植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

今年の気候を振り返っても 仕方ないのではありますが

2019年12月21日 | 時事
今年の天気で、何度も「記録的な」という言葉を耳にしました。
1,2月は暖冬と言ってもいい程暖かく、積雪はおろか強い霜も下りませんでした。園芸にとっては寒くない冬は歓迎です。水を扱う表の作業は楽ですし、非耐寒性あるいは耐寒性が低い植物たちも、安心して冬越し出来ました。

 4月になると、その分、寒が戻ってきたように寒く、冷たい雨の日が続きました。いったん外に出した寒さを嫌がる植物の鉢を室内に戻しましたな。不順な陽気が続き5月のGWも寒かった。
 そして、あっという間に梅雨入り!この梅雨が長かった。体感的には、1か月余分に続いたような気がします。梅雨の長雨はスイカの生育に致命的なダメージがありました。そもそも暑くて乾燥した砂漠のような地域が原産、少ない雨量を貯めこんで大きくみずみずしい西瓜になるので、寒く日照が無く、しかも根が乾かない長雨です。また、雨降りだと雌花も受粉しません。前年の1/3くらいしか収穫できませんでした。しかも甘くない出来損ないです。トマトも然りで、元気のないヒョロヒョロの苗から小さい甘みの乏しいものしか生りませんでした。病気も出ましたね。

 更に、シャインマスカットも成長期の日照と低温によって大きくならなかった。しかも、ウチはハウスやビニール屋根が無いので、降雨をもろにかぶります。すると、黒糖病が発生します。葉っぱが縮れて黒くなり、ツルの先端までも枯れます。何よりもブドウの粒に黒点が入って見た目も味も悪くなります。春先から殺菌剤を何度も散布、コガネムシの大群に、来る日も来る日も駆除して頑張ったけど、結果は無残でした。リンゴや桃もほとんど収穫できませんでした。

 そして、梅雨が明けると2年続きの記録的猛暑です。中国と太平洋のダブルの高気圧が原因と言われています。気象庁などはスーパーコンピューターの解析で「地球温暖化が影響している」とか発表していました。
バカじゃなかろうか
 誰が考えたって近年の暑い夏や異常気象は、温暖化が主因としか言えないでしょう。いまだに、特定できないとか、証明できないとか、あるいは温暖化自体存在しないとまで言う学者が居ます。

 そして、夏が終わるころ、猛烈な勢力の台風が次々に発生し、日本直撃により広範囲に未曽有の被害をもたらしました。あちこちで過去最大級の雨量を記録しました。これまで比較的台風の影響が少ないと言われていた千葉や長野などの内陸にも水害が及びましたね。今後の治水については、根本から見直さなければならないと思います。

 さらに秋から冬へ、ちっとも寒くなりません。20℃を上回るような気温が何日もあります。

 そこで登場するグレタ・エルンマン・トゥーンベリさん、16歳のスウェーデンの環境活動家で、ノーベル賞候補にもなっています。オペラ歌手と俳優を両親に持ち、アスペルガーとか、飛行機に乗らないなど、彼女の主張する環境保護や温暖化防止はおいておいて、批判的な意見や論調も多く見受けられます。彼女が、あまりに過激な表現なので、大人の為政者は、そちらの方が癇に障っているように見えます。16歳の娘に、罵倒され、そのあからさまな不快な表情のために、耳を傾けようとしないのではないでしょうか。
 内容は決して計算しつくされた理論や正確なデータに基づいて解析しているようには思えません。いささか的外れな主張にも思える点があります。ですが、こうした少女ですら地球や人類の未来に強い危機感を抱いていること、今のままでは少しづつながら破滅の道に突き進むことになる、ということだけでも伝わればいいと思います。
 手前味噌ですが、自分がわずかなスペースを使って目いっぱい植物を育てているのは、ほんの少しでも二酸化炭素を減らし、光合成により酸素を生み出すことにつながれば、と思っていることも影響しているのですよ。
 それを、意味もないと、笑ってバカにしたり批判したりする人も居るのでしょうが。

