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すちゃらかな日常 松岡美樹

積極財政などの政治経済をすちゃらかな視点で見ます。ワクチン後遺症など社会問題やメディア論、サッカー、音楽ネタも。

【J1リーグ】柏が横浜FM対策を開陳する 〜第15節 横浜FM 1-1 柏

2021-05-24 04:53:28 | Jリーグ
柏が4-4のブロックでスペースを殺す

 柏レイソルはハイラインが特徴の横浜F・マリノスを研究してきた。

 ライン裏によくコントロールされたロングボールを落とすなど、うまく裏を狙う。

 これに対し横浜FMのGK高丘が前に飛び出し裏の掃除をする。虚々実々の駆け引きだ。

 また柏は守備時に4-4のブロックでスペースを埋め横浜FMの攻め手を封じるなど、よく設計された戦い方をした。

 他チームにとっても横浜FM対策として参考になると思われた。

 さすが名将ネルシーニョだけのことはある。
 
 試合は引き分けに終わったが、戦術と戦術がぶつかるコクのある戦いだった。

柏は4-2-3-1、守備時4-4-2だ

 横浜FMのフォーメーションは4-2-1-3だ。スタメンはGKが高丘陽平。最終ラインは右から松原健、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、ティーラトンだ。

 2CMFは喜田拓也と天野純。トップ下はマルコス・ジュニオール。3トップは右からエウベル、オナイウ阿道、前田大然である。

 一方、柏のフォーメーションは4-2-3-1、守備時4-4-2だ。スタメンはGKがキム・スンギュ。最終ラインは右から川口尚紀、上島拓巳、大南拓磨、古賀太陽だ。

 2CMFは椎橋慧也とドッジ。2列目は右から神谷優太、江坂任、仲間隼斗。ワントップは細谷真大である。

ハイライン裏にロングボールを落とす

 両SBを高く上げ2CBで行う横浜FMのビルドアップに対し、柏はミドルプレスで応じる。柏のラインは高い。

 一方、柏のビルドアップに対し横浜FMはいつものハイプレスだ。

 柏は時おり横浜FMのハイラインの裏に落とすロングボールで攻める。有効な攻めである。

 すると横浜FMのGK高丘は、ライン裏を狙うボールに思い切り前へ出てスイーパー化している。

 横浜FMの右SB松原は偽SB化し、CMF喜田の脇を埋める。左SBのティーラトンも同じ動きをする。

 横浜FMがしきりに攻め立てるが、柏はゴール前に人垣を作って防戦する。4-4のブロックがよく利いている。

 柏は非常にコンパクトだ。

 前半を終わって横浜FMのポゼッション率は65%。ただし彼らは攻め込んだときにライン裏があく。

 そこをカウンターで突かれたときにどうするか? が問題である。

堅固な4-4ブロックに手こずる横浜FM

 後半に入り、柏のやり方が変わった。

 最前列の2人がしきりに横浜FMの最終ラインにプレスをかけるようになった。

 中盤のボールのつなぎも交通整理され、非常にわかりやすくなった。
 
 ネルシーニョ監督がハーフタイムに指示したのだろう。

 一瞬、横浜FMのライン裏が破られかけたが、前田大然が最前線から猛ダッシュで戻りボールを強奪する。すごいスプリントだ。

 柏のCMF、ドッジは非常にいい選手である。その証拠に要所で喜田に削られている(笑)

 横浜FMは柏の堅固な4-4のブロックに手こずっている。

 で、横浜FMの選手はライン間でボールを受けようとするが巧妙に阻止される。

 この柏のやり方は横浜FM対策としてマニュアル化されるのではないか?

柏が先制、横浜FMが終了間際に同点に追いつく

 後半25分。なかなか点が取れない横浜FMはエウベルに代えてレオ・セアラを、マルコス・ジュニオールに代えて水沼を投入した。

 さらに後半35分。横浜FMはオナイウ阿道と前田大然を引っ込め、今度は仲川輝人と渡辺皓太を入れた。

 後半37分。柏は左サイドで江坂からパスをもらった仲間が、右足でインスイングのクロスを出す。

 これに途中出場のイッペイ・シノヅカが反応し、倒れながら右足でゴールを決めた。先制だ。

 一方、横浜FMはどうしても柏ゴール前の黄色い人垣を崩すことができなかったが、後半41分に念願かなった。

 まず仲川が左サイドからカットインし、喜田とワンツーをかまして右へ展開する。

 そこへインナーラップしてきた松原健がボールを受けると、ペナルティエリア手前の中央で右足を思い切りひと振りする。

 曲がりながらのシュートが豪快に左スミに突き刺さった。1-1だ。

 試合終了間際の同点弾で横浜FMはからくも引き分けに持ち込んだ。

 それにしても攻められながら受け流し、先制して見せた柏の試合運びは巧みだった。

 彼らのシーズン後半が期待される。

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【J1リーグ】鳥栖、値千金の勝ち点「3」〜第15節 鳥栖 2-1 鹿島

2021-05-23 04:21:14 | Jリーグ
鳥栖は6試合負けなしに

 激しい中盤の攻防がこの試合のカギになった。

 鹿島アントラーズは、サガン鳥栖のビルドアップに対してはハイプレスで応じた。

 彼らは中盤のプレスも激しい。その流れで鹿島の松村優太が先制ゴールを決める。白熱の攻防だ。

 だが受ける形になった鳥栖が倍の熱量で切り返し、山下敬大と樋口雄太が2点を連取し突き放す。

 鳥栖はワイドに開いたサイドを使い、鹿島の中盤でのプレスを回避してうまく攻めた。

 してやったりの勝ちだった。

 このところ引き分けが続いた鳥栖は3試合ぶりの勝利。これで6試合負けなしだ。

 一方、好調・鹿島の連勝は「4」でストップした。

鳥栖はワイドに開いたサイドを使う

 鳥栖のフォーメーションは3-1-4-2だ。GKは朴一圭。最終ラインは右からファン・ソッコ、エドゥアルド、中野伸哉だ。

 アンカーは松岡大起。2列目は右から飯野七聖、樋口雄太、仙頭啓矢、中野嘉大。2トップは山下敬大と本田風智である。

 一方、鹿島のフォーメーションは4-4-2だ。GKは沖悠哉。最終ラインは右から広瀬陸斗、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也。

