レコードやCDを借りたまま返しそびれたってこと、ありませんか?
それが未だに我が家に眠っている場合、そのレコードやCDを見るたびに貸してくれた人のことを思い出してしまいますよね。「なぜ買った覚えのないこれがここにあるのだろう」という場合も往々にしてありますが・・・(汗)
ともかく、借りたままになっているレコードが以前付き合っていた女性のものだったりすると、しばしその当時を思い出して感慨にふけったりしてしまいます。
「トモコちゃん」というコがおりました。
トモちゃんとは20歳前後くらいから3年間ほど付き合ったかな。今までで一番思い入れの強い、最も好きになった女性と言って差し支えないでしょう。
その頃のぼくは、「HANK」というライヴ・ハウスに足しげく通っていました。同じ頃、地元駅地下にある多目的広場で毎週日曜日にコミュニティ公開放送が行われることになったんですが、そのプロデュースを「ハンク」のスタッフが行うことになったんです。常連のひとりだったぼくもその公開放送の手伝いに毎週参加することになりました。機材の搬入・搬出のほか、時には番組の構成や選曲に意見を出したり。DJは地元各大学の放送研究部に所属するアマチュア・アナウンサーです。その中でS女子大の放送研究部からDJとして来ていたのがトモちゃんだったわけです。
丸顔で、愛嬌のある目で、ちょっとフックラしていた可愛いトモちゃんを見て、なぜかぼくは「あ、このコと付き合うようになるな」と思ったんです。根拠? いやいや、そんなものはありません。いわゆる直感、ってやつです。
ではそこから猛烈にアタックしたのでしょうか。いやいやいや、なぜかぼくはヨソヨソしい態度をとり続けたんですよ。照れもあったんでしょうけど、ちょっと人見知りなところがあったぼくは、その頃は(特に女子には)あまり最初からは気さくに話しかけることなんてできなかったんです。
トモちゃんに出会ってから2、3ヶ月経った頃でしょうか。ある日曜日、いつもの本番が終わると、スタッフの提案で、「みんなでたまにはお茶でもしようか」ということになったんですね。その週の担当がS女子大だったので、当然トモコちゃんも来ていました。そして入った喫茶店でぼくの隣に座ったのがトモちゃんだったんです。
その時はじめて話らしい話をしたのですが、びっくりしたことに年も誕生日も同じだったんです。もう、改めて「運命」みたいなものを感じましたよ。
トモちゃんとはその年夏の花火大会に一緒に行く約束をし、それがきっかけで付き合うようになりました(^^)
メデタシメデタシ (終) ・・・じゃなくて~
そのトモちゃんに借りたのが、このチープ・トリックの「天国の罠」だったんです。
チープ・トリックは1970年代後半に現れたロック・バンドです。今や結成以来30年以上のキャリアを誇るベテランです。
デビューしたての頃は、当時隆盛を誇っていたニュー・ウェイヴ・ブームの一員のように伝わっていたこともありましたが、いわゆるパンクなどとは一線を画したロック・バンドです。クイーンなどと同じく、日本から火がついたバンドのひとつです。ハード・ロックにカテゴライズされることもままあるようですが、とても聴きやすいメロディ・ラインを持った、パワー・ポップ・バンドと見ることもできると思います。とにかく、メロディー・センスが良いんですよ。
そのチープ・トリックの初期の代表作が「天国の罠」です。
このアルバムからは「サレンダー」、「カリフォルニア・マン」のふたつのヒットが飛び出しました。どちらもノリノリのハードなロック・ナンバーです。そのほか、「サヨナラ・グッバイ」は彼らのライヴのエンディングを飾る曲としてファンの間ではお馴染みです。「これぞハード・ロック」なナンバーで、ロビンの野性味あふれるボーカルが魅力です。「ハラキリ」「カミカゼ」などの日本語が飛び出してくるユニークな曲としても知られていますね。
ロビンのヴォーカルは、時には甘く、時には男っぽく、時にはワイルドに、といろんな面を持っています。リックのギターはロックンロールを基盤としているんでしょうか、シンプルで分かりやすいですね。重く安定感のあるトムとバーニーのリズム陣の重要性も特筆されていいと思います。とくにベースを弾くぼくには、トムが使っている「12弦ベース」のユニークさに目を見張らされた覚えがあります。
この「天国の罠」が気に入ったことと、トモちゃんとは深く長い付き合いになったことで、ずっとレコードを手元においておいたわけです。