ファイト! 闘う君の唄を闘わない奴等が笑うだろう と中島みゆきさんが歌っています。


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なんとか一年無事に終わりそうです

2019年12月20日 | 植物
 今年も、あと11日で終わりです。今年は、自身にとっては平穏に過ごすことができた1年でした。体調にも大きな変化は無く、心配事・困りごとらしきものも、無かったように思います。なにより、今が心穏やかに居られるということが、幸せであるということですね。
 新たに始めたこと、出会ったことは二つあります。一つはこのブログ、まもなく丸一年を迎え、上げた本数は281話になります。ワタシにとっては上出来でしょう。おかげさまで、毎日平均100人近い方が通り過ぎていかれるようです。特に目的もなく、何気なくスタートして、いまだに自然体でぼんやりと更新を重ねております。
 もう一つは、Green-Snap(グリーンスナップ)という園芸写真投稿サイトにエントリーして、日に3つ前後のスナップ写真を投稿するようになったことです。折々の夥しい植物の写真が紹介されるので、参考になります。上げた写真にはコメントやタグをつけ、それをみた方が「いいね」をつけたり、時にはコメントをしたりします。見知らぬ方と植物・写真を通じて交流や情報交換が出来る仕組みです。

 そこで、今日からこの一年にとった「自慢の園芸写真」をまとめて乗せることにします。かなりは既出・掲載済みでありましょうが、気にしません。
 今日は「バラ」の一年です。ワタシのガーデニングの原点は、花の女王、日々約50本のバラたちに囲まれて、心地いい時間を過ごすのが何よりの贅沢でありました。
多謝 
アルブレヒトデューラーローズ
パパメイアン
イブピアッチェ
プリンセスドゥモナコ
ヨハネパウロ2世
ジャストジョーイ
無名のミニバラ

カリフォルニアドリーミング
鹿の子
ヨハネパウロ2世

ダブルデライト

ピース
アンネフランクの置き土産
エマハミルトン
以下写真だけです。どーぞ見て行ってね
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ワタシは、実はエスパーであります

2019年12月18日 | 時事
ワタシは、ひょっとすると超能力者かもしれない、と思ったことがありました。
かつてサラリーマン生活をしていて、何度か予感・予知めいた経験をしたからです。

一つは、シュレッダーです。会社で共通で使っている大型のシュレッダー、これが紙くずでいっぱいになると止まって、ピーピーとアラームが鳴ります。するとその人が、前扉を開けてゴミ袋を交換するルールでした。裁断した屑が飛び散ると「コロコロ」で床掃除もしますし、面倒なのです。中には、ずるをしてビニール交換せず中のごみを押さえつけたりゆすったりして知らん顔する人もいましたな。ワタシは、裁断しているときに「あー、鳴るな」と予感がして、実際にとまったケースが何度かありました。
 
 これだけなら、たまたま運が悪かったことが多かったですむのでしょう。ところが、次はホチキスの針が、無くなって「スカッ」と空振りする直前に、これを予感することが、少なくとも4,5回ありました。これも針は1連50回ですから、毎回これで終わりそうと思えば、2%の割合で当たると言えばそれまでの話です。でも、なにか、「来る」と強く感じることがあったのですよ。

 さらに、野球のホームランであります。テレビ観戦では、ここで巨人の選手にホームランを打って欲しい、と思うのは年に1000回は下りません。ですから、強い予知めいたものはまず感じないのです。うわ、ここで相手チームの打者にホームラン打たれるとヤバい、と思う時にはよく打たれましたが。
 ところが、球場で観戦するとき、ありました。高橋由伸が打席に立った時、一緒に観戦していた三男に「ホームラン。打つんじゃないか」と言った瞬間、ライトスタンドに叩き込んだのですよ。子供はポカンとしておりましたが、その時自分の超能力を確信しましたな。

