植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

クラウドファンディング、よくわからんがまあいいか

2020年07月25日 | 雑感
 本も新聞も読まず、遠くへ外出もせず、外で人と会うことも少ない。そんな日常が続くとだんだん世情に疎くなります。社会では新たな仕組み、システム、商法が編み出され横文字でネーミングされるものですから、物識りのつもりだったのがいまやすっかり置いてけ堀、「今浦島」状態であります。

 このブログでも、「アフィリエイト」なる機能があるようですが、いまだにきちんと理解しておりません。先だって、中華街の韓国の友人が利用したという「ウーバーイーツ」も最初はなんのことかさっぱりわかりませんでした。CMで流れるようになると、我々も認知するようになるのですね。iPhoneを使って3年以上たっても、あらかじめセットされたアプリの8割は、使ったことがありません。
 
 長男から、LINEで「クラウドファンディング」というメッセージが届きました。なんじゃそれ?知りませんでしたな。早速調べてみると、インターネットで募金を募るのだそうですが、一般の募金と異なるのは事業性の資金調達(fundingファンディング)が主眼であるということなのですね。一般的に起業する場合は、手元資金で足りない部分は親族や金融機関から借り入れを行います。ちょっとスマートなやり方は、ベンチャーキャピタルなどの投資会社や個人の投資家から出資を募るなんて方法もありますね。

 このクラウドファンディングを始めたのが当地平塚で、せがれ達のご学友が、地元でケーキ屋さんを始めるのだそうです。提供金額に応じて、ケーキやお菓子が届くのだそうです。家内に聞くと、以前ご両親は、生活のご苦労も多く大変地元の為に尽くされた方で、早くに他界された由。その子供さんたちのその後の生活や心情もさぞや大変だったろうと想像します。
 
 これはもう募金するしかありません。ワタシ達年金生活者でも、少しは生活や懐にゆとりがあります。大したことが出来なくても、頑張っている人たち、これからの日本を支えていくであろう若者たちの一助になるのであれば喜んで協力します。ワタシ達のこれまでが、多くの方たちに支えられて今あるのですから。
 クラウドファンディング、問題があるとすれば、手続き上カード情報から住所電話番号など、個人情報満載になります。一つ間違うと自分の情報がダダ洩れになるのですね。さらに、血糖値に不安を抱えた甘いもの好きなワタシ、洋菓子は殊の外「体に悪い」のですね。

 鍼灸院の友人夫妻、中華街でコロナ禍にめげずに飲食店を続けている韓国の友人夫婦、地元で親から受け継いだ花屋さんを切り盛りする兄妹など、応援せずにはいられません・・・応援していた湘南ベルマーレへの賛助金はちょっと中断しておりますが(-_-;)。

 これもご縁であります。金は無くても「気は心」なにがしかの支援応援ができればいくらか社会への恩返しになろうと思います。

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すべてはこれから(後編) 頭までどっぷり書道に浸かる

2020年07月24日 | 書道
 もう長らく遠ざかっていますが、学生の頃囲碁を少し齧りました。
 その頃「中国流」という布石で、4隅の星(点)を外して低く構えるが流行りました。囲碁は元々中国が起源で、4千年位前に誕生し、日本には飛鳥時代に伝来したそうです。今は世界的に広まって国際大会も行われていますが、やはり本家中国が強く、最近ではこれの韓国勢が追随しています。

 日本へ漢字の伝来というのも4世紀頃と言われますが、書道においても、「中国流」が存在します。中国式では、書体・字の大きさ・字間などがきちんと統一され、各行での漢字の位置が横並びになるように書かれます。王羲之の書が永らく書の王道となっていますから、この字に倣って、今でも行儀よく律儀に字の大きさ線の太さも揃えて書かれるわけです。
 ただし、戦後中国では識字率の向上の為に漢字の簡素化・省力化を行いました。簡略化した中国文字(簡体字)は、いかにも味わいが無く、元字の意味も損なわれてて醜くなりました。一方で漢字文化の影響が強かった昔の朝鮮王朝は独自の文字「ハングル文字」を考案出して、どんどん漢字文化が薄れました。40年前からは漢字の使用を原則廃止としたので、今では漢字を読めない人が大勢となったようです。

 つまり、今や中国と日本しか漢字は使われなくなり、従って書道も両国のみの独自文化となっているのですね。

 日本でも長い歳月を経て、仮名という独特の文字文化を発展させました。漢字は徐々に簡素化をしていますが、あくまでオリジナルの文字を若干簡略化するにとどめています。そういう意味では、漢字・書道の世界ではいまやわが国が最高峰と言えるのかもしれません。前述の中国流に比べると、日本の書ははるかに芸術性を追求し、自由で奔放・融通無碍の書法になっています。
イメージとしてはこれが中国流。ちっとも揃ってない(笑)

