植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

西瓜名人と呼ばれてみたい

2020年07月06日 | 植物
コロナ太りというより、梅雨太りであります。
このところ毎日のように雨が落ちてきます。晴れても長くは続きません。雨の合間を縫ってガーデニングをしておりますが、蚊と蒸し暑さで1時間もやれば作業終了(笑)
これでは運動不足にもなります。

まもなく。スイカ収穫の時期となります。スイカ栽培では、梅雨にかかる時期の受粉、長雨による過湿対策が大事です。暑くて日照が多く少雨であることがスイカを甘く大きくいたします。露地栽培では、お天気次第なので、ほとんど努力すべきことは無いのですが、出来るだけ高畝にし、マルチングをしておくこと、梅雨に入る前に前倒しで株を大きくすることが肝要です。
 今年は、割合晴天と高温の日が多かったので、今のところ順調に見えます。少し追肥し草を取るだけで、あとは自然に任せていますが、最も重要なこと、それが収穫時期の見極めでありますな。

 目安としては植え付け後3か月、授粉後35日を過ぎたあたりと言われます。受粉した日にちを書いて札を付けるといいようです。しかし、日照時間や気温によって成長速度は変わりますし、小玉すいかと大玉でも微妙に違ってくるようです。ワタシのナマクラ農法では、面倒なことは省きますが、日記には最も早い受粉日だけは書いておきます。スイカの位置や大きさでだいたい順番がわかりますので、一番成がうまくタイミングを見定めれば、あとは順々に収穫すればいいということになります。

 今年植え付けた苗は屋上1、地上5本であります。屋上は小玉スイカ3個が着果しましたが、にっくきカラスに一つは突かれて残り2個です。
 地上部のスイカは、出遅れて生育不良の苗が一本、それ以外の4本の苗では多分7,8個は大きくなっています。スイカもつるや葉が繁茂してくると、気づかないところに生長したすいかがゴロンと見つかることが多いのです。初期に授粉したすいか3個だけはかごを被せてカラスから守っております。
 スイカは一番手のスイカが最も大きく美味しくなります。生産農家さんは、一株でせいぜい2,3個しか作りません。ワタシは、今年人工受粉もしなかったので個数は少なめ、結果として少数精鋭の大玉スイカになるのでは、と踏んでおります。

 それで、最初に受粉確認したのが6月3日でした。
これが6月12日、野球ボールほどになりました。

 35日目といえば、あと数日になります。そこで、スイカの熟した状態の見分け方なのです。今では外から糖度判定できる測定器もあるようですが。そこまですることもないのです。
 まずは見た目、大きくなっていることは最低要件です。次にツルの付け根辺りをチェックします。必ずその手前に巻きひげがあります。これが茶色に変わっていたら収穫のサインです。スイカの上部、肩が張って盛り上がって来るのも熟してきた証拠ですね。なかにはツルが枯れて来たりしますが、これは熟していようがいまいが収穫します。更に、底の部分におへそがありますが、これが少し大きく広がって来るといいのです。いずれも、本来は毎日観察しておいて、変化に気づくべきなのですが、この雨ではね・・・・。
 
 そして、古来から伝わるスイカを叩いて、音で判断するというのが最も確実な気がします。スイカを作り始めた頃は、スーパーに行っては売り物のスイカをポンポン叩きました。たたいた時、手のひらに伝わる微妙な反動・感触を確かめ、耳をそばだててその響きを聞いたのです。変なおじさんが、顔を近づけしつこくスイカをポンポンしてるのですから、はたで見れば不審人物に思われたでしょうな。

 若い西瓜(未成熟)は、たたくとコンコンと高い音がいたします。固いので振動も少なめです。これが熟すウチに、段々低音になり、鼓を打ったようなポンポンとした澄んだ音がしてきます。これが収穫のタイミングで、それを過ぎると「ぼとぼと」した音に変わります。外側全体が柔らかくなり、たたいた時に弾力が出てくるともう遅いかなということになります。
 これが7月1日撮影 バスケットボール大であります。(`・∀・´)エッヘン!!

 まあ、何年かやってるうちに大体わかるようにはなります。計算上の収穫時期と外見、音を総合的に判断します。

 残念ながら私の場合、毎年ちょっと早めにとってしまい、「まだ種が白いじゃん」というのがお約束であります。そろそろ、音と見た目を確かめなければならないのですが、今日も雨なのです。
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