植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

チューリップは金持ちの花?

2019年03月21日 | 植物
 お彼岸ですね。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、まだ夜の冷え込みもありますし、週末には寒の戻りもありそうです。

 球根類は相変わらず次々に芽を出したり蕾がついたりしています。寒咲きの水仙が終わっても、まだラッパ水仙などが咲きだしています。ヒアシンスがそろそろ終わりで、変わってフリージアが出番を待っています。
 そうして、チューリップが咲くと、春本番ですな。

 私は、もともとあまりチューリップが好きなわけではないのですが、毎年球根が店頭に並ぶと、手を出してしまいます。数日咲いたらおしまいで返り咲きも無し。この花は特に群生させて一斉に咲くと見事なので、公共機関の花壇や有名どころの公園に集中的に植えられているのをよく見かけます。金に糸目を付けぬとなれば、チューリップが一番。だいたいこれらは、花が終わると掘りだして処分、次の草花が植えられます。当然球根ですから、翌年も咲かせようと思ったら咲かせられるのです。ところが、花後掘り上げても植え放しでも、翌年は、花が咲かないか、咲いても小さくなりますね。その理由は、売られている球根が花を咲かせないよう数年かけて育てられているからですね。当然、栄養を蓄えた大きな球根ですから立派な花を咲かせます。咲くと養分を花に持っていかれますから次は小さな花(本来の花の大きさ)に「なるという訳。この手の植物はいっぱいあって、前出のヒアシンスも然りです。シクラメンや胡蝶蘭も、やはり買ったときの花が一番大きくて、次回(翌年)は期待できません。それはそうです。もし、一般の素人に、売られている花と同じように毎年育てられたら、花屋さんも生産農家さんも、商売あがったりですよ。
 なので、本当のお金持ちは、新品種のチューリップの球根を沢山買い込んで、大きなお庭やプランターにぎっしりと隙間なく植え付け、終わったらポイ、が正しいのです。(笑)

、貧乏性のワタシは、葉っぱが枯れるまで育てて、冬に植えるまで保管します。そこで、ちゃんと、全部掘り上げるとか、花の特徴・品種を記録するとかをしないし、ひとまとめにしたものを空いたところに適当に植えるものだから、思わぬ場所から、いつの間にか葉が出てきます。更に買い足すので、どんどんチューリップやヒアシンス・フリージア・水仙などが増えてしまうのですな。今年こそちゃんと、整理してお金持ちに負けないような、花壇を作ろうと、毎年思っています。

 今、ベビーキウイ用の棚を作っています。サルナシとかマタタビとも言われるキウイの仲間です。例によって自家不和合性があることで知られています。この手の果樹は、自家受粉を繰り返すと樹勢が損なわれ種自体が弱体化するので、他の品種なんかからでないと受粉しない、というのが一般的です。ツルが伸び、他の木に巻き付いて収拾がつかなくなる、という禁断の果実を、あろうことか3本植え付けるのです。とりあえず、2本は大きめの果樹鉢ではありますが。でも、いいんです。自分で作ったものを食べたいんです。いざとなれば、伐採する覚悟で栽培するんです。
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