 これで、ロシアのエスパー研究所あたりで、5年も修行すれば、もしかしたらワタシは世界的な超能力者として、あるいは予言者として巨万の富を得るのではなかろうか。
 ロシアといえば、ザギトワさんですなぁ。数日前にこのブログで「引退してモデルに」とか書いたら、本当に辞めるかもしれないという報道が出ました。もう少し断定的に「彼女はすぐに競技生活から足を洗うであろう」と書いておけばよかった。今は元コーチのタラソワさんやプルシェンコさんなどが場外バトルを始めたようです。まだ、やめそうにないですが。

 更に、漢字検定協会の今年の漢字など、何の意味もなく辞めて欲しいという趣旨の話を載せたら、カンニング竹山さんが、同様の意見を仰っていました。これは予知とは言わんか。しかし「令」などなんの意味も感傷もありませんね。せめて「桜」でしょうよ。ラグビージャパンのエンブレムであり、年末の大騒動であり、安倍内閣の正体を象徴するのは「桜を見る会」でしたから。

 で、どこかの資産家が、近所や知り合いに1億円の現金を見せびらかしていたら、殺されて金品を盗まれたとか。もし、ワタシが、彼の知り合いであったなら、迷わず「いつか盗みが入るよ、ヘタしたら殺されるよ」と予知してあげたのにね。

 残念ながら、10億円があたる予感はいたしません。買ってもいないので当然でありますが、買っても全く意味は同じで、当たらないという予感しかありません。
 
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土にかえる(蛙) その4

2019年12月17日 | 植物
 5,6年前でしたか、まだ園芸を始めて何年も経たない頃、夕闇迫る中、菜園でガサっと物音がしました。よく懐中電灯で照らすと一匹のカエル(ヒキガエルでしょうか)が居ました。周囲をコンクリートの駐車場や道路・住宅に囲まれたこの園芸スペースに、どうして紛れ込んできたのでしょう。
 その頃はまだ、全体が畑になっておらず、ワタシもそばに寄らない茂みや未整備の角・壁際などが残っていたのです。あちこち探すとねぐらも見つけました。
 周囲に石積みをしたり、板で目隠しをしたところ、いつのまにか姿を消してそれっきり。ワタシにいじられるのを嫌ったか、新たな放浪の旅に出たか、小動物に襲われたか、定かではありません。

 その後、薔薇のエリアに「アマガエル」が1、2匹生息しております。前回で失敗したので、写真に収めた以外は目を合わさないようにしています。そろそろ土の中に入って冬眠するのでしょうか。

本題の土作りであります。
前回までは、土の種類や混合について紹介しました。実際その土をどうブレンドするか、あるいはどんな多重層を作るかは、植物の種類で異なりますから、経験がものをいいます。
 そうした中で、考えなければならないことがもう一つ、PHです。日本の風土では、ほおっておくと概ね酸性に傾きます。空気中の二酸化炭素や火山性の硫黄系の成分、粉塵、化石燃料による排気などが雨中に混ざり、酸性が強くなるのですね。大体PH5.6を下回ると酸性雨と呼ぶそうです。これが大地に降り注ぐので、土壌も酸性が強くなります。化成肥料が酸性化を促進するともいわれます。

 植物は、大体が弱酸性を好みます。pH6.0~6.5ですね。土のPH値を計って、5以下だとほとんどの植物にとっては適しませんので、調整を行います。通常は消石灰・苦土石灰を混和するのです。野菜作りのノウハウに、植え付けの1,2週間前に行うよう説明があります。これを撒きすぎて、あまりPH値が大きくなると(アルカリ性が強い)ヨウ素欠乏症などの障害が出ます。植える植物が好むPHを知っておくことが大事なのです。