 2列目は右から松村優太、三竿健斗、レオ・シルバ、白崎凌兵。2トップは荒木遼太郎と土居聖真である。

 鳥栖は立ち上がり、ビルドアップ時に仙頭がアンカー的に一列下りてボールを受けている。

 右へ流れた樋口への斜めの大きなサイドチェンジが目を引いた。鳥栖はワイドに開いたサイドを使って前進する。

 それに対し、鹿島は真ん中を使っている。

攻守の入れ替わりが目まぐるしい

 鹿島は中盤のプレスが激しく、両者ボールホルダーの入れ替わりが目まぐるしい。

 両チームどちらもボールを失うとその場でプレスし敵に襲いかかる。リトリートしない。

 いずれかがゆっくりボールを握る、という展開にはならない。息もつかせぬ攻防だ。

 また鹿島はセカンドボールに対する反応が速く、ルーズボールを拾ってチャンスを作る。

 彼らは敵のビルドアップに対して最終ラインを高く保ち、前からプレスをかけて行く。GKにもプレスに行く。非常にアグレッシブだ。

 また鹿島のGK沖は守備範囲が広く、ありえないボールに対し前へ飛び出しカットする。それは鳥栖のGK朴も同じで、非常に現代的なGK対決だ。

鹿島の松村が先制ゴールを取る

 先制点は鹿島だった。前半14分。鹿島の土居聖真がライン裏にスルーパスを出す。

 走り込んだ松村優太が抜け出し、ダイレクトで打った右足のシュートはマーカーに当たったが右のポストを直撃してゴールインした。

 続いて前半30分。鳥栖の飯野がドリブルでライン裏に切り込み、敵GKと最終ラインの間にグラウンダーの速い絶妙なクロスを入れる。だがGKに弾かれゴールならず。

 前半45分。鹿島の荒木がペナルティエリア右から浮き球を入れ、白崎がゴール前でヘディングシュート。だが惜しくもクロスバーを直撃した。

鳥栖、山下の一撃で同点に追いつく

 そしてゲームは後半に入り、鳥栖が同点に追いつく。

 後半5分。右サイドで鳥栖の中野伸哉が前縦の中野嘉大に繋ぎ、中野嘉大は深い位置からグラウンダーのクロスを入れる。

 これはGKがいったんセーブしたが、そのこぼれ球を山下がシュートし、詰めた。1−1だ。

 後半13分、鳥栖は本田に代え、FW林大地を投入。

 対する鹿島は後半19分。松村に代え、FW上田綺世を入れる。

 これで奇しくもU-24日本代表対決になったが、燃えに燃えてファイトした林大地に対し、この日の上田は存在感が今ひとつなかった。

鳥栖、樋口がうれしい決勝弾を挙げる

 そして決勝点を奪ったのは鳥栖だった。

 後半34分。途中出場の小屋松が左サイド深く侵入し、クロスを入れるがクリアされる。

 そのこぼれ球を仙頭が落とし、受けた樋口が低い弾道のシュートをゴールに突き刺した。2-1だ。

 後半37分、鳥栖は中野伸哉に代え田代雅也を投入。リードしたための守備固めである。

 このあとも鳥栖の選手はよくファイトし、うまく試合を終わらせた。

 連戦で引き分けが続いていた鳥栖は3試合ぶりの勝利になる。うれしい6試合負けなしだ。

 まだまだリーグを終わらせるわけにはいかない。

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【J1リーグ】大味で低調なしょっぱいゲーム 〜第14節 大分 1-1 鳥栖

2021-05-21 06:24:47 | Jリーグ
鳥栖の先制点は前半11分だった

 立ち上がりは蹴り合いになり、ボールが頭の上を行き交う落ち着かない展開になった。

 その雰囲気が次第に鎮まり、グラウンダーのボールが行き交うようになる。

 サガン鳥栖のビルドアップは、今日も左CBの中野伸哉が高い位置に張って幅を取り、2バックで行う。

 また相手のビルドアップに対してはミドルプレスで対応する。

 鳥栖の先制点は前半11分だった。

 まずエドゥアルドが縦パスを出す。これにペナルティエリア手前で林大地がDFと競って潰れる。

 するとボールがゴール前へ抜けて来て、山下敬大が抜け出し押し込んだ。

 大分トリニータのビルドアップはたどたどしく、ボールを奪われてショートカウンターを食らったりしている。

鳥栖は相手に「お付き合い」してしまっている

 鳥栖のフォーメーションは3-1-4-2だ。スタメンはGKが朴一圭。最終ラインは右からファン・ソッコ、エドゥアルド、中野伸哉である。

 アンカーは松岡大起。2列目は右から飯野七聖、樋口雄太、仙頭啓矢、中野嘉大。2トップは山下敬大と林大地だ。

 一方の大分は3-4-2-1である。

 鳥栖は大分のレベルに合わせてお付き合いしてプレイしてしまっている印象だ。

 ゲームは1点リードしているが、いつものシャープさやアグレッシブさが失われている気がしてならない。

プレス対応が早く丁寧な鳥栖

 後半に入っても、鳥栖は相手のビルドアップにミドルプレスで対応している。ライン設定は高い。今日も林大地のフォアプレッシャーが目立っている。

 大分の3枚によるビルドアップに対し、鳥栖も3枚でプレスをかける格好だ。

 鳥栖はプレス対応も早くていねいだ。敵陣での大分のボールのつなぎに対し、いちいちその都度プレッシングを掛けに行っている。

 後半立ち上がりは大分の時間帯になっているが、鳥栖は粘り強く対応している。

 大分はよく浮き球を使って攻めてくるが、狙いがアバウトであまり形になってない。

 後半25分。鳥栖は中野嘉大に代わり小屋松知哉を、林大地に代わり本田風智を投入した。

 金明輝監督としては、「どうもうまく行ってないなぁ」という感じだろうか。

 大分のガチャガチャしたアバウトな展開に巻き込まれ、どうも雑になっている印象だ。お付き合い、である。

後半37分、大分が同点に追いつく

 そして大分がついに同点に追いつく。後半37分だ。

 ぽっかりフリーになった大分の下田北斗が、ぺナルティエリア左角からゴール方向へ浮き球を入れた。

 するとこれに反応した長沢駿がマーカーと競りながらヘディングでゴール左スミに叩き込んだ。

 鳥栖はアシストした下田をまるで真空地帯に入ったかのようにぽっかりフリーにしてしまった。こういうところが今日の鳥栖は変調だった。
 
 しかし浮き球のクロスをつないでフィニッシュに持っていったあたり、この日の大分らしかった。

あわや大分がPKで逆転か?

