後半に押し返された日本
東京オリンピックの本番まであと2試合。日本はほぼベストメンバーでテストマッチに臨んだ。
総括すれば日本のいいところと悪いところがハッキリ出た試合だった。2得点した堂安がダントツのマン・オブ・ザ・マッチだろう。
日本は前半に相手を圧倒したが、後半に激しくレベルダウンした点を考えればスコアほどのデキではない。「快勝」というには物足りない。前半で完全に終わらせることができた試合だ。もっと決定力がほしい。
さて日本のフォーメーションは4-2-3-1、守備時4-4-2だ。スタメンはGKが谷晃生。最終ラインは右から酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、中山雄太だ。
CMFは遠藤航と田中碧。2列目は右から堂安律、久保建英、三好康児。ワントップは林大地である。
一方、U-24ホンジュラスのフォーメーションは4-4-2だ。
遠藤航と田中碧のコンビは完璧だ
前半12分。ペナルティエリア右から久保が強いクロスを入れたが、これに合わせた三好のシュートはポストを叩き決められず。決定的だった。三好はこういうあたり、ツメが甘い。悪い選手ではないが、本番は「ない」だろう。
日本の先制点は前半13分だった。フリーキックから久保がふんわりあげたボールを、吉田が力まず右足アウトサイドで軽やかに決めた。1-0だ。
日本は遠藤航と田中碧のコンビネーションがよく爽快だ。
一方、林にシュートチャンスがよくくるが、なかなか決められない。ポストワークなどはよかったが、ゴールゲッターとしては「次だよ次」である。
また堂安と久保はボールによくからみ好調だ。彼らはチームのエンジンだろう。
ただし久保は競り合いになりかけて自分が「オン・ザ・ボールにできない」とわかると、とたんに力を抜いてプレーを緩める。競り合わない。ラクをしたがる。彼の致命的な欠点だ。献身性とは対極にあるプレイスタイルである。
監督の心理としては、こうした献身性のなさを見るとその選手を起用しなくなる。ヨーロッパで久保に起っていることは、そういうことだ。
ホンジュラスは後半に豹変した
ホンジュラスはまるでビルドアップできず、なかなかボールキープもできない。シュートチャンスもこない。ないないづくしだ。彼らはプレスが緩く、前半の日本は自由自在にビルドアップして試合を支配した。
日本は攻守の切り替えが速く、パスワークが滑らかだった。さざ波のように敵ゴール前へ次々に選手が湧き出してくる。チャンスが膨大な割に決められる率は少ないが、こと「パスをつなぐこと」にかけては秀でている。よくも悪くも日本らしい。
一方、ホンジュラスがメンバーを代えて挑んできた後半になると情勢が一変し、日本は押し返された。
ホンジュラスは後半に入ると急にプレースピードが速くなり、ポゼッション率が高まった。後半40分に堂安がゴールを決めてダメを押せたが、あれではまるで心もとない。ホンジュラスが前半から「全開」で来ていたらどうなるかわからない試合だった。
さて、果たして本番はどうなるのだろうか?
【関連記事】【U-24サッカー日本代表】押し引きできるゲームコントロール術を身につけろ
東京オリンピックの本番まであと2試合。日本はほぼベストメンバーでテストマッチに臨んだ。
総括すれば日本のいいところと悪いところがハッキリ出た試合だった。2得点した堂安がダントツのマン・オブ・ザ・マッチだろう。
日本は前半に相手を圧倒したが、後半に激しくレベルダウンした点を考えればスコアほどのデキではない。「快勝」というには物足りない。前半で完全に終わらせることができた試合だ。もっと決定力がほしい。
さて日本のフォーメーションは4-2-3-1、守備時4-4-2だ。スタメンはGKが谷晃生。最終ラインは右から酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、中山雄太だ。
CMFは遠藤航と田中碧。2列目は右から堂安律、久保建英、三好康児。ワントップは林大地である。
一方、U-24ホンジュラスのフォーメーションは4-4-2だ。
遠藤航と田中碧のコンビは完璧だ
前半12分。ペナルティエリア右から久保が強いクロスを入れたが、これに合わせた三好のシュートはポストを叩き決められず。決定的だった。三好はこういうあたり、ツメが甘い。悪い選手ではないが、本番は「ない」だろう。
日本の先制点は前半13分だった。フリーキックから久保がふんわりあげたボールを、吉田が力まず右足アウトサイドで軽やかに決めた。1-0だ。
日本は遠藤航と田中碧のコンビネーションがよく爽快だ。
一方、林にシュートチャンスがよくくるが、なかなか決められない。ポストワークなどはよかったが、ゴールゲッターとしては「次だよ次」である。
また堂安と久保はボールによくからみ好調だ。彼らはチームのエンジンだろう。
ただし久保は競り合いになりかけて自分が「オン・ザ・ボールにできない」とわかると、とたんに力を抜いてプレーを緩める。競り合わない。ラクをしたがる。彼の致命的な欠点だ。献身性とは対極にあるプレイスタイルである。
監督の心理としては、こうした献身性のなさを見るとその選手を起用しなくなる。ヨーロッパで久保に起っていることは、そういうことだ。
ホンジュラスは後半に豹変した
ホンジュラスはまるでビルドアップできず、なかなかボールキープもできない。シュートチャンスもこない。ないないづくしだ。彼らはプレスが緩く、前半の日本は自由自在にビルドアップして試合を支配した。
日本は攻守の切り替えが速く、パスワークが滑らかだった。さざ波のように敵ゴール前へ次々に選手が湧き出してくる。チャンスが膨大な割に決められる率は少ないが、こと「パスをつなぐこと」にかけては秀でている。よくも悪くも日本らしい。
一方、ホンジュラスがメンバーを代えて挑んできた後半になると情勢が一変し、日本は押し返された。
ホンジュラスは後半に入ると急にプレースピードが速くなり、ポゼッション率が高まった。後半40分に堂安がゴールを決めてダメを押せたが、あれではまるで心もとない。ホンジュラスが前半から「全開」で来ていたらどうなるかわからない試合だった。
さて、果たして本番はどうなるのだろうか?
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