植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

今日は3月11日ですか。

2019年03月11日 | 植物
 一昨日は、快晴で強風が吹きました。昨日は、暖かく晴れたり小雨がぱらついたりと、目まぐるしく天気が変わりました。春一番であったそうな。この時期の天気は毎日のように変わるのが普通で、降る度に暖かくなり植物が成長するのですね。
 先日、「アルセア」二鉢と、赤紫の花のギョリュウバイを買いました。アルセアは。多年草で手間いらず、花期が長く、芙蓉に似たパステルカラーの花が房状に咲きます。お庭に植えておくとアクセントになっておすすめです。乾燥気味が好きで、砂交じりの土があっています。葉巻虫がつきますので、そこだけは要注意です。
 
 ネットで、変わった花を見つけて取り寄せました。地植えしてあった赤い小花を咲かせる低木の名前がわからなくなって、ネットで調べているうちに気に入ったのです。ワタシは、地植え鉢植えに関わらず、新しい植物を栽培するとき(株分け、鉢替えも然り)原則として、①支柱を建てること、②ネームタグ(プレート)をつけること、③ダイアジノン粒剤を土に混ぜ込むことを守っています。幼い苗は根元がぐらぐらしていますし、折れやすいので支柱は必須です。名札は、最初買ったときについている「プランツタグ」をそのままにしていた(価格ラベル込みで)のですが、屋外で劣化し風に飛ばされいつの間にか分からなくなるということが頻発したために、百均で売ってる差し込み式の白いプレートを使うようにしています。名前と原産地、裏には日照、温度、水やり、施肥等留意事項もメモします。ダイアジノンは言うまでもなく、コガネムシの幼虫対策です。あいつらは、たとえ盆栽であっても潜り込みますから、おまじないと思って一掴み撒いておくのです。そういうわけで、とにかく植物の名前が出てきません。自分で育てているのに忘れてしまい、なにかの拍子に思い出す、の繰り返しですね。
 やっと探し当てた名前は「グレビリア」、ヤマモガシ科、オセアニア原産で耐寒性あり。可愛らしい赤い花が3か月くらい咲き続けます。で、その時見つけてのが同じくヤマモガシ科の「テロピア」、すでに鉢栽培している「セルリア」とみんな同じ科の植物です。苗木一つでは、送料が割高なのでついでに「トキワレンゲ(マグノリアの一種)」「ピメリア ピソディス(沈丁花科)」「プラティセカ」という初めて見聞きする植物たちも買い込みました。たまに写真を載せていきましょう。
 植物の種類は、世界で20万から30万種あるそうです。えらい学者先生が調べたらしいのですが、どうやって数えたんでしょうね?考え出すと夜寝られなくなりますね。こんなにたくさんあるのだから、知らない植物があっても当たり前、忘れるのも当然ですよ。
 
 忘れるといえば、3月11日、もう8年になるのですね。ワタシは被災者でも何でもないですが、あの日の出来事は克明に記憶しています。おそらく、自分の人生の中でも、最も記憶が鮮明に残る一日でしょう。発生したときには高層ビルの一室で仕事中でした。みんなの反応から避難、テレビの中継、黄色く染まった不気味な空の色、携帯電話の向こうから聞こえる妻の悲鳴、電車が止まっていつもの飲み屋で時間をつぶしたところまでもよく覚えています。震災地から遠く離れた横浜でもそれだけの驚きと恐怖があったのですから、現地の人の目に映った光景、そうして失った家族、友人、家、思い出等は想像を絶するものがあり、終生忘れることができないでしょう。むしろ、思い出したくない、忘れたいと考えるのが人情ではないだろうか、と思います。なのに、今日は多分テレビでは大震災の映像がずーっと放送されるのでしょうね。一方で、スリーマイル、チェルノブイリを凌ぐ最悪の放射能事故を起こしておきながら、それらの危険性を忘れたかのように原発を推進し稼働させている数多の人たちがいます。世界有数の地震多発国であり原発依存のこの国で、もし、また同じような事故が起きた時、「想定外でした」と言われ、わたしたちは、その汚染とあと始末の費用を被ることになるのでしょうか。
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