植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

依存症は薬物ばかりではない

2019年03月22日 | 時事
たまには、植物以外のオハナシ

 何とかという役者さんが、コカイン中毒で捕まったそうな。テレビを付ければイチロー、ピエールばかりが取り上げられているみたいです(あまりテレビを見ないので定かではありません)。イチローは無関係ですが、芸能人の方々は、そういう薬物は、職業柄・生活環境からも身近にあるんでしょうな。欧米では、大昔から大麻他の薬物吸引や摂取は当たり前の印象がありますね。芸術関係だと、感性やパフォーマンスがすごくなるからと、常用することもありそうです。本人の使用だけに限定すると、一回だけ使うくらいなら、無害のような気もしますし、一部の国では合法化されている薬物もあるので、そう騒ぐこともないかなと思いますが、さにあらず。中毒性・依存性がまず問題で、入手するために手段を選ばなくなる、生活が破綻してしまいには廃人同様になるそうです。こういう人たちに販売することで、反社会的勢力にお金が吸い取られることもいけません。北朝鮮などの国の国家財源になっているなんてシャレになりませんよ。「あなたのシャブが、核開発の資金になっています。月一回のマンスリーサポートをお願いします。」なんてね。中毒者が、通り魔的な犯罪や事故を起こしたことも数知れません。薬物中毒で早死にする人は、大勢いるんでしょ。

 薬物の恐ろしいところは、使用すると脳のどこかにに作用して、強烈な快感が焼き付けられることだそうです。いったん脳が経験すると、それと同等の刺激を求めるようになって中毒になるということだそうです。理性や社会規範なんかはすっ飛んで、クスリを求め続けるのですね。

 この作用は、ギャンブルにも同様の現象があって、博打で、一度幸運に恵まれて「大儲け」すると、病みつきになるのです。万馬券が当たったとか、パチンコで十連チャンしたとかね。議員先生や、えらいお役人がたは、「健全な射幸心」という不思議な表現で公営ギャンブルを推し進め、外国人観光客誘致で「カジノ法案}を通しています。宝くじは年々一等当選金を上げて、CMを出し、売り上げ増にやっきとなってますね。

 ワタシの小さな貸ビルは、平塚競輪場のそばにあります。競輪の開催は大体ひと月1週間ですが、これ以外に他の競輪場のレースがあると、場外車券を売るので、一年の2/3は、競輪場が開いており、わんさかアヤしげなオッサン達が来ますね。何回か場内を覗いたことがありますが、近在の年寄りをみんな集めたと思うほど、老人が多いですね。30年位前は、バブルのせいもあって、とんでもないくらい大賑わいでした。往時とは比べるべくも無いですが、それでも、記念レースには、県外からも勝負しに来てますね。よくぞ飽きないものだ、よくぞ軍資金が続くものだと、感心しますね。

 しかし、ギャンブル依存症も実は隠れた社会問題なのです。競馬、競輪、競艇、オートレースの売り上げが、大体年間、2兆円。パチンコ・パチスロは22兆円位だそうです。これに、宝くじ(サッカーくじ含めて)1兆円ちょっと。世界ナンバーワンのギャンブル大国と言われているのですよ! 世界全体のカジノ売り上げは20兆円くらいのもの。凄くないですか。多重債務者、ギャンブル依存による家庭崩壊、ギャンブル資金を稼ぐための犯罪助長と、その国家的なマイナスは計り知れないですが。それぞれのギャンブルの還元率(一回の勝ちでの払い戻しの割合)は、パチンコは85%(表向きの数字で、あてにはなりません。換金手数料なんか考えると70%くらいじゃないか)、公営ギャンブルで約75%、宝くじはなんと50%を切っています。ざっと7兆円のお金が、国民の皆さんの財布からかすめ取られて、どこかにいってる計算になりますかな。
 でも、これは、単純計算で、実際はもっと悲惨です。例えば、公営ギャンブルは、一日8~10レース位ありますね。元手を100万円もっている人が、有り金全部賭けて、仮に全部が元返し(全員が当たりとなったとすると、25%ずつ控除される)となり、そのお金を全部次レースにつぎ込むことを繰り返すと、8レース終了時手元に残るのは、なんと10万円になるのですよ。

 博打で儲かるのは、胴元だけというオソマツ
コメント
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