先日書いた禁煙ネタには万単位のアクセスがあり、コメント欄にもたくさんのご意見をいただいた。それらのうち「Aさん」からいただいたコメントに対するレスが長くなりそうなので、新しくエントリを立てることにした。テーマは、「タバコとストレスの関係」だ。これも私が、タバコをやめて初めてわかったことのひとつである。
まずは「Aさん」からいただいたコメントを再掲しよう。
「おれにはストレスがたまっている。そのせいでおかしくなりそうだ。なのにストレス解消に役立つタバコをやめたら、精神的にやられてしまう。だからとうていタバコはやめられないぞ」【論理A】
こういう論理は、そもそもストレスのない人には体感的に理解できないだろう。またタバコを吸ったことがない非喫煙者にも、こんな理屈はとうてい受け入れ難いはずだ。つまり私が前回の禁煙エントリで、「私は頭ではわかっていたがカラダでは理解していなかった」と書いたのとまったく同じ原理がここでも働いているわけだ。
喫煙をめぐる議論が、往々にして実りなく終わる原因はここにある。それを実際に体験したことのない人同士=カラダでわかってない人同士が、たがいに相手の実体験をやっきになって否定する──。これじゃあ話はまとまらない。
ただし上記の【論理A】には、実は2つの欠陥がある。私は喫煙、禁煙をどっちも体験してるからそれがよくわかる。
1つ目は、喫煙者は【論理A】によって無意識のうちにタバコを吸う自分を正当化していること。2つ目は、タバコがなくても別にストレス解消ができないなんてことはないよ、ってことだ。
実際、私もタバコを吸っていた頃は、禁煙でストレスまみれになることを恐れていた。だけどやってみるとあら不思議。逆にタバコを吸わないほうがストレス解消になるくらいなのだ。
「自分はいま健康的な生活をしているぞ」
そんな禁煙の達成感が、人間の精神を高揚させる。この高揚感が、精神的なストレスをふっ飛ばしてくれるのである。このへんの原理も、喫煙、禁煙を両方体験した人じゃなければ、自分のカラダで体感的に理解できない点じゃないだろうか?
禁煙には、メリットだけがある。あなたが恐れるデメリットは決してない──。
これが私の結論である。
【関連エントリ】
タバコをやめて初めてわかったこと
喫煙マナーが悪いのはオッサンだけじゃない
ブログを炎上させる感情のメカニズム ~タバコが燃やすコメント欄
まずは「Aさん」からいただいたコメントを再掲しよう。
僕まったく逆でした・・Aさんがおっしゃる通り、ストレスとタバコには密接な関係がある。精神的なストレスを解消するため、タバコを吸う喫煙者も多いはずだ。実際、私にも覚えがある。そんな喫煙者の心情を代弁すると以下の通りだろうか。
20代半ばまで
「金払って煙に巻かれるなんてあほか」
な位の煙嫌いでしたが、ストレスから吸ってみる様に・・・
もちろん、吸う様になってから解ったことも在るわけで
喫煙所少ね!
食後に一服、吸いたくなるわコレ、なるほど
>自分の立場だけを主張
タバコネタのコメント欄は必ずと言っていいほど、喫煙者と嫌煙家の罵り合いになりますな。マナーの問題とタバコの害の問題は別だと思います。
「おれにはストレスがたまっている。そのせいでおかしくなりそうだ。なのにストレス解消に役立つタバコをやめたら、精神的にやられてしまう。だからとうていタバコはやめられないぞ」【論理A】
こういう論理は、そもそもストレスのない人には体感的に理解できないだろう。またタバコを吸ったことがない非喫煙者にも、こんな理屈はとうてい受け入れ難いはずだ。つまり私が前回の禁煙エントリで、「私は頭ではわかっていたがカラダでは理解していなかった」と書いたのとまったく同じ原理がここでも働いているわけだ。
喫煙をめぐる議論が、往々にして実りなく終わる原因はここにある。それを実際に体験したことのない人同士=カラダでわかってない人同士が、たがいに相手の実体験をやっきになって否定する──。これじゃあ話はまとまらない。
ただし上記の【論理A】には、実は2つの欠陥がある。私は喫煙、禁煙をどっちも体験してるからそれがよくわかる。
1つ目は、喫煙者は【論理A】によって無意識のうちにタバコを吸う自分を正当化していること。2つ目は、タバコがなくても別にストレス解消ができないなんてことはないよ、ってことだ。
実際、私もタバコを吸っていた頃は、禁煙でストレスまみれになることを恐れていた。だけどやってみるとあら不思議。逆にタバコを吸わないほうがストレス解消になるくらいなのだ。
「自分はいま健康的な生活をしているぞ」
そんな禁煙の達成感が、人間の精神を高揚させる。この高揚感が、精神的なストレスをふっ飛ばしてくれるのである。このへんの原理も、喫煙、禁煙を両方体験した人じゃなければ、自分のカラダで体感的に理解できない点じゃないだろうか?
