君辞めたもう事なかれ

　始まりました近畿大会。京都八幡で熱い戦いが繰り広げられております。といつもなら書くところが今年は非常に静かなスタート。ラインナップをみると少人数のクラブがぽつぽつと。気になります。どんな近畿大会になるかはまだまだ読めません。
　そんななかで我らが兵庫からは滝川第二が昼一番の公演。客席の反応も素晴らしく、お姉ちゃんの名ゼリフに拍手まで来る状態でちょっと客席の暴走かと思ったぐらいの暖かい公演となりました。ただし幕開き５分であれ？っと思った兵庫県人は多かったはず。そうです。漫才姉弟の弟、まなぶ君が県大会と変わっていたのです。ということで写真は熱演する二代目まなぶ君。恐らく他の府県の人には気付かれなかったはず。むしろお姉ちゃんの存在感がぐっと濃くなっていたことで舞台全体の完成度としては県大会に負けないモノだったかも知れません。
　それでも敢えて…。僕的には残念な気持ちが残ったのも事実。ちょっと巻き舌で喋る横山やっさんの危なさをそこはかとなく漂わせる以前の弟君の魅力は捨てられませんでした。移ろいゆくものは美しいと言います。今にも壊れてしまうようなバランスが前の舞台だったとすれば、二代目まなぶ君がけなげに頑張れば頑張るほど、切なさからは遠くなる気がするのです。
　一度命を吹き込んだ役。もらったからには最後まで勤めるのがこの世界の掟。あえて言います。『君、辞めたもう事なかれ』滝二の皆様、ほんとお疲れ様でした！