 続く後半39分には、大分の藤本がペナルティエリア内でファンソッコに引っ掛けられてPKに。

 キッカーの藤本はゴール右を狙い右足でシュートを放ったが、GK朴一圭は横に飛んでセーブした。

 これで引き分けだ。

 浮き玉を多用する大分の攻めに影響され、この日の鳥栖はいつものようにグラウンダーのボールを落ち着いて繋げなかった。

 このゲームのように鳥栖がバタバタとメンバーを多数交代させるのは初めて見た。

 鳥栖のポゼッション率は39%。「わざと相手にボールを持たせた」という展開ではなかっただけに、自分たちのゲームではなかったといえる。

 大分とすればしてやったりの勝ち点「1」、鳥栖は負けに等しい勝ち点「1」になった。

 鳥栖は優勢ながら引き分けに持ち込まれる、このテの取りこぼしが多いのが今季の課題だろう。

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【J1リーグ】名古屋、フィッカ監督の復帰戦を飾る 〜第14節 清水 0-3 名古屋

2021-05-19 06:39:21 | Jリーグ
やはり監督がいると強い

 マッシモ・フィッカデンティ監督の復帰戦とあって、名古屋グランパスの面々には期するものがあったのだろう。

 全員がイキイキとフィールドを駆けた。

 結果は3ゴールを挙げてシャットアウト勝ち。完勝だ。

 彼らは終始試合を支配し、名古屋のいいところばかりが出た。

 やはり名古屋は監督がいると強い。

柿谷が倒れながら1点目を取る

 名古屋のフォーメーションは4-2-3-1。守備時4-4-2だ。スタメンはGKがランゲラック。最終ラインは右から成瀬竣平、中谷進之介、丸山祐市、吉田豊だ。

 2CMFは稲垣祥と米本拓司。2列目は右からマテウス、ガブリエル・シャビエル、相馬勇紀。ワントップは柿谷曜一朗である。

 見せ場はいきなり前半24分にきた。

 マテウスがFKを蹴り、ゴール前で混戦になったこぼれ球を柿谷が倒れながら叩き込んだ。1-0だ。

 名古屋は相手ボールになればミドルプレスで応じる。コンパクトだ。今日はいつもより最終ラインが高い。

 あの川崎Fとの首位決戦、攻められるたびディフェンディングサードまでリトリートしていたチームとはまるでちがう。

 監督がいるとこうも変わるものか?

 また彼らは敵のビルドアップに対しては、4-4-2になり敵CBに柿谷とシャビエルがプレッシングしている。

マテウスが衝撃的なファインゴール

 ゲームは後半に入ってすぐ、またも急展開を見せる。

 後半5分。右サイドの高い位置でスローインからボールをもらったマテウス。

 ところが2タッチ目で彼は急に左へ切り返したかと思ったら、いきなり唐突に左足で狙いゴール左スミへ叩き込んだ。

 清水は何人もが飛んでいくボール目がけて足を出したが、誰ひとり触れない絶妙なコースにシュートが飛んで行った。

 衝撃的なファインゴールだった。これで2点リードだ。

 一方、清水は徐々にセカンドボールを拾えるようになり、その点では良くなった。

 だがパスワークがやはりスローモーでたどたどしい。考え込みながらボールを回している感じだ。

 守備も「なんちゃってゾーンディフェンス」で、ロティーナ効果は特に見られない。

4-1-2-3に変えて勝ちパターンへ

 名古屋はしきりにサイドを使って攻める。

 サイドチェンジしては、またサイドに基点を作る感じだ。

 後半35分。名古屋はガブリエル・シャビエルに代えて齋藤学を、相馬に代えて長澤和輝を投入する。

 これでシステムを3センターの4-1-2-3に変えた。中央を厚くするいつもの勝ち逃げパターンである。

 だが名古屋の祝祭はまだ終わらなかった。

マテウスの2点目も強烈なインパクトだった

 後半44分だった。きれいな縦パスが入り、これに柿谷のポストプレイから落としを受けた齋藤学が、ピッチを斜めに横切る絶妙なパスを右に送る。

 ボールを受けたのはこの日の千両役者、マテウスである。

 彼はまだ俺は満足してないぞと言わんばかりに短くドリブルした。

 そのあと左足のインサイドで、ゴール左スミを狙いコンパクトな振りでカミソリのようなシュートを放つ。

 ボールは激しくポストを直撃し躍るようにゴールへ飛び込んだ。

 結局、マテウスは3ゴールすべてに関与し、監督復帰戦という祭りの主役になった。

 これで「名古屋は先制すれば負けない」という神話が確定したようだ。

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【J1リーグ】徳島が雨中の激闘を制す ~第14節 広島 0-1 徳島 

2021-05-18 08:03:28 | Jリーグ
徳島はポヤトス体制で初勝利

 新任のダニエル・ポヤトス監督が就任してから勝利がない徳島ヴォルティスである。

 4バックの徳島は左SBの岸本武流を高く上げ、残り3枚が左にスライドし3バックでビルドアップする。

 一方、敵のビルドアップに対しては、ワントップの垣田裕暉がボールを保持したCBにプレスし、トップ下の宮代大聖が背中で敵CMFへのパスコースを切りながらカバーシャドウしている。

 雨中の試合の立ち上がり、サンフレッチェ広島がゲームを支配したが、次第に徳島もボールを保持するようになって行く。

 勝負はこれからだ。

徳島のシステムは4-2-3-1

 徳島のフォーメーションは4-2-3-1だ。スタメンはGKが上福元直人。最終ラインは右から岸本武流、カカ、福岡将太、ジエゴだ。

 2CMFは鈴木徳真と岩尾憲。2列目は右からクリスティアン・バトッキオ、宮代大聖、杉森考起。ワントップは垣田裕暉である。

 前半44分。徳島は垣田が左サイドでボールをキープし、1人抜いてペナルティエリアに侵入した。

 彼は敵GKと最終ラインの間に絶妙なグラウンダーの速いボールを入れ、バトッキオがシュートしたがゴール外のサイドネットに当たる。残念。

 後半16分、徳島はそのバトッキオを下げてMF小西雄大を投入する。

後半18分に徳島が先制点を取る

 そして後半18分。中盤でのねじりあいから徳島の岸本がボールを奪い、カウンター発動だ。

 岸本は垣田にボールを預け、オーバーラップ。ボールは垣田からまた岸本に渡る。

 抜け出した岸本は無人のライン裏をドリブルで独走し、最後はGKと1対1になり右足ループでボールをゴールに沈めた。1点リードだ。

 徳島は後半28分、福岡に代えドゥシャンを送り出す。

 彼らは1点リードしたが、しっかりラインを高く保っている。

 そして広島のボールになれば、最前線の垣田と宮代が走り回って前からプレスをかける。後半40分になっても徳島の運動量は衰えない。

広島・森島のシュートはバーに嫌われる

 後半45分。広島は右サイドで途中出場のMF藤井智也がペナルティエリア右角に侵入し、シュート。GKの正面で弾かれる。

 そのクリアボールを広島の茶島雄介が拾い、右から斜めのクロスボールを入れる。これを森島司がヘディングシュートしたが、惜しくもバーに嫌われた。

 続く後半45分には徳島がSHの杉森に代えてDF藤田征也を投入。これでポヤトス監督はシステムを5-3-2に変えて試合を終わらせた。

 徳島はリーグ戦5試合ぶりの勝利だ。

 同時にポヤトス体制になって初めての貴重な勝ちである。

 試合内容を見ても昇格組の徳島は遜色なく、J1リーグの中堅どころと対等に戦えることを証明した。

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【J1リーグ】鹿島、壮絶な死闘を制す ~第14節 鹿島 5-3 横浜FM