こっちが日本流であります

 文字の太さも極端に変化させ、滲みとカスレを駆使、空間の取り方にも様々な創意が織り込まれるようになりました。文字列をわざとずらし、各字の縦横の広さを様々に変えることで書の流れやリズムを生み出すようにしたのです。
 更に、漢字から昇華させた仮名文字の美しさ、漢字とかなを組み合わせた「調和体」の自由さも素晴らしいのです。
 「禅」や「仏教」などに重ね合わせ、幽玄さや書の持つ精神性も重要な要素とされております。

 ワタシの師「藤原先生」も空間・字間・余白の取り方に非常に神経を使われるようです。

 頭の悪い(失礼)創造性・芸術性に劣る(これまた失礼)中国人が、創意工夫もなしで、決まった形の中に字をはめ込む職人的な書であるのに比べて、ち密な計算・構想に基づいて書技を駆使する日本の書道は、もはや世界唯一の独自の芸術だと思います。浅薄で利己主義拝金主義に染まった中国人にはもはやなんの敬意を持ち得なくなりました。

 書を学ぶ身になると、先人の書を模して文字を美しく正確に並べて書くという、中国流の単純な作業を離れて、精神性芸術性にまで踏み込んでいかなけらばならない、という非常に険しい道、厳しい世界がはるか遠くながら見えております。

 書道にどっぷりとつかり、頭のてっぺんまで墨に体を沈める、くらいの覚悟で参ろう、と思う日々であります。
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文明の利器 物は試し

2020年07月23日 | 雑感
 昨日、小学3,4年生らしきサッカー少年が、近所の公園で一人ボールを黙々と蹴っていました。夢があり心に期するものがあるのでしょうか。応援したくなりますね。

 今月の七夕、当地平塚は仙台と並ぶ七夕祭りで有名ですが、コロナで中止になりました。例年ならば今の時期、例大祭でお御輿も出るので大忙しだったはずですがそちらも中止。
 
 その七夕で、新潟に暮らす倅から送られてきた写真、孫の七夕に書いた願いが「サッカー選手になりたい」でした。小学校1年生の孫は、サッカーなどやっておりませんのに、何故か将来の夢はサッカー選手なのですな。このあたりの歳の子供は、ワタシらが想像もつかぬことを考えるようです。

 座敷に置いていた振動マシン、乗っかっているだけでフィットネス効果がある、というやつです。ワイフが商業施設でこれを見かけたら、楽して痩せられると思ったらしく、即お買い上げでした。以前当地に帰省した時、これを孫が早速見つけました。
 子供はテレビでも何でも、誰に教わるでもなくリモコンを操りスイッチを入れますな。あろうことか、そのブルブルさせている上に乗っかったまま、レゴの組み立てを始めるのです。何の苦もなく組み立てるのが実に不思議です。

残念ながら、今はその効果を体感するまでもなく、埃をかぶっております。

 更に、見つけたのがコレであります。
 サーキュレーターでありますな。この目玉のオヤジみたいに器具は、上下に首を振りながら軸が回転して、当たりの空気を混ぜっ返すという優れもの。彼は、これを見つけると直ちに背後に回ってヘッドロックを掛けました。当然、機械ものですから無理に押さえつければ不具合が生じ、首が回らなくなりました。持ち主と同じですね(笑)。幸い程なくして機械は直りました。
 扇風機は横に首を振るだけで空気の流れを変えるのが局部的になりますが、サーキュレーターは広島カープの菊池ばりに守備範囲が広いので、風が縦横に流れて非常に心地よいものでしたね。

 新しもの好きのワイフは、「これは便利でいいよー」という長男の勧めもあって数年前「ザイグルボーイ」も買いました。上から遠赤外線で材料を加熱、魚でも焼肉でも目玉焼きでも作れる便利な調理家電です。汚さず臭わず、余分な脂も落とし、洗い物も簡単なので重宝でした。これは、帰省した長男が、さっさと自宅へ持ち帰りました。思えば彼の悪だくみにまんまとハマったのかもしれませんな。
 
