すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【なでしこ】大量点に浮かれるな 〜なでしこ7-1ガーナ女子

2018-04-03 05:36:54 | サッカー日本代表
相手のマークが甘くスペースもくれた

 なでしこが苦手な接触プレイすら起こらないこういう内容の試合になった。テンポのいい軽快なパスサッカーだ。代表復帰した川澄がいいクロスを配給し、坂口と隅田が視野の広さを生かしよい組み立てのパスを出した。増矢のパスセンスと中島のアグレッシブさ、SBの鮫島と清水の激しい上下動が目を引いた。

 ただし7点取れたのは相手がガーナだったからだ。マークが甘くスペースもくれた。もっと格上ならこうは行かない。油断は禁物だ。特に相手にボールを握られ、カラダとカラダの競り合いにされるとフィジカルの弱いなでしこには不利だ。どこまでポゼッション率を高められるかが死命を制する。

 またなでしこはニアゾーン(CBとSBの間)を狙われる傾向があるので、チームとしての対策を考えてほしい。特になでしこはSBが攻撃的に上がるのでゾーンのギャップができやすい。3月に行われたアルガルベカップでもニアゾーンを狙われていた。注意が必要だ。

 なでしこは岩渕や田中美南、菅澤、横山と、男子とちがいFWに強い個のある選手が多く、得点力が高い。また若く技術レベルの高い選手も多い。ここが魅力だ。課題は守備とメンタル、ボールスピードをどこまで高められるか? そこが修正できれば楽しみなチームだ。

 彼女たちは4月7日(土)から、来年の女子ワールドカップ出場権をかけた女子アジアカップを戦う。日本はグループBで、日程は7日・ベトナム戦、10日・韓国戦、13日・オーストラリア戦だ。上位5ヶ国が2019年に行われる女子W杯に出場できる。テレビ中継もあるのでぜひ応援してほしい。

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