2021-05-16 17:15:33 | Jリーグ
ハイライン・ハイプレス同士の血戦

 両チームともハイライン・ハイプレスである。中盤での攻防が凄まじい。ゲームが止まる瞬間がなく、まったく目が離せない。

 特に横浜F・マリノス、前田大然のプレッシングは後ろを向いたボールホルダーに激しくカラダを入れながらぶつかって行くような激しさだ。非常に危険な男である。

 そんな死闘は点の取り合いになった。先制したのは横浜FMだ。オナイウ阿道がヘッドで決めた。

 するとホームの鹿島アントラーズがすかさずなんと4点を連取し、大きく突き放す。

 このあと横浜FMの反撃は1点止まり。鹿島は止めだと言わんばかりに5点目を取り、試合を完全に終わらせた。

 土居聖真はこれでハットトリックの大活躍である。

鹿島のシステムは4-4-2だ

 鹿島のフォーメーションは4-4-2だ。スタメンはGKが沖悠哉。最終ラインは右から常本佳吾、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也だ。

 2列目は右から松村優太、三竿健斗、レオ・シルバ、白崎凌兵。2トップは荒木遼太郎と土居聖真である。

 一方、横浜FMのフォーメーションは4-2-1-3だ。スタメンはGKが高丘陽平。最終ラインは右から松原健、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、ティーラトンだ。

 2CMFは喜田拓也と扇原貴宏。トップ下はマルコス・ジュニオール。3トップは右から エウベル、オナイウ阿道、前田大然である。

激しい中盤のプレスの掛け合い

 前半11分だった。鹿島、荒木のドリブルが潰されたあと、すぐ横浜FMのカウンターが発動される。SBの松原が、敵最終ラインと駆け引きしたオナイウに斜めのすばらしいパスを送る。

 オナイウは2タッチ目に右足でシュートしたが、DF犬飼に正面で弾かれる。攻守の切り替えがめまぐるしい。

 中盤のプレスの掛け合い、競り合いが次々に起き、息ができないほどだ。

 横浜FMのGK高丘は敵CKから捕球したあとのフィードが速く、常にカウンターを狙っている。トランジションをしっかり意識している。

先取点は横浜FMのオナイウがゲット

 先取点を挙げたのは横浜FMだった。まず中央にいた前田が右サイドのエウベルへ展開した。

 エウベルはペナルティエリアの右角でマルコス・ジュニオールとワンツーをかまし、マイナスの折り返し。

 低い弾道にオナイウがもんどりうちながらヘッドで叩き込んだ。

 オナイウはこれで9ゴール目だ。

 彼は下りてきていったんポストプレイでからみ、次にもう一度前へ出てフィニッシュに行く、という一連のスタイルがすっかり完成されている。

自軍ハイラインと一体化した鹿島GKの沖

 鹿島GKの沖は、守備範囲が広く前へ出てライン裏のケアをする。自軍のハイラインと完全に一体化している。

 一方、横浜FMのエウベルは右サイドで絶えず敵のラインと駆け引きし、ずるがしこく裏抜けを狙っている。

 また横浜FMのSB松原はハーフスペースをスルスルと上がり、ニアゾーンに侵入してシュートまで行く。

 片方がフィニッシュして弾かれたと思ったら、すぐもう片方がカウンターをかける。息もつかせぬ攻防だ。

土居の一撃で鹿島が同点に追いつく

 そして鹿島が1-1の同点に追いついたのは前半40分だった。右CKから鹿島の荒木がファーに高いボールを入れる。

 GK高丘はジャンプしてボールに触ったが後ろにそれ、ファーのさらにウラに入った白崎が折り返す。

 これをGK高丘がファンブル。

 すかさず三竿がシュートを打ちゴール前で混戦になったが、最後は土居が押し込んだ。

横浜FMの「ハイライン裏」問題が再燃した

 さて、このあと鹿島は3点を連取し、実質的に試合を終わらせた。

 特に後半1分と5分に取った鹿島の2点は、いずれも横浜FMの高いディフェンスラインの裏を狙って実現したものだった。

 また今季も横浜FMの「ハイライン裏」問題が再燃したわけだ。

 中盤で鹿島がボールを奪った瞬間、ライン上ではもう鹿島のアタッカーがマーカーと1対1になっている。その前にはだだっ広いスペース! ライン裏が「絶賛大解放中」になっている。

 今季、横浜FMは好調なままここまで来たが、またも同じ問題に悩まされそうだ。

 彼らはこれをどう解決するのだろうか?

 一方、この勝ちで6位に順位を上げた鹿島アントラーズは、7勝3分4敗の勝ち点24といいあんばいだ。

 おそらく相馬監督のすばらしい指揮により、彼らはシーズン後半の台風の目になるだろう。

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【J1】名古屋のフィッカデンティ監督がコロナ回復、練習に合流

2021-05-13 17:49:50 | Jリーグ
15日の清水戦ベンチ入りは手続き中

 コロナ陽性になっていた名古屋グランパスのフィッカデンティ監督が回復し、全体練習に合流したようだ。

 やれやれ、やっとこれでまともに試合ができるようになる。

 ちなみに15日の清水戦でのベンチ入りについては手続き中のようだ。

 なおフィッカデンティ監督は4月29日にのどの痛みを訴え、検査で判定保留になり翌日に陽性反応が判明していた。

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【J1リーグ】鹿島の完勝、彼らはすばらしかった ~第21節 名古屋 0-2 鹿島

