植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

甲斐犬、スミレのこと(1)

2019年03月09日 | 植物
 昨日は、ブログの作文に熱中していて、予約を入れていたタイ式マッサージの刻限に大幅に遅れるという失態をしでかしました。そのためブログも中途半端なままアップ(残念)。年のせいにはしたくないですが、一日に複数の予定や行事を入れるとだんだんどちらかのことがおろそかになる、という傾向が強くなってまいりました。ゴルフのラウンドの日にちを間違えてみたり、飲み会の約束を失念したり、と情けない限りです。スマホに予定を入れても、見ない、電話やラインが来ても、見ない、みても忘れる、ということが何回もあります。皆様には、ご迷惑をおかけします。

 先住のワンコが亡くなってから、2年半経ちました。16年間我が家の家族として、みんなに可愛がれたコーギー(カーディガン)は癌と老衰で苦しみながら息を引き取りました。その時の悲惨な光景が頭から離れず、ペットを飼うのはこりごりだと思いました。ところが、庭先の車庫の脇に置いていたゴルフバッグが盗難に遭うということがありまして、先代のワンコ(リュールという名前)の果たした番犬の役割を痛感することになったのです。義母の3回忌をきっかけに、庭木の処分、倉庫の改築、納戸の片づけなどと同時に、家内と犬を飼うことで意見が一致しました。条件は、雑種でもよい、中型犬の雌、できれば成犬の黒で外飼い、でした。

 犬種として、真っ先に浮かんだのが「甲斐犬」です。数年前に逗子に住む友人宅にお邪魔したときに初めて対面しました。ドーベルマンなどの狩猟犬や番犬に共通した、精悍な体とシルエット、他を寄せ付けないような凛としたたたずまいが印象的でしたね。その後2回近所のペットショップでこの真っ黒な仔犬が出ているのを見かけましたが、前述のような事情があり躊躇し、翌日行くと「家族が決まりました」の張り紙でした。今回、飼い犬探しを始めるについて、ネットで保護犬などの「里親探し」のHPや保護センターを探して、甲斐犬を数匹みつけましたが、外飼い、番犬、というのが、そういう活動をしている方たちにとっては「好ましくない」という方針らしく2回お断りの連絡が来ました。保護犬でたとえ一匹でも処分されなければ、その分だけその命と誰かのためになると思ってました。自慢ではないけれど、犬を飼うことにかけては筋金入りの愛犬家である家内がおり、庭うちでドッグランができ、数坪ある犬舎など最適な住環境を用意したのに、単純に室内犬と条件を決めるのはいかがなものかと思いましたが、そこで里親になることを断念したわけです。

 甲斐犬は、長い歴史の中で、その犬種が守られてきたもので「天然記念物」に指定されています。日本犬でも、柴や秋田犬はなじみがありますが、この犬固有の特性もあってあまり多くは飼われていません。もともと狩猟犬で、気性が荒いとか他の犬と接するのを好まない、人に懐かず、一生一人の飼い主に尽くす、等の記述が多く出てきます。複数の犬専門家の人から「お腹や首を触らせないので、飼うのが難しい」とも聞きました。一方で、甲斐犬を一度飼ったら、他の犬は飼えない、なんて話も聞きます。逗子の友人は「犬を飼うのは初心者だったけど、時間をかけて接するうちに信頼関係が出来た。噛む癖もなくなるし、他の人にも撫でられるのが好き。」との連絡をいただきました。人のお付き合いと同じです、という言葉、心に沁みましたなー。
 
 それでひと月かかりましたが、横浜のブリーダーさんが「甲斐犬のメスの子が、山梨で生まれましたよ」と連絡をいただくに至りました。

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