 例えば、ブルーベリーは酸性土を好むことでよく知られています。植え付けするときには十分な量の腐葉土を土に混ぜますが、もうひとつ「ピートモス」が欠かせません。そもそもピートモスは、沼地などの底にシダやコケ類の繊維が長年堆積し泥炭層になったものを乾燥させて作ります。今は、水苔などで人為的に作っているようです。泥炭のような状態から乾燥させるので、乾燥しすぎると水をはじきますし、水に浸かっていると粘土のようになり通気性もなくなるので、よく土に混ぜることが大切ですね。
 柑橘類も酸性土壌が適していますが、ブドウはこれを嫌います。
 逆に玉ねぎ・ごぼう・ミズナなどはアルカリ性の土に適していますので、必ず石灰を混ぜ込むようにします。 雨が降る度に、すこしずつ酸性に傾くわけなので、定期的なPH測定がベターでしょうね。

 ここまでで、ようやく土づくりが終わったと思ったら、大きな間違いであります。元肥と害虫対策が更に重要なのです。
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 子供は国の宝であります

2019年12月16日 | 雑感
 昨日は、久しぶりにブログを上げることが出来ませんでした。どなたかが、毎日楽しみにされているとも思えないので、別に気にすることもないのでしょうが。

 親戚の結婚式に招かれて、箱根に行ってまいりました。八時前に家を出て、電車で小田原に行き、そこでホテルからの送迎車で式場に向かい、到着したのが10時過ぎでした。
 箱根は、2015年の火山性噴火からようやく警戒レベルが下がり客足が戻ったら、10月に台風19号が直撃し、記録的な雨量で甚大な被害が出ました。昨日もまだあちこちが通行止めになっており、ホテルとの行き帰りでは、大幅な迂回を余儀なくされました。登山鉄道も復旧には程遠く、倒木・斜面の土砂崩れなどが散見されました。ゴルフ場でもクローズになっているところがあるようです。韓国からの旅行客も激減し、箱根一帯の観光・ホテル関連の業界は相当なダメージであろうと同情いたします。

 結婚式は、教会で今時の風潮らしく「ジミ婚」、披露宴もほとんどが身内・親族だけの少人数の出席で、ワタシの拙い乾杯挨拶以降は、来賓や友人のスピーチも何もなし。ケーキ入刀、最後の当人と父親のお礼の挨拶のみという実に静かな披露宴でした。ワタシら夫婦と、新婦両親以外は50代以下の若い人とその子供たちで、平均年齢は恐らく20歳ほどに見えました。
 近年どこに行っても年寄りばかりで、子供を見かけるのが少なくなっておりますから、10人ほどのちびっこが元気に駆け回るのを、好ましく見ておりました。こういう小学校に上がる前の子供たちを見るにつけ、この子らの未来に我々大人は責任を持たなければならないという思いを強くいたします。

 国の借金、国同士の関係悪化、戦争の脅威、などを先送りにしてはなりません。停滞する経済を立ち直らせ、正規雇用を拡大し、若者が安心して結婚し、子供をたくさん育てられる国にしなければならないのです。嘘や真実の隠ぺい・ごまかしだらけの政治を子供たちに見せてはならないとも思います。あらゆるものをこの子らに背負わせ押し付けてはいけないのですね。


 銀(しろかね)も金(くがね)も玉もなにせむに まされる宝 子にしかめやも

山上憶良の歌に込められた思いは、古今を問わず真理というべきでしょう。

あぁ やんぬるかな 
乾杯で、つい「どんどん子作りに励め」などと口走ってしまいました。

 お開きになったのは3時過ぎ、自宅に戻ったのはもうあたりは真っ暗でありました。結婚式に出席すると一日仕事、なかなかのハードな催しですね。
 周りにこれから結婚するような知り合いも、親戚の子供も思い当たりません。恐らく、ワタシが結婚式に呼ばれるのはこれが最後になろう、と思うとそれはそれでちと寂しい思いにはなります。
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