毎年、高野山に向って護摩を焚き、ご先祖様をお迎えいたします。
護摩の火からソウロクに火を移します。
ご先祖様は、子孫の家と言えども、勝手にはお入りになられませんので、
「ご先祖様、どうぞ、お入りください」とお声を掛けながら、
ロウソクの火と共に、ご先祖様は家にお入りになられるのです。
仏壇のロウソクの火を灯し、
ご先祖様が、仏壇にお越しになられました。
山主 「二、三日ですが、ゆっくりおくつろぎくださいませ。」とご先祖様に。
ご先祖様からは、
「いつもは、供養を受けても直ぐに霊界に帰らねばならないが、
今日から二、三日の間、(泊まって)ゆっくりさせてもらいます」と、お返事があったそうです。
続いて本堂に向います。
本堂のロウソクに火を灯し、
各家のご先祖様を本堂にお迎えいたします。
注 (山主の頭には、冷たいタオルが乗っております)
本日は、一件の盂蘭盆・特別霊界大施餓鬼供養を。
本来は、15日にお勤めなのですが、施主様が、お仕事でお参り出来ないのこと。
急遽、13日の今日、ご供養をお勤めさせていただきました。
読経中に結ぶ印を特別に伝授されていただきましたが、
お分かりになられたでしょうか?
故人様は、供養の山主に上機嫌でお話しくださいますので、
ご供養の合間に、故人様の言われたお言葉を施主様にお伝えいたしますと、
施主様も本当に喜んでくださいます。
霊界施餓鬼一粒満腹法要を初めて受けられるご先祖様は、
特に、涙を流され大変お喜びくださいます。
その姿を見て、山主がまた感激し、
こんなに喜んでいただくと、
「坊主冥利につきる」 こちらも嬉して涙がこぼれますと。
本日も施主様も故人様もご満足のご様子でした。
本日は、お盆中ですので、
ご先祖様とご一緒に、ご自宅にお帰りになられました。
どちらのご先祖様も
ご自宅でごゆっくり、おくつろぎくださいませ。
南無大師遍照金剛