でも時が経って、ふたりが別々の道を進む日がやってきます。レコードだけはそれっきりぼくの手元に未だに残っているんです。
そして、チープ・トリックの曲(特に「天国の罠」に入っている曲)を聴くと、「トモちゃんどうしてるかな~」と思ってしまうのです(^^;)
風の便りでは、トモちゃんは夢だった学校の先生になり、幸せな結婚生活を送っている、ということです。
◆天国の罠/Heaven Tonight
■歌・演奏
チープ・トリック/Cheap Trick
■リリース
1978年4月
■プロデュース
トム・ワーマン/Tom Werman
■録音メンバー
[Cheap Trick]
ロビン・ザンダー/Robin Zander (lead-vocals, rhythm-guitar)
リック・ニールセン/Rick Nielsen (lead-guitar, backing-vocals)
トム・ピーターソン/Tom Petersson (bass, 12st-bass, backing-vocals)
バン・E・カルロス/Bun E. Carlos(drums)
[guest]
ジェイ・ワインディング/Jai Winding (keyboards)
■収録曲
[side-A]
① サレンダー/Surrender (R. Nielsen) ☆全米62位
② オン・トップ・オブ・ザ・ワールド/On Top of the World (R. Nielsen)
③ カリフォルニア・マン/California Man (Roy Wood) ☆
④ ハイ・ローラー/ (R. Nielsen, T. Petersson, R. Zander)
⑤ サヨナラ・グッバイ/Auf Wiedersehen (R. Nielsen, T. Petersson)
[side-B]
⑥ テイキン・ミー・バック/Takin' Me Back (R. Nielsen)
⑦ オン・ザ・レイディオ/On the Radio (R. Nielsen)
⑧ ヘヴン・トゥナイト/Heaven Tonight (R. Nielsen, T. Petersson)
⑨ スティッフ・コンペティション/Stiff Competition (R. Nielsen)
⑩ ハウ・アー・ユー?/How Are You? (R. Nielsen, T. Petersson)
⑪ オー・クレア/Oh Claire (R. Nielsen, T. Petersson, R. Zander, Bun E. Carlos)
☆=シングル・カット
■チャート最高位
1978年週間チャート アメリカ(ビルボード)48位、日本(オリコン)11位
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それを薦めてくれた友達のこととか、貸してくれた女の子のこととか。瞬時のうちに思い出せちゃいますよ
図書館の本だと延滞料金がつかないからそこんとこだけは安心ですね(^^;)。ぼくもレンタルDVDの返却日をよく忘れそうになります。こちらは遅れるとコトなので用心用心。
私は図書館の本を返すのをよく忘れちゃいます。。先日督促のハガキが!!
結果的にはぼくがリックをフォローした形になってしまいました(^^;)
でもギター弾く姿はほんと、カッコいいんですよね~
今は不純だらけのワタクシですが、ピュアーな頃もあったのですよ~(^^) トモちゃんと付き合ってた頃がまさにそうですね(*^^*)
正解はロビンとトムです。
リックも別な意味で悩んだけど・・・(笑)
純愛物語を読んで私もぼーっとしちゃったみたい。
内緒、というのがまた気になるよなー ニクイニクイ♡
しかし、そういう報告を聞くと、恋は年齢関係なく、気持ちの若さがあると訪れてくれるみたいだなー、と思えますね。ぼくもまだまだこれからだ~(*’ー’)
了解しました!ぼくとまりさんのヒミツにしましょうね(*^^*)
オンデンさんとこもちょいちょい覗いているんですが、こちらこそコメントがご無沙汰しちゃって~(^^;)
むむっ、ロビンとトム、じゃなくて、ロビンとリックで悩んでいるのですか。なんかオンデンさんらしいぞ~ でもリックって真面目な顔をするとなかなかイケてるような気もしますね。ハジけてギター弾いている姿は確かにカッコイイ!