2021-05-13 05:53:56 | Jリーグ
切れ味鋭い鹿島のプレス

 立ち上がりから鹿島アントラーズはボールに対する寄せが速く、プレスが鋭く強い。切り替えも速い。

 よくハードワークしている。

 それによって名古屋グランパスはボールタッチの感覚を少しづつ狂わされ、微妙にパスがブレる。ボールが足につかず、つながらない。

 あの首位決戦の川崎F戦に起きたのと同じ現象だ。

 まるで1部と2部のチームが試合をしているみたいだ。大きな差がある。

 それほど完全に鹿島がゲームを支配した。

4-2-3-1同士のミラーゲームに

 名古屋のフォーメーションは4-2-3-1。守備時4-4-2だ。スタメンはGKがランゲラック。最終ラインは右から成瀬竣平、中谷進之介、丸山祐市、吉田豊だ。

 2CMFは稲垣祥と米本拓司。2列目は右からマテウス、齋藤学、前田直輝。ワントップは山崎凌吾である。

 一方、鹿島のフォーメーションは4-2-3-1。守備時4-4-2だ。スタメンはGKが沖悠哉。最終ラインは右から常本佳吾、犬飼智也、町田浩樹、杉岡大暉である。

 2CMFは永木亮太とディエゴ・ピトゥカ。2列目は右から遠藤康、小泉慶、ファン・アラーノ。ワントップは土居聖真だ。

 鹿島の相馬直樹監督は同じシステムをぶつけてミラーゲームにし、守備をはっきりさせて根こそぎ叩き切る作戦である。

GKランゲラックのミスで鹿島が先制

 先制点はその鹿島だった。前半32分だ。

 鹿島の右CKからのボールを捕球しようとしたランゲラックがなんとファンブルし、ボールが弾んでゴールイン。

 まったく何でもない正面のボールだった。あのランゲラックがありえないミスだ。

 この日の名古屋の崩れたメンタルを象徴するような出来事である。

 それほど鹿島のアグレッシブなプレスは名古屋の面々を動揺させていた。

 逆に鹿島の選手たちの躍動する動きは、まるでそのまま優勝しそうな勢いだった。

名古屋の3枚代えも効果なし

 そんな悪い流れを変えようと、名古屋は前半42分に山崎を柿谷曜一朗に代える。

 それだけではなく後半11分には3枚代えに打って出る。

 齋藤と成瀬、マテウスを一気に引っ込め、ガブリエル・シャビエルと森下龍矢、相馬勇紀を投入した。

 だが試合の流れはまったく変わらない。

鹿島の2点目は美しかった

 そして鹿島の2点目は後半41分だった。

 永木がペナルティエリアの手前中央から名古屋ディフェンスラインの裏へパスを出す。

 そこへ走り込んだ途中出場の荒木が右足でヒールパス。飛び込んだ杉岡がインサイドキックできっちりゴールに突き刺した。

 鹿島の一方的な展開ながら彼らもなかなか2点目が取れず、「早くとどめを刺さないとわからなくなるぞ」と感じていたが、最後はきっちり試合を終わらせた。

 シュート数は鹿島の12本に対し、名古屋はたったの3本である。この数字がハッキリ物語る試合だった。

鹿島はシーズン後半が楽しみだ

 それにしてもこの名古屋の淡白さはいったい何だろう? まったく粘ることなく、いともカンタンにあっさり負けてしまう。

 インテンシティが低く、メンタルが弱い。

 今後に向けて根本的な修正が必要だろう。

 一方の相馬アントラーズは、シーズン後半が楽しみな展開になってきた。

 鹿島の相馬監督は見事にチームを立て直した。その手腕は「すばらしい」のひとことである。

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【J1リーグ】徳島が支配したゲームをモノにできず ~第13節 徳島 1-2 札幌

2021-05-12 06:07:15 | Jリーグ
いいサッカーをしながら勝てない徳島

 徳島ヴォルティスは監督がダニエル・ポヤトス氏にかわり、いいサッカーをしながら勝てない状態が続いている。この日のゲームも同様だった。

 徳島のポゼッション率は62%だ。前半から徳島がボールを保持して攻めに攻めた。ポゼッションする徳島に対し、コンサドーレ札幌がカウンターを繰り出す展開である。

 徳島はSBを高く上げ、2バックによるビルドアップから組み立てる。

 その徳島のビルドアップに対し、札幌が鋭いハイプレスを見舞う。虚々実々の駆け引きだ。

 徳島は前半終了間際、何度もシュートチャンスがあったが決められなかった。それがたたった。後半に入り徳島が1点先行したが、札幌がワンチャンスを生かして2点を取って逆転勝ちした。

徳島が先制し札幌が追いつく

 徳島のフォーメーションは4-2-3-1だ。GKは上福元直人。最終ラインは右から岸本武流、ドゥシャン、カカ、ジエゴだ。

 2CMFは鈴木徳真と岩尾憲。2列目は右から宮代大聖、クリスティアン・バトッキオ、西谷和希。ワントップは垣田裕暉である。

 ボールを握って攻める徳島は前半46分、先制点を奪う。右CKからファーで垣田が頭で折り返し、宮代が押し込んだ。

 後半に入っても徳島がゲームを支配し、セカンドボールもよく拾った。

 だが後半11分。札幌は福森が左サイドをドリブルで駆けあがり、クロスを入れる。それをファーでジェイが頭で折り返し、アンデルソン・ロペスが右足で決めた。同点だ。

 このゴールでアンデルソン・ロペスのゴール数は「10」となり、得点ランキング・トップのレアンドロ・ダミアンとぴったり並んだ。

アンデルソン・ロペスが得点ランクのトップに

 同点にされたあとも、徳島はよくボールを握りポゼッションした。

 彼らは後半30分に鈴木と代えて渡井理己を、西谷に代えて杉森考起を投入し、岩尾とパトッキオの2CMFとした。

 その3分後の後半33分だった。札幌がついに決勝点を上げる。

 徳島のゴールキックを札幌が大きく跳ね返したあとのボールに徳島DFのカカがさわり、そのこぼれ球がアンデルソン・ロペスに渡る。

 ロペスは必死に追いすがるGK上福元をかわし、左足で強烈なシュートを叩き込んだ。

 このシーン、徳島は非常に不用意だった。セーフティ・ファーストを心がけるべきだった。ゴール前でカカがボールを大きくクリアしていれば何でもなかったのだ。

 しかも最後はGK上福元とDFドゥシャンがお見合いをしてしまい、ボールをさらわれた。

 アンデルソン・ロペスはこれで11ゴール目をあげ、ついにレアンドロ・ダミアンを抑えて得点ランキングのトップに立った。

 札幌は2得点を取った後、5バックにして手堅く試合を締めた。なかなか抜け目ない。ゲームを握った徳島にとっては、非常に悔やまれる敗戦となった。この試合を緻密に分析し、ぜひ次に生かしてほしい。

 あなたたちはいいサッカーをやっている。あとはちょっとした修正だけだ。

 健闘を祈る。

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【J1リーグ】鹿島がポゼッション率62%と圧倒 ~第13節 鹿島 3-0 FC東京

