植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

IRという名のカジノ 日本を更に荒廃させます

2019年12月26日 | 時事
地検が動いた!
久し振りの政治家逮捕ですが、昔のロッキード事件やリクルート事件に比べて、小物感が強いですね。秋元元副大臣といっても、ピンとくる人は少ないでしょう。関与を取りざたされている同僚議員や市会議員もスケールが小さいですし、贈賄側の仲介者の「顧問」とか取締役をみても、そこらのチンピラ風情です。金額は300万円?、なんか桁が小さい。
 もしかすると、今回の逮捕は、ほんの序の口で、ターゲットはもっと大物なのかもしれません。

 しかしIR法は、実に浅ましい発想です。ラスベガスやマカオのようなカジノを中心にした歓楽街を作って、国内外の観光・賭博効果を期待するということです。犯罪の匂いがプンプンいたしますな。ギャンブル依存・反社会勢力の跋扈・売春・違法ビジネスの温床になりかねません。多くの市民がギャンブルによって多額の負債を抱え込み、借金苦、遊ぶ金欲しさの犯罪助長も懸念されます。
 また、ふたを開ければ、ノウハウと資金力に勝る外資が独占して、経済効果も半減となるのがオチです。何兆円とかいう経済効果がある、という話も「まゆつば」、画餅に過ぎないのです。役人や議員が、結論に合わせて逆算した数字を捏造するのは常套手段であります。例の森友学園の例がその典型でした。国や役所が計画する様々な予想数字は、根拠は示さない、誰も責任を追わない、事後検証もしないというのが我が国の根幹の理念です。
 少なくとも、今までに存在しなかった新たな巨額のプロジェクトがぶら下がっております。これに便乗するどころか、あわよくば利権を手にして私欲を満たすためには、殺人も犯罪も厭わない、そういう輩が数千数万と居りましょう。特に「博打」がらみですから、それは「ゴッドファーザー」を観た人は誰でも容易に想像がつきます。

 それはさておき日韓のトップ会談が数年ぶりに実現し、関係修復のきっかけに、という報道がなされています。相変わらず、どちらも総論で自国の都合だけを主張して水掛け論、なにも進展はありません。首相もメディアも、韓国の大統領は信用ならない、今回の一連の責任は韓国側にあるとの論陣を張っています。確かに、かの国は、約束を守らず、自分の都合で世論を操作し、反日教育を進めております。誹は韓国にあり、とワタシも思います。民度低すぎとも。

 しかし、わが国の政権や総理大臣を、果たして諸外国が信頼し、その主張に耳を傾けるかと言えば、甚だ疑問でありますな。嘘と捏造、破棄と隠ぺいを繰り返して国民の目をそらしてきた自民政治や官僚たちに呆れているのは外国の方も同じです。
信用が出来ない指導者といえば、トランプ・プーチン・習近平・金将軍・文大統領などだけでなく、安倍さんだって、十分その資格アリです。

 日本の外交下手は、日本人が和を好み争うことを避けてきたことと、300年の鎖国、島国という立地に起因すると思います。世界の常識に疎く、不平等条約でさんざん損しました。日米修好通商条約の金銀同種同量交換がいい例です。
 戦後最悪という韓国との問題も、水面下でずっと情報交換と交渉を継続する仕組みが必要です。徴用工訴訟で大法院が資産差し押さえや日本企業の支払い命令が出たら、直ちに一連の報復措置をとることを通告すべきでしたね。判決が出てから(韓国政府がよもや黙認すると思わなかった)対抗措置をしても、手遅れだったのです。

 例の、ホワイト国除外をした時、最初は、日本政府グッジョブと思いましたが、結局は、日韓関係悪化に拍車を掛けました。日本製品不買、観光からの旅行者途絶などの問題も引き起こし、北朝鮮問題解決はさらに困難になっています。関係悪化を引き起こしたのは安倍政権にも半分の責任があるのです。

「安倍総理、あんたにいわれたくないよ」と文さんが言うのが目に浮かびますな。
コメント
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