植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

禍福は糾える縄の如し

2019年03月13日 | 植物
 今日は、晴天なれど強風が吹き荒れました。鉢植えにしておいたブドウ苗「甲斐路」がようやく新芽を出したというのに、風で支柱が倒れていました。ツルなので平気だとは思いますが。

 よく洋画に出てくるフレーズの一つが、「いい知らせと悪い知らせがある、どちらを先に聞きたい?」というヤツです。アメリカの人たちは割合この言い回しを好むようです。英語だと、「I have good news and bad news.Which one do you want to hear first?]みたいな感じですね。多分悪い知らせを言う時の常套文句だと見えて、映画を観ると結構出てきます。日本人ははこんな言い方しないですよね。

 園芸をやっていると、良いことばかりは無くて、悪いことも一年中起きます。昨日も、冬越しの植物を調べていたら、マンデビラに新芽を発見、と思ったらアデニュームが一鉢枯れてました。プラスチックの鉢がダメで、素焼きの鉢の方はセーフ、明らかに根腐れですね。キャベツも今までになく上手に出来たと思っていたら、ここ数日で次々に裂球しました。雨と暖かな日が続いた後、急に晴天になったので新葉の成長で表面が裂けたのですね。がっかり、しかもナメクジだらけ。
水生植物の桶を掃除したら、メダカを二匹発見、グッドニュースであったのですが、メダカプールに移し替え中、一匹が行方不明になり結局見つからずじまい。おそらく、捨てた水にまぎれて排水口からあらたなジャーニーが始まったのでは。

 中学生の時、母親が商店会の福引で1等賞の応接セットを引き当てたのを忘れません。古い農家に住んでいた当時、老朽化し畳敷きの藁ぶき屋根という家に、およそ似つかわしくない総革張りのソファが届いた時にはみんなで喜びました。ところが、それから一か月もしないうちに、家人が自転車で接触事故を起こしました。当時十数万円の支払いを余儀なくされしょげた父親の顔が印象的でした。爾来、わたくしは、くじ引きというものは恐ろしいものだ、下手に当たると、相応の不幸が生じるのでは、という固定観念に縛られて現在に至っております。宝くじも買わず、福引も馬券も車券もやりません。そこで、自分の運を無駄遣いしたくない、と思いますね。

 雨が続いて、植え付けしたジャガイモが腐りはしないか、とやきもきしていましたら2週間経って、畝のあちこちに土の盛り上がりで生じた裂けめ発見。おー、ラッキー芽が出るな、とささやかな幸福感、こんな程度でいいのです。災いがあってもせいぜいバラのとげが指に刺さるようなアンラッキーで済むでしょ
コメント
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