こちらこそ、久々にオンデンさんとやりとりしてポーッ(*^^*)としております~
でも内緒なんです!
50過ぎても初恋に匹敵する出来事が
起きるんですよ!!
幸せの報告はここだけのハナシです♪
油断していたら更新が加速していたわ。
ご無沙汰しておりました。
ロビンとリック、いつもどっちにしようか悩むのよね。
え?そういう問題じゃない?
すみません。久しぶりなのであがっています←イイエ
自分で記事を書きつつ気持ちはタイムスリップしてました。そうなんですよ、他人の話でもそれ系の話はついついじっくり聞き入ってしまいますよね。自分の場合とオーバーラップさせたりして。
むむっ、音楽少年・青年だった頃のオヤジさんの恋バナも機会があったら聞いてみたいものです(何かがあったはずとニラんでおるのです~)。気が向いたらぜひ~(^^)
若い頃の淡い恋の話って、他人の話でも、なんとなく胸が締め付けられるような感じがします。
こういう思い出をお持ちのMINAGIさんが羨ましいのだ。
うはは、若かりし頃の甘酸っぱい思い出です~
あ、ホンワカが伝わるとしたら、トモちゃんのことを思いながら書いたせいかもしれません。トモちゃんはホンワカした感じも持っていたんですよ(^^)
ほんとにいいコでしたから、イヤな思い出が何一つないんです。ケンカしたことさえ楽しい思い出なんです~
あ、言われてみるとそうかも・・・(汗) でもトモちゃんも「天国の罠」を貸したことでぼくのことを思い出してくれるといいな~ でも誰に貸したか忘れられてたらちょいとサビシイ(汗)
Nobちゃんは北欧メタルから高倉健さんまで実に幅広い。いや、幅広いといっても体格ではなく・・・(汗)
むむ、恋に飢えている、とな!
たしかに、恋する心を忘れると気持ちの若々しさは損なわれるかもしれません。
ぼくもいつまでも恋していたいです~(^^)
いやいや、けろろさん、まだまだこれからですよん♪
トモちゃんを花火に誘うための電話をかけた時のドキドキ、今でも覚えてますよ 花火の後はぼくの部屋で乾杯しました!でもぼくはお酒があんまりイケないので、最初の乾杯の後はノンアルコールでしたけどね。
BGMはなんだったかな~ moondreamsさんの言うように、景気のいいロックだったはずなんだけど、もしかしたらムードを高めるためにバラードもかけたかも・・・(その後はヒミツ ^^)
O.K. Take It Easy!
またしてもMINAGIさんが女性遍歴を衝撃告白!(汗)
と言っても、文章から伝わってくるのはホンワカムード♪
美しい思い出になっているんですね~
でも、今頃トモちゃんはこのレコードを探しているかも知れませんよ~(笑)
トモちゃんはロックンロール好き♪
因みにNobちゃんは北欧メタル好きです(笑)
最近、「恋」に飢えてます。
恋がしたぁい!
…あかん、年いった証拠かな。
親父の演歌のレコードをひっぺがえし”サレンダー”を聴きながらロックンロール!!
これがMINAGIさんの書けなかったHeaven Tonightの思い出。代わりに書いてあげました。(笑)
Welcome Back.いい加減(よい塩梅)に行こうぜっ。
何をおっしゃるる~ Dulgeさんこそ文章書くのウマいじゃないですか(*‘∇‘)
青春のヒトコマを思い出しつつ書いたのが良かったのかな。Dulgeさんの青春時代の恋バナも聞いてみたいもんです。
トモちゃんはほんとにいいコでしたよ~ 最後はですね、ぼくがトモちゃんに「サヨナラ」されたんですよ。それを引き止めるためにぼくなら日本人形(注:髪の伸びないやつ)を送りかねません(^^;)
こんなん書けるMINAGI氏が羨ましい・・・
トモちゃんは、日本人形を送ったりしないあとくされのないイイ女の子なんでしょうねぇ・・・