植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

5年の計は、樹木を伐るにしくはなし

2019年03月30日 | 植物
 とうとう桃の木(大久保)を伐採することにしました。植え付け後丸三年経過するも花が咲かず、今年も新葉がで始めました。
ということは、今年も実がつかないのです。肥料分過多による徒長かとも思いますが、来年も開花の保証がなく、他に地植えを待つ鉢植の中の果樹が数本あるのです。

 迷いましたが、他に2本の桃が植えてあり、既に両方開花していることから、惜しみ惜しみ切りました。
 やはり、乾燥した木材のように枝に水分が少なく根も貧弱でした。環境が悪かったのか、施肥や水遣りが間違っていたのか今となってはわかりません。

 コガネムシの幼虫の食害で根を傷めた生育不良とみていますが。

 ついでに、もう一本、「常緑ヤマボウシ ホンコンエンシス」も処分しました。ヤマボウシは、ハナミズキの近種で、果実が食べられるというので、園芸を始めてから間もなく植えました。
残念ながら、こちらは、買ってきた年を除いて、以後4年間花が咲きませんでした。こちらも地中でコガネムシが暗躍したか、さもなくば西日が当たって弱ったかで、わずかに若葉の芽が出ているだけです。
常緑にもならず、葉っぱも落とすので見た目にも情けない木でしたから、思い切って根ごと掘り上げました。


 植物をやっていて、沢山のことを学びました。その一つが、諦めも肝心。
 枯れかけたバラやボロニア、胡蝶蘭なんかを未練がましくケアしましたが、みんな枯れました。
 弱ったり、枯れこんできた植物たちにやれることといったら、肥料か水を遣ることくらいです。でも、結果として吸水力を無くした植物は根腐れして完全にダメになります。
 そういう時は、構わず抜く、です。土から出して根が生きてるかどうか、それが決め手です。根が茶色に変色したり腐っていたらアウトです。
地上部が枯れていても根っこが白く締まっていればまだ、見込みがありますね。

 「どぶに落ちても根のあるやつはいつか蓮の花となる」
 と、寅さんが歌うように、植物は根が大事。        ただし、エアプランツは除きます。

 5年育てて、結果がついてこない植物はどうやら、その後も見込みがないと考えてよさそう。

 それでも、中国の管子に曰く「一年の計は穀を樹うるに如しくは莫く、十年の計は木を樹うるに如くはなく」10年の計画でものごとを考えるなら樹木を育てなさい。この後は「終身の計は人を樹うるに如くは莫し。」でしたか。とりあえずは、あと十年は育てていくつもりで引き続き樹を植えましょうぞ。
 箱ものにこだわるお役人や、企業の経営者もこの意味を良く考えた方がいいですね。社会も会社も人で成り立っています。学校教育を通じて人として正しい生き方を学び、社会では企業や組織が社員・職員たちに、働く生きがいを持てるよう人を育てていればこの日本も、も少し良い世の中に変わると思うのですが。

 
コメント
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