すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【女子W杯最終予選】緊張感のある好ゲーム 〜日本0-0韓国

2018-04-11 09:55:35 | なでしこジャパン(ほか女子サッカー)
相手のミスに助けられた一面も

 緊張感があり、インテンシティの高い好ゲームだった。日本は要所でカラダを投げ出し、粘り強く力強く戦った。「この一戦は負けられない」という高いファイティグスピリットを感じさせた。

 逆にいえばなでしこは、良くも悪くも相手のレベルに合わせた試合をしてしまう。ベトナムのように相手が弱いとお付き合いしてユルい試合をするし、韓国のように相手が強いとインテンシティがグッと高くなる。ベトナム戦と韓国戦ではとても同じチームとは思えない。おそらくメンタルの問題だろう。

 その意味で日本は伸びしろがとんでもなく大きいが、とにかく相手のレベルに合わせて気を抜いてしまわないようにしたい。それができれば数年後には必ず世界一になれる。

攻守に修正点も出た

 韓国はオーストラリア戦の疲れがあるのか、前後半とも立ち上がりはトップギアで来たが、時間とともにがっくりペースダウンして行った。相手が万全の状態ならどうなっていたかわからない。特に前半は韓国に決定的なチャンスが2〜3回あり、あれを決められていたら前半で試合は終わっていたかもしれない。韓国がフィニッシに精度を欠いたので助かった。油断は禁物だ。

 守備の問題も出た。韓国の選手にドリブルで前へ持ち出されたり、ワンタッチでかわされ抜け出されたりすると、あとは誰もプレスに行かずスペースをやってしまうシーンが散見された。一歩の寄せがほしい。立って見てしまわず必ず前へ出てプレスに行くクセをつけたい。

 攻撃面ではパススピードをもっと速く。スペースのない密集したゾーンでパスを通すには、ボールスピードにもっと速さがほしい。現代サッカーの鉄則だ。

 またオフ・ザ・ボールのときの動き出しももっと速くしたい。ダイレクトプレーが2回、3回と続くシーンがあったが、あれができるのはボールを持ってないときの動き出しが速いから。ああいう動きと連携をもっともっと増やしたい。

 それができれば接触プレーすら起こらない、アジリティの高さを生かした軽快なこういうサッカーができる。女子の場合はフィジカルを高めようにも限界があるので、見上げるようなガタイのいいヨーロッパ勢に対抗するにはこの方向だろう。

 選手別では、小柄だが強さのあるCB市瀬はガッツのある粘り強い守備を見せた。フィードもいい。またMF長谷川は視野の広いパスワークと運動量で途方もない潜在能力の高さを感じさせた。ボランチの隅田も鋭い読みとカバーリングで相手の攻撃の芽をよく摘んでいた。

 次は強豪オーストラリア戦だ。ぶちかまそう。

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