2021-05-11 07:35:43 | Jリーグ
畳みかける得点力でゲームを決めた鹿島

 ボールが落ち着かない試合だったが、鹿島アントラーズがポゼッション率62%と圧倒したゲームだった。あの勝負強さはさすがである。

 鹿島の両SBはビルドアップ時、高く上がって幅を取る。ここを鹿島がうまく起点に使って攻めた。

 鹿島は前半22分と前半45分、後半42分に1点づつ計3点を取り、FC東京を突き放す。

 特に3点目はケガから予想外の早さで復帰した上田綺世のうれしい復帰1号ゴールとなった。

4-4-2同士のミラーゲームでスタート

 鹿島のフォーメーションは4-4-2だ。スタメンはGKが沖悠哉。最終ラインは右から常本佳吾、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也だ。

 2列目は右から松村優太、三竿健斗、レオ・シルバ、白崎凌兵。2トップは土居聖真と荒木遼太郎である。

 一方、FC東京のフォーメーションも4-4-2だ。ミラーゲームになった。スタメンはGKが波多野豪。最終ラインは右から蓮川壮大、森重真人、ジョアン・オマリ、小川諒也だ。

 2列目は右から三田啓貴、アルトゥール・シルバ、青木拓矢、東慶悟。2トップはディエゴ・オリヴェイラと永井謙佑である。

FC東京は3枚替えで3バックに

 前半の鹿島アントラーズは完全にゲームを支配した。で、FC東京の長谷川健太監督はたまらずハーフタイムに3枚替えを敢行する。

 ジョアン・オマリと三田啓貴、東慶悟を引っ込め、DFのブルーノ・ウヴィニと中村拓海、MFの安部柊斗を投入したのだ。

 これにより4バックから3バックにフォーメーションを変えた。

 この形で3バックの真ん中を務めるブルーノ・ウヴィニがFW土居を見る形にし、マークをわかりやすくした。そしてウィングバックがサイドをケアした。

 これで守備が安定し流れが変わるかに見えたが、結局、鹿島のほうが一枚上手だった。いったん相手に渡った流れは引き戻せなかった。

先制点は前半22分だった

 鹿島の得点経過の流れを追うと、先制点はまず前半22分だった。

 左CKからキッカーの荒木が右足でクロスを放つと、飛び込んだ町田がヘディングシュートを放ち、ゴール右スミに決めた。

 続く前半45分の2点目は、まずボールを保持した永戸が松村にパス。

 松村はペナルティエリアの手前に持ち込むと、右足で痛烈なグラウンダーのシュートを放つ。

 ボールはゴール左のポストに当たりゴールに入った。

上田が得意のオフ・ザ・ボールの動きでゴール

 そして3点目は後半42分、途中出場の上田綺世の得点だ。まず常本が遠藤につなぎ、遠藤が右サイドからドンピシャのクロスを入れる。

 これに上田が得意のオフ・ザ・ボールの動きでマークを外し、右足でシュート。敵DFに当たってボールはゴールに吸い込まれた。

 この試合はなんといっても、ケガから復帰した上田綺世がさっそくゴールを決めたのがポイントだろう。

 彼は試合に入ってたった1分後にファーストタッチで鮮やかにゴール。そしてタイムアップ間際にも強烈なシュートを放った。「さすがは上田綺世」、「東京五輪にFWのOAなんていらない」のひとことだった。圧巻だ。

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【J1リーグ】横浜FM、ついに首位戦線に躍り出る ~第13節 横浜FM 2-0 神戸

2021-05-10 05:55:44 | Jリーグ
ハイライン・ハイプレスの脅威

 横浜F・マリノスは高い最終ラインを保ち、前から激しくプレスをかけた。

 前半20分にアクシデントで攻撃の要マルコス・ジュニオールが天野純と交代したが、この天野が魅せた。彼はすばらしいサイドチェンジに要所を突いたラストパス、と八面六臂の活躍だった。

 横浜FMは前半41分に天野が右サイドから左に長いダイアゴナルなサイドチェンジ。これが最終的にはオウンゴールを呼んで1-0だ。

 続く後半35分には神戸GKのパスミスから押し込んだ横浜FMが、天野のシュートで2点目を取りシャットアウト勝ちだ。横浜FMはこれでリーグ戦4連勝。J1リーグ戦の11試合で負けなしとなった。

激しい横浜FMのプレッシング

 横浜FMのフォーメーションは4-2-3-1だ。スタメンはGKが高丘陽平。最終ラインは右から松原健、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、ティーラトンである。

 2セントラルMFは喜田拓也と扇原貴宏。トップ下はマルコス・ジュニオール。3トップは右からエウベル、オナイウ阿道、前田大然だ。

 立ち上がりから横浜FMのプレッシングが激しい。彼らはボールを奪うと2タッチでスルスルとパスをつなぐ。ハイテンポで攻め、ハイテンポで守るサッカーだ。ラインも高い。

神戸・古橋が振り向きざまにシュート

 だが最初のチャンスは神戸に訪れた。前半15分にセルジ・サンペールのパスにFWの古橋亨梧が抜け出しゴール前で振り向きざまにシュート。GKの好セーブで得点にはならなかったが惜しいチャンスだった。

 バルセロナのカンテラ(下部組織)で育ったサンペールは「ここ」という要所を逃がさない。一撃必殺の好パッサーだ。

 一方、神戸のエース古橋はいつものように最終ライン際で駆け引きする。で、ライン裏に抜け出す得意の形で何度もチャンスを作った。

 また彼は守備に回ると敵のビルドアップに激しくプレスをかけた。非常にいい選手だ。将来、日本代表のエース格を狙う逸材だろう。

天野が1点目の起点になる

 横浜FMのビルドアップはSBを高く上げ、チアゴと畠中の2CBで組み上げる。今日はセントラルMFの扇原は2CB間に下りない。彼らは前半30分、前田がゴール前で敵DFにプレスをかけてボールを奪い、あわやシュートの場面を作る。

 続く前半36分にはティーラトン、天野、前田と渡ったボールが前田のヘディングシュートでこぼれ、ゴール前のティーラトンへ。彼のシュートは惜しくもGKの正面を突いた。

 また前半38分には天野が右サイドから見事なクロスを入れ、オナイウが合わせたが惜しくも入らず。天野は獅子奮迅の活躍だ。

 横浜FMの1点目の得点シーンはその天野から生まれた。前半41分である。まず天野が右から逆サイドにダイアゴナルなすばらしいサイドチェンジを入れる。

 それを受けたティーラトンが左サイドを駆け上がりクロス。これに前田がニアで潰れ、その間隙を縫って瞬間的に抜けてきたボールが神戸CBトーマス・フェルマーレンの足に当たりオウンゴールになる。1—0だ。

