ホームのバーンリーが先制するが……
プレミアリーグ第8節が10月7日に行われ、バーンリーとチェルシーが対戦した。チェルシーが4ゴールを奪って勝利した。
試合はホームのバーンリーが先制し、前半のチェルシーは相手のコンパクトな守備ブロックに手を焼く展開になった。ブルーズの面々はなんだか不安そうだった。だが前半の終わりに同点に追いつき、そこからチェルシーは急速度に加点し彼らのポゼッションだけが冴える展開で終わった。
この日、1ゴールのスターリングは全得点に関与する働きが光った。
チェルシーは立ち上がり、ハイプレスで入った。14分には左WGのスターリングが左サイドからカットインしシュートするが右に逸れる。これがこの日の彼らの攻撃の象徴になった。本日の主役はスターリングだ。
だが先制したのはバーンリーだった。左サイドから中央へ展開し、最後はボックス内のゴール左からFWウィルソン・オドベールがフィニッシュした。彼らはかつてのクラシカルなサッカーから変身し、すっかりポゼッション・スタイルを身につけたようだ。
チェルシーのフォーメーションは4-1-2-3だ。GKはロベルト・サンチェス。最終ラインは右からマルク・ククレジャ、アクセル・ディサシ、チアゴ・シウバ、レビ・コルウィルが構える。
アンカーはモイセス・カイセド。右IHはコナー・ギャラガー、左IHはエンソ・フェルナンデス。最前線は右からコール・パルマー、アルマンド・ブロヤ、ラヒーム・スターリングだ。
スターリングだけが戦意をたぎらせる
チェルシーは自陣でボールを奪い返して速いカウンターのチャンスになっても、誰も爆発的なスプリントをする選手がいない。カウンターは彼らの辞書にはないのだろう。「俺たちはポゼッションだ」と自分たちのリズムを自分で決め込んでしまっている。局面に応じた臨機応変な戦い方ができない。まるでルーティーンワークを淡々とこなすサラリーマンのようだ。
34分にもブルーズは早いタイミングでフィニッシュする機会があったが、彼らは遅攻にしてしまった。相手に時間を与えたおかげでゴール前に人垣を作られ好機をフイにした。彼らはバーンリーの4-4の守備ブロックに手を焼いている。ならばリズムを変えて緩急をつけるべきなのに、まったく同じリズムでただパスをゆったり回しているだけだ。
そんな沈滞した空気を打ち破ったのはスターリングだった。42分に彼は左サイドでドリブルし、左足で鋭いクロスを入れる。するとバーンリーのDFアミーン・アル・ダキルにボールが当たってゴールに入った。オウンゴールだ。これで同点に追いついた。
さて前半を終わり、ブルーズのポゼッション率は68%だった。だが彼らは敵ブロックの外周をただ安全に「コ」の字型を描きながらパスを回しただけだ。有効なポゼッションではない。後半、そこが改善できるかどうかがポイントだ。
ブルーズが逆転し初の2連勝へ
チェルシーは後半の頭から、CFのブロヤに代えてニコラス・ジャクソンを投入した。すると48分、スターリングの突破に右SBビチーニョがファウルし、PKを得る。キッカーはパーマーだ。彼はグラウンダーのボールでゴール右に決めた。逆転である。
現金なもので、ブルーズは2-1と1点リードしたら、とたんにきっちりブロックを作って守り始めた。選手の心理が透けて見える。
続く65分、チェルシーは中盤でのボール奪取からギャラガーが左のスターリングにボールを振り、スターリングがゴールエリア左角からゴール右にきっちり決めた。3点目だ。
そして仕上げは75分だった。またもスターリングが左サイドを切り裂き、逆サイドのパーマーにパス。次にボールはパーマーから中央のジャクソンへ。彼はワントラップして切り返し、ゴール右に叩き込んだ。チーム4ゴール目である。
かくてタイムアップ。終わってみればチェルシーの大勝だが、バーンリーの先制点から次の1点をどちらが取るかが勝負だった。前半のブルーズは自信なさげだっただけに、同点にできたのは大きかった。
あそこでメンタルが解放され、4ゴール圧勝に繋がった試合だった。サッカーでは、やはりメンタルの影響が大きい。これでチェルシーは初のプレミア2連勝。さあ追い上げだ。