禁煙には、メリットだけがある。あなたが恐れるデメリットは決してない──。
これが私の結論である。
【関連エントリ】
タバコをやめて初めてわかったこと
喫煙マナーが悪いのはオッサンだけじゃない
ブログを炎上させる感情のメカニズム ~タバコが燃やすコメント欄
ぶっちゃんと言います。
私もノンスモーカーです。
煙草は、マリファナより毒性が強いらしいので、
禁煙は絶対いいと思います!
健康にもよく、お金も節約できる
禁煙生活がんばりましょう!!
励ましのお言葉、ありがとうございます。確かにお金の節約になりますねえ、禁煙て(笑)。タバコをやめてからというもの、「あれ? なんで今月はこんなに金が余ってるんだ?」と思う日の連続です。やっぱり禁煙って、メリットだらけみたいですね。
〇煙草吸ってないと禁断症状でイライラする
個人的には喫煙者ってのはニコチン依存症っていう病気の患者なんだと思う
20数年の首都圏暮らしを経験すると地方の、喫煙に対する感覚には愕然としますね。喫煙だけでなく路上のマナー一般とかすべてそうです。逆に言えば、東京の20年前ってこんなにひどかったかね…。という感じですな。良い世の中になったもんだ笑
>禁煙には、メリットだけがある。あなたが恐れるデメリットは決してない
この言葉も「私には」非常に同意でき異論はまったくありません。
私も今では煙はイヤです。
が
そういう問題でもないのではないかとも思います。
だって、タバコは「嗜好品」ですから。
誰でも自分の趣味嗜好にケチ付けられたらそりゃ気分も悪くなるものです。
あと禁煙の達成感なんて私はまったく感じませんでした。
まぁ元々ストレスなどの理由で吸ってたワケではないので、当然ですが。
タバコがあると会話の「間」を取る道具になる等の生活の中での間のとるキッカケみたいな感じで吸ってました。
もちろん、今思えば、禁煙の利に比べたらあまりにどうでもいい理由なので私も正直禁煙を勧めますが、好きで吸ってる人にはそれぞれの趣味嗜好として色々な理由で吸ってるのを知っていますから。
個人的に副流煙や煙のニオイの迷惑以外で声高に「禁煙は正義」見たいな言い方する方はちょっとどうかと思いますね。
百害あって~と言われるタバコですが何所かでアルツハイマー防止効果がある、なる情報を見た記憶があります。ソースは失念・・・
Wikiなんかにも無かったし眉唾ではありますが、田舎のばあちゃんなんか畑仕事を終えて旨そうに一服しているところを見て、妙な説得力を感じました。(80代半ば)
後上の方もおっしゃってますが、嗜好品ですから・・・
マナーとタバコの害は違う、と書いたのは、僕、ネットなどでタバコの話題になるとよく言われる嫌煙家の理論など、順序が間違いだと思うんですよね。
素行の悪い方々が、年齢規制されているタバコに手を出す。結果、マナーの悪い喫煙者が多い。
と言うような具合に、先にマナーがあって、タバコ。と思うわけです。
まあ、この一連のエントリで禁煙してみようと思いました。でもね、買ってしまう・・・
「禁煙ってタバコ買わなきゃいいじゃんwww」
そう思っていた時期が、僕にもありました・・・
吸う様になって判った事その3ですわ。
私事ですが、禁煙をして既に20年が経ち、既にタバコについて日ごろ何も気にならなくなりました。失礼ですが、未だタバコが気になっている様子。無意識のうちに自分を正当化(禁煙は良い結果をもたらしている)しているように見えます。おせっかいですが、非常に危ういところにいらっしゃるように見えます。早く、呪縛から逃れられる日が来るとよいですね。
私が常々考えてることなんですけど…
私の会社は完全分煙です。喫煙スペースが決められており、タバコはその場所以外吸えません。
だから、仕事中デスクを離れ、吸いに行っちゃう同僚に言いたい!「あなた方が離席している間、タバコも吸わず仕事している連中が、余計に電話取ったりしなきゃならないこと、想像したことありますか?と!(でも言えないんです…)
だから、タバコは勤務時間外にしていただきたい!
どうしても我慢できないなら、その間は無給にするべきだ!と、こんな不満もあるのでした…。