神戸もチャンスを作り善戦した

 前半から後半にかけては神戸も惜しいチャンスを作った。

 前半47分にはサンペールがライン裏に落とす絶妙なロングパスを出し、古橋を走らせる。彼はシュートに持ち込んだがDF松原に防がれる。これにはオフサイドの判定が下った。

 続く後半32分には途中出場した神戸のイニエスタが長いスルーパス。受けた古橋はシュートしたが惜しくもサイドネットに当たった。

横浜FMは4連勝し暫定3位に

 そして後半35分には横浜FMが2点目を奪う。神戸GK前川黛也がパスミスをし、途中出場した横浜FMの水沼にボールが渡った。

 その水沼からパスを受けたレオ・セアラがエウベルにボールを渡す。エウベルはシュートしたがGK前川が弾き、そのこぼれ球を天野が押し込んだ。

 神戸は痛いミスからの2失点だ。得点差ほどゲーム内容は悪くなかっただけに惜しまれる。

 一方の横浜FMは4連勝し、これで8勝3分1敗の暫定3位となった。彼らの勝ち点は「27」だ。首位・川崎Fの「41」とは見かけ上、離れているが、横浜FMは川崎Fより試合消化数が3試合も少ない。

 仮にその3試合を勝ったとすれば横浜FMは勝ち点「36」となり、首位とは現時点で勝ち点「5」差と射程圏内に入る。ダークホースの登場でJ1もおもしろくなってきた。

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【J1リーグ】「日本仕様」のサッカーで川崎Fが勝つ ~第13節 G大阪 0-2 川崎F

2021-05-09 11:58:16 | Jリーグ
ポゼッション率63%と川崎Fが圧倒した

 川崎フロンターレは、首位決戦となった名古屋グランパスに2連勝しての今節だ。彼らは名古屋戦とはまったく別の顔を見せていた。

 川崎Fは名古屋戦では息詰まるような高いインテンシティを見せた。だがこの試合では、なんともひょうひょうと軽いタッチでショートパスをつなぐ。

 まったく同じチームとは思えない。

 これが彼らの省エネ・モードなのだろうか?

 それでも試合は川崎Fがポゼッション率63%、シュート数17本とガンバ大阪を圧倒した。

 前半41分にはこぼれ球を拾ったレアンドロ・ダミアンが、後半31分には途中出場の三笘薫がドリブルでペナルティエリア内に持ち込み鮮やかにゴール。

 川崎Fが2点を挙げ、開幕から15試合の無敗試合(13勝2分)を達成した。

川崎Fのフォーメーションはいつもの4-1-2-3だ

 川崎Fのフォーメーションは4-1-2-3だ。スタメンはGKがチョン・ソンリョン。最終ラインは右から山根視来、ジェジエウ、車屋紳太郎、旗手怜央である。

 アンカーはジョアン・シミッチ、右インサイドハーフは田中碧、左インサイドハーフは脇坂泰斗。

 3トップは右から家長昭博、レアンドロ・ダミアン、長谷川竜也である。

 彼らは試合の序盤からG大阪を自陣に押し込め、ひたすらボールをつないだ。

 前半3分。長谷川がドリブルでペナルティエリア左へ持ち込み、左足からクロスを放つ。

 これはヘディングでクリアされたが、こぼれ球を拾った家長が左足でシュート。しかしゴール右へ外れた。これがこの日のゴールショーの幕開きだった。

L・ダミアンが早くも今季10点目のゴール

 前半13分。家長がペナルティエリア真ん中へ左足で縦パスを出す。これを田中が受けて右足でシュートを放ったが、近距離で弾かれる。

 続く前半30分には、脇坂が右サイドへ右足で浮き球のパスを送った。そこへ山根が走り込みグラウンダーのクロスを入れたが、クリアされる。

 そして前半41分。カウンターから脇坂がペナルティエリア左へ、右足アウトサイドでスルーパスを送る。これを長谷川がもらい仕掛けたがガンバの右SB佐藤が防ぎボールロストに。

 そのこぼれ球を拾ったレアンドロ・ダミアンが左足でシュートを放ち、川崎Fは先制点を挙げる。

 L・ダミアンは早くも今季10点目だ。15試合目にして、もう2ケタ得点を達成した。

三笘のドリブルが風を切る

 続く2点目は後半31分だった。

 まず途中出場の登里が自陣から左足で浮き球のスルーパスを出す。そこに走り込んだ途中出場からわずか6分の三笘がボールを受け、まるで風を切るように敵DFを抜き去る。

 ペナルティエリア左へ持ち込んだ彼は、右足でグラウンダーのシュートを放ちゴール右へ叩き込んだ。

 これで2点を挙げた川崎Fはガンバの追撃を許さず、2-0でシャットアウト勝ちを演じた。

世界で勝つには高いインテンシティが必要だ

 勝ちまくる川崎F。だがこの日の軽いパスサッカーはあくまで「国内仕様」である。

 手抜きしたとは言わないが、ヨーロッパでこんな風に弱いショートパスばかり繋ごうとするとたちまちフィジカルと組織守備で寸断されてしまう。

 日本のサッカーが海外で勝つためには、あくまで彼らが名古屋戦の初戦で見せたようなインテンシティの高いサッカーでなければならない。

 あのサッカーでなければヨーロッパの第一線では通用しない。

 彼らはそれをくれぐれも自覚しておくことが大切だ。

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【J1リーグ】名古屋がいつものウノゼロで締める 〜第13節 名古屋 1-0 C大阪

2021-05-09 05:03:46 | Jリーグ
連敗のショックはまるでなし

 名古屋グランパスは前節と前々節、川崎フロンターレとの首位決戦になった2試合に連敗したショックが心配された。

 だがこのセレッソ大阪戦、立ち上がりから彼らはまったくそんな気配すら感じさせなかった。

 前節のスタメンからは成瀬と長澤、前田が外れ、森下と柿谷、相馬が入るベストメンバーで臨んだ。

 彼らは持ち前の「大きいサッカー」をした。ピッチを斜めに横切る長いサイドチェンジを交えながら組み立てて行く。

 名古屋のポゼッション率は48%とC大阪を下回ったが、「やられている」わけではない。相手にボールを持たせてカウンターを狙ういつもの定食コースだ。

 前半は両チーム一進一退で無得点のまま終え、そして後半21分。この試合でJ1通算300試合出場を達成した左SBの吉田がうれしいゴールを挙げる。そして名古屋がいつものウノゼロ(1-0)で完勝した。

