世界をいかに磨くか、が常に求められている気がして、勢いだけの雑な音は入れられません。
 「こういう音楽を創りたい」「こう歌いたい」と、はっきり自らの歌で意思表示しています。
 それを受け止めるべく頑張ったつもりではありますが、さて自分は応えられたかな~  
 

 
 恭子さんのMCは相変わらず名調子


 


 恭子さんとのライブでは、ほぼ毎回ボーカルとベースのデュオでの演奏があります。
 いつもならピアノやドラムがいるわけですが、こういう時はイントロからひとりで弾かなければならないので、自分の音楽性が試される時でもあるのですね。
 今回は、自分ではなかなかイイ線いってた、と思うんだけど。。。どうだったんだろうな~


 落語家の桂南光さんとのコラボも数を重ねている恭子さんだけあって、トークはほんとにウマイな~、と思います。
 雰囲気がとてもあったかいんですよね。
 声のトーン、しゃべりのテンポなんかも、聞いているだけでとてもリラックスできちゃうのです。


 


 のんちゃんと演奏していると、「共演している感」いっぱいになります。
 一緒に演奏しているだけで安心できる、そんなピアニストなのです。
 人柄も、いつもニコニコホンワカしていて、めちゃめちゃ可愛らしい方なのです。
 いてくれるだけでライブがうまくいきそうな気になる、そういう存在がのんちゃんです。
 もっとのんちゃんと共演できる機会があればいいな。


 
 終演後、またの共演を約して記念撮影


 


 そんなわけで、とっても楽しく、またたくさん勉強にもなった、たいへんシアワセな海の日でした
  

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