裂けるハ～ネス

　寒い日が続く中、お家での潤色作業の気分転換にちょっとでも晴れ間を見つけてベム坊を動かしておこう…なんてカバーを外し、バッテリー維持管理用のオプティメイト4を外す。引っ張り出して乗車前に各部の点検。ん？　んん？　コードが一本外れてる。カプラーのプラスチックが劣化して、噛み込みが外れやすくなっているみたい。手が入りにくいのでガムテで雑に応急修理。これ、何のコードだ？　燃料タンクの方へ繋がっているので、ガソリンメータ？　だとすればガソリン残量が分からないだけなんだけど、もっと大事なコードだったらやばい（燃料ポンプのアース用コードと判明）。さらにちょっと前に発見したのがステアリングヘッド脇のハーネスの亀裂。21年目にしてついに、雨が降ったらあんまり走りたくない空気がただよってくる。だって、電装関係トラブルは目に見えないのだから。裂けるチーズは好きだけど、裂けるハーネスはちょっと遠慮したい。
　エンジンや車体周りにはきちんと手を入れているのでまだまだいけそうなのだが、ちょっとこの先のことを考えなきゃなって思い始めた週末。両親や自分の老いを実感しつつ、愛車の老いとも向き合う季節。事件を笑って乗り越える心のゆとりがホント大切。煮詰まっちゃダメダメ。
　週明けにモトラッド阪神へ。もちろんきちんと直すには全てひっぺがしてハーネスを新調すればいいんだけど、それはとっても大手術。「古いバイクを乗り続けている人は、何かあったらちょこちょこ直しつつ乗り続けていらっしゃいます。この程度ならまだまだいけますよ。」なんて励まされる。外から見えるところだけ無料でちゃっちゃと補修してもらって引き上げ。作業をしてくれたのが伊丹西時代に物理を教えてたY本君だけに、もうちょっと頑張ってもらう？なんて気になったごのいでした。
　94年式　BMW1100RS　現在85,200km　査定額ひと桁万円　行ったところ沖縄以外全国各地。思い出はいっぱい。