 今季11回目のクリーンシート(無失点試合)である。いつもの名古屋が帰ってきた。

マテウスがブレ球のミドルシュートを放つ

 名古屋のフォーメーションは4-2-3-1だ。スタメンはGKがランゲラック。最終ラインは右から森下龍矢、中谷進之介、丸山祐市、吉田豊である。

 セントラルMFは稲垣祥と米本拓司。2列目は右からマテウス、柿谷曜一朗、相馬勇紀。ワントップは山崎凌吾だ。

 前半8分。名古屋は縦パスに抜け出した柿谷が、ペナルティエリア左からクロスを入れる。これにペナルティエリア真ん中へ走り込んだ米本がジャンプしヘディングシュートを放つが、敵GKキム・ジンヒョンに処理されてしまう。

 立ち上がりに攻めたのはC大阪だったが、こうして時間が経つにつれ名古屋がボールを支配し自分のゲームにして行った。

 前半25分、名古屋はカウンターを放つ。マテウスがスピードに乗ったドリブルで中央突破を狙うが、敵陣の真ん中で敵CBチアゴにボールを奪われる。

 続く前半31分。またもマテウスがペナルティエリア手前右から、左足で強烈なブレ球のミドルシュートを打つ。

 これを敵GKキム・ジンヒョンが弾いたが、そのこぼれ球を稲垣が拾った。彼はペナルティエリアの右から真ん中へ折り返したが、味方に合わずチャンスはフイになった。

名古屋は吉田のうれしいゴールで大団円に

 そして大団円は後半21分に訪れた。名古屋の左SB吉田が途中出場の齋藤学にパスを出し、ペナルティエリア内に走りこんだ。

 そこに齋藤が縦パスを出し、柿谷が触ったボールを敵CBチアゴが左足で掻き出すとこれが左斜め前へ流れる。そしてなんとうまい具合いに、吉田の足元へ届く。

 おそらく神がくれた300試合出場達成記念なのだろう。吉田はこれをゴール左隅に狙いすまして決め、決勝点を挙げた。

 これで名古屋は昨シーズンから先制すれば勝つジンクスを達成。先制時の連勝記録を20連勝とした。

 名古屋は先行逃げ切り型のチームなのである。

 彼らは川崎F戦での連敗から立ち直り、価値ある1勝を挙げた。

 まだまだシーズンは長い。何が起こるかわからない。こうして1勝づつ丁寧に積み重ねた先には、きっと美味しいご褒美が待っているに違いない。

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【J1リーグ】鳥栖の猛攻もゴールならず ~第13節 鳥栖 0-0 広島

2021-05-08 19:50:48 | Jリーグ
鳥栖・林大地のシュートが正面を突く

 サンフレッチェ広島はサガン鳥栖のビルドアップに対し、よくプレッシングし圧力をかけた。

 そのため鳥栖は苦しい展開になる。パスミスが目立った。フィニッシュもなかなか決まらない。

 鳥栖のFW林大地は2度の決定的なシュートチャンスが2度とも正面を突き、得点ならず。じりじりする展開が続いた。

 結局、ゲームはそのまま両者、無得点のままタイムアップとなった。

アンカーの松岡が2CBの間に下りる

 鳥栖のフォーメーションは3-1-4-2だ。スタメンはGKが朴一圭。最終ラインは右からファン・ソッコ、エドゥアルド、中野伸哉。

 アンカーは松岡大起、2列目は右から飯野七聖、樋口雄太、仙頭啓矢、小屋松知哉。2トップは林大地と山下敬大だ。

 鳥栖のビルドアップは今日も左CBの中野伸哉が高い位置に上がって幅を取り、2バックで行った。

 だが広島の強いフォアプレスを受けたため、途中からアンカーの松岡が2CBの間に下りて3バックで組み上げた。

鳥栖は攻め続けたがタイムアップに

 前半9分、鳥栖は右サイドで山下が林にスルーパスを送る。すると林は右方の角度のないところから右足でシュートを打ったが入らず。

 一方、中盤では仙頭が例によって1列下り、アンカーの松岡と2CMFのような形になる。

 だが広島の圧力を受けて鳥栖は不安定な立ち上がりだ。

 試合はその後、両者無得点のまま一進一退で進んだ。最後は鳥栖がひたすら敵陣で攻め続け、最終ラインがぐいとハーフウェイライン付近まで上がる。

 彼らは火がついたように攻め立てた。

 対する広島は、今にも崩れそうだった。だが、なんとか鳥栖を0点に抑え、引き分けで試合を締めくくった。

 攻めに攻めた鳥栖は、負けに等しい勝ち点「1」だ。逆に広島としては勝ち点「1」を拾ったといえるだろう。

 同じ勝ち点「1」でも、こうも意味がちがうものか?

 サッカーはこれだから面白いのだ。

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【J1首位決戦・第2戦結果】最新戦術と強いメンタルで川崎Fが圧倒する ~川崎F 3-2 名古屋

2021-05-04 17:58:34 | Jリーグ
点差以上の力の開きがあった

 リーグ首位決戦の天王山。

 その第2戦目を迎えた川崎フロンターレは、第1戦とまったく同じメンバーとシステムで臨んだ。一方、名古屋は陣容を大きく変えてきた。

 この時点で「勝負あったな」と感じた。

 川崎Fはもう「これ以上は変えようがないぞ」ということ。俺たちはこれだ、どこからでもかかってこい、と。キモの座り方がちがう。

 逆に名古屋は小手先から変えてきた。ジタバタしている。

 それは名古屋の3失点目になったオウンゴールにすべて表れていた。

 われわれ外野は「矛盾対決」などと無用に煽り、名古屋に過分なものを背負わせてしまったのではないか?

 振り返って考えてみる必要があるように思う。

 さて3点先取された名古屋は追い上げたものの、2点止まりで3-2にて試合終了。首位の川崎Fと2位・名古屋の勝ち点差はついに「9」となった。

 全チームが気合いを入れて川崎F戦を戦わなければJ1の火が消えてしまう。

 深刻な事態である。

川崎F、名古屋ともに4-1-2-3

 川崎Fのフォーメーションは4-1-2-3。スタメンはGKがチョン・ソンリョン。最終ラインは右から山根、ジェジエウ、谷口、登里である。

 アンカーにはジョアン・シミッチが入り、右インサイドMFは田中碧。左インサイドMFは旗手が務める。

 3トップは右から家長、レアンドロ・ダミアン、三笘である。

 一方、名古屋はフォーメーションを4-1-2-3といつもとは変え、ミラーゲームにしてきた。中盤3センターで守備を厚くする狙いだろうか。

 スタメンはGKがランゲラック。最終ラインは右から宮原、木本、丸山、吉田だ。

 アンカーは米本、右インサイドMFは稲垣、左インサイドMFは長澤。3トップは右からマテウス、山崎、前田である。

 名古屋は、ふだんリードして守り切り、勝ち逃げするときのフォーメーションだ。そういう形で、