プレミアリーグ第8節が10月7日に行われ、バーンリーとチェルシーが対戦した。チェルシーが4ゴールを奪って勝利した。
試合はホームのバーンリーが先制し、前半のチェルシーは相手のコンパクトな守備ブロックに手を焼く展開になった。ブルーズの面々はなんだか不安そうだった。だが前半の終わりに同点に追いつき、そこからチェルシーは急速度に加点し彼らのポゼッションだけが冴える展開で終わった。
この日、1ゴールのスターリングは全得点に関与する働きが光った。
チェルシーは立ち上がり、ハイプレスで入った。14分には左WGのスターリングが左サイドからカットインしシュートするが右に逸れる。これがこの日の彼らの攻撃の象徴になった。本日の主役はスターリングだ。
だが先制したのはバーンリーだった。左サイドから中央へ展開し、最後はボックス内のゴール左からFWウィルソン・オドベールがフィニッシュした。彼らはかつてのクラシカルなサッカーから変身し、すっかりポゼッション・スタイルを身につけたようだ。
チェルシーのフォーメーションは4-1-2-3だ。GKはロベルト・サンチェス。最終ラインは右からマルク・ククレジャ、アクセル・ディサシ、チアゴ・シウバ、レビ・コルウィルが構える。
アンカーはモイセス・カイセド。右IHはコナー・ギャラガー、左IHはエンソ・フェルナンデス。最前線は右からコール・パルマー、アルマンド・ブロヤ、ラヒーム・スターリングだ。
スターリングだけが戦意をたぎらせる
チェルシーは自陣でボールを奪い返して速いカウンターのチャンスになっても、誰も爆発的なスプリントをする選手がいない。カウンターは彼らの辞書にはないのだろう。「俺たちはポゼッションだ」と自分たちのリズムを自分で決め込んでしまっている。局面に応じた臨機応変な戦い方ができない。まるでルーティーンワークを淡々とこなすサラリーマンのようだ。
34分にもブルーズは早いタイミングでフィニッシュする機会があったが、彼らは遅攻にしてしまった。相手に時間を与えたおかげでゴール前に人垣を作られ好機をフイにした。彼らはバーンリーの4-4の守備ブロックに手を焼いている。ならばリズムを変えて緩急をつけるべきなのに、まったく同じリズムでただパスをゆったり回しているだけだ。
そんな沈滞した空気を打ち破ったのはスターリングだった。42分に彼は左サイドでドリブルし、左足で鋭いクロスを入れる。するとバーンリーのDFアミーン・アル・ダキルにボールが当たってゴールに入った。オウンゴールだ。これで同点に追いついた。
さて前半を終わり、ブルーズのポゼッション率は68%だった。だが彼らは敵ブロックの外周をただ安全に「コ」の字型を描きながらパスを回しただけだ。有効なポゼッションではない。後半、そこが改善できるかどうかがポイントだ。
ブルーズが逆転し初の2連勝へ
チェルシーは後半の頭から、CFのブロヤに代えてニコラス・ジャクソンを投入した。すると48分、スターリングの突破に右SBビチーニョがファウルし、PKを得る。キッカーはパーマーだ。彼はグラウンダーのボールでゴール右に決めた。逆転である。
現金なもので、ブルーズは2-1と1点リードしたら、とたんにきっちりブロックを作って守り始めた。選手の心理が透けて見える。
続く65分、チェルシーは中盤でのボール奪取からギャラガーが左のスターリングにボールを振り、スターリングがゴールエリア左角からゴール右にきっちり決めた。3点目だ。
そして仕上げは75分だった。またもスターリングが左サイドを切り裂き、逆サイドのパーマーにパス。次にボールはパーマーから中央のジャクソンへ。彼はワントラップして切り返し、ゴール右に叩き込んだ。チーム4ゴール目である。
かくてタイムアップ。終わってみればチェルシーの大勝だが、バーンリーの先制点から次の1点をどちらが取るかが勝負だった。前半のブルーズは自信なさげだっただけに、同点にできたのは大きかった。
あそこでメンタルが解放され、4ゴール圧勝に繋がった試合だった。サッカーでは、やはりメンタルの影響が大きい。これでチェルシーは初のプレミア2連勝。さあ追い上げだ。