 そうしたら、今度はテレビで「ザイグルボーイ2」のCMをやっていました。すると、またしても即座に電話してお買い上げとなりました。

こんな感じです。昨夜はステーキを焼きました。今晩はサバを焼くんだそうです。
 次男が以前から「ザイグル欲しい」と言ってました。もし彼が帰省してきたら持ち帰るかもしれません。そうしたら、また、ネットショップに電話して取り寄せるのでしょう。最近では彼女が出来て余裕の三男が欲しがるかもしれませんね。
 
 すると、また電話。その時は恐らくザイグル販売のオペレーターから「お客様、近くにお家の方が居たら代わって下さいませんか?」と言われますな。

 ボケて同じ商品を何度も買っていると勘違いされるでしょう。
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こんな状況になって 旅行なんぞ行きたくもない

2020年07月22日 | コロナ
Go-To-トラブルであります。
 
 相当早い段階から、コロナ後の経済支援策として政府が推し進めてきました。小池都知事は「暖房と冷房を一緒に回しているような」と仰いました。さすが、言葉のマジシャン上手いことを言いますな。
 こういうブレーキを踏みながらアクセルも踏むという、ドリフト走行まがいの政策を経済学では「ポリーシーミックス」と呼ぶことがあります。財政政策や金融政策を組み合わせ、減税で消費を促し公共投資を積極的に行う一方で、金融引き締めなどでインフレを抑制しながら景気回復を達成する、というのが典型的なパターンであります。
 今回は、それとは全く異次元ともいえる危険な試みでありますな。コロナ感染者が急拡大している最中に、広範囲の移動や三密を伴う旅行や飲食を奨励し、一部旅費を負担しようという太っ腹な政策で当初1兆7千億円の予算を使うと発表されました。

 これでお安く旅行に行けます。それじゃあみんなで温泉にでも行くか?なんて話になるのでしょうか・

 観光産業や旅行業界、交通機関など大幅な減収にあえぐ業界を救わんがために考え出された官製キャンペーンなのです。該当する業界の就業者が600万人ほどと公表されていますが、こいつはあてになりません。結論ありきで数字をそれにあわせるというのは官僚の最もお得意とする裏技です。雇用統計から、あれもこれもとちょっとでも関係しそうな業界まで含めればいくらでも数は増やせます。

 想像するに、安倍内閣はこうした、運輸交通・旅行業界・観光業界に相当なコネクションがあり(献金とかなれ合いとかで、ずぶずぶの関係)、巨額な税金を一刻も早くばら撒きたかったのだろうと思います。現に二階幹事長が多額の政治献金を旅行業界団体から受け取っていることが報じられています。
 安倍さんが、特定の仲良しの人たちの為に法を曲げ、無理を通し、公費を支出してきた事実がいくつもありますからね。サクラ・森友・加計学園・アベノマスク・特定給付金事業みんなお友達優遇でしたよ。

 コロナで大きく影響を受けているのは、何も旅関係にとどまりません。病院・医療・介護でも大打撃の様です。零細の飲食業、小売店、コンビニ、地元のタクシー、製造業でも大方はとんでもない減収を余儀なくされているのです。旅行観光のみにお金を使うというのが不公平であり奇異に感じるところでもあります。

 こうした経済界全体、あるいは国民の多くが真っ先に願うことは「コロナの終息であり、感染した場合の検査・医療体制の構築、コロナワクチン・特効薬開発」なのです。それで、感染が確実に広がる中、人の移動を促すというのは感染拡大に拍車をかけるに等しいわけです。Go-Toありきで走り出したものだから、細部も決まらず、東京外しも相まって大混乱です。行く先のコロナ対策済みなら割引が適用になるが、対策の内容は未定、事前の確認も出来ていません。最初は拒否していた東京関連分はキャンセル料を取るな、からキャンセルされたら実損分は政府が受け持つまでコロコロと変遷し、明日からGo!だそうです。

 官僚がパソコン眺めて作る机上のアイデアです。はなから無理筋の政策でしたね。困窮し疲弊した業界を救うのに、国民の財布とリスク負担で間に合わせようとする浅知恵なのです。地方でも、一部の観光業界の救済の為に、都市部から感染者が紛れ込みクラスターを生じる危険が大きいのです。一旦発生すれば、即座に市県民の生命や健康に危険が及び、医療機関の崩壊懸念も再燃いたします。
 
 やるなら、政府や県が直接救済すればよし。コロナ収束まで持ちこたえるように支えてやればいいのであります。経済は、ほとんどが回っています。ほとんどの国民が、賢明にそして冷静に対応し、自粛しているのです。

 コロナを恐れず旅行に行きたければ、どうぞ行ってらっしゃい。でも、そんな余裕のある人が好きで行くのに何万円かの官費をあてこむのはいささか厚かましいと思いますが。
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梅雨は憎し、でも嘆いても始まらん

2020年07月21日 | 植物
 梅雨明けの走り(笑)でしょうか、二日晴れ間がのぞきました。南の方からようやく梅雨明けの情報が出始めました。やはり記録的な長い梅雨であったようです。
 
 バラたちは、日照不足と長雨の為に黒星病で葉っぱを落としました。メインのシャインマスカットやロザリオビアンコなど欧州種のブドウは、黒糖病が全体に広がり、若い葉やツルは茶色に枯れ、ブドウの房には黒い点や茶色のシミが出ています。雨の合間に消毒剤を散布してはいますが、もはや手遅れで病気は蔓延しております。今年は袋掛けをしないで育てています。病気になったままで袋掛けをしても、結果は悲惨なものになります。むしろ、見えるような状態で薬を掛けたり、摘果出来る方がいいのです。
 
 それから、来年は少なくともロザリオビアンコにはビニール屋根をつけて雨除けをしようと決めました。豊産性があり甘みも強いのがわかりましたから、一部でもいいから一切雨に濡れない部分を確保しようと思います。来春までは時間がたっぷりあるので、低コストで風に飛ばされないための設計を考えるとしましょう。

 そうしてもう一つのメインの「スイカ」であります。5本の苗から10数個と理想的な着果でした。入梅あたりまでは至極順調であったのですが、期待に反して、低温・日照不足・大量の降雨という三重苦に見舞われました。(実は昨年も同様でした) 
 収穫したものの味は残念ながら、及第点とはいきませんでした。気温が低い分生長が落ちて肥大化が進みませんでした。更に土中の水分が過剰なので、果肉は瑞々しいのですが、糖度が低いのです。早い話水っぽいのですね。日照不足はともかく露地栽培の限界です。対策は、ハウス(トンネル)栽培なのですが、そこまですることもありません。売るわけではありませんからね。

 そんな中で、唯一成功したのが初めてチャレンジした「屋上スイカ」であります。乾燥して高温になる屋上がスイカにとっては好適なので、プラ舟に土を盛って、自家製のボカシ肥料をたっぷり施し、小玉スイカを植え付けました。プランター栽培ではどうしても根張りが限定されるので大玉は厳しいかと考えたのです。ツルや葉は、風で動くのを嫌うので、ツル物用のネットを地面に並行に張って這わせました。
 完全な無農薬・有機栽培です。乾燥するときは、水遣り代わりに液肥を少し注ぎます。そして降り続く雨には大きなトレーで土に覆いをして過湿になるのを防ぎました。 

3個ついたスイカの一つはカラスに突かれてダメにしました。残り2つはスイカ自体に鉄壁のガードをし、周辺にもテグスを張りました。 そして、無事に収穫しました。
収穫のタイミングもドンピシャ! 薄い外皮の際まで真っ赤な果肉であります。
切った瞬間にスイカのかぐわしい匂いおいが広がります。そうして、その味たるや、強い甘みと旨味が凝縮されて絶品であります。ワタシは心底「世界一美味しい」と思いました。東京のデパート地下の特選果実コーナーで桐の箱に入れて売っていてもおかしくないと思えるほどの出来でした。
 書道仲間の、舌が肥えたおば様方に振舞いましたが。「これを食べたら、他所で買う気が失せる」とか「今まで食べた中で一番おいしい」などど絶賛していただきました。

 してやったり!の気分です。しかも、2個収穫の後もいくつか雌花が開花しました。うまくいけば、この梅雨明けのタイミングでスイカが大きく甘く育つ可能性が高いのです。メロンやトマトと同じく、少し手間がかかりますが、プランター栽培は自然まかせにするよりも、日照・肥料・水量などの管理が行き届き「なり物」を作りやすいのです。
 来年は、少なくともあと二苗は作ろうと思います。すでにある花壇の一つを他の植物を掘り上げて使えます。葉が広がるスペースだけは十分にあります。融通無碍に対応しますよ、なんでも物は試し、経験ですね。

 梅雨時期の雨量が多く、日数も長くなる、それも地球温暖化の影響だろうと思います。一方で、日本の四季の中で、大地を潤し植物たちを成長させる大切な時期でもあります。

 西日本を中心に甚大な被害を及ぼした梅雨です。しかし、これを避けるわけにはまいりません。どうすれば、好ましい環境を維持できるのか、自然を毀損することなく共存し、過酷な環境でもうまく順応出来るか、それが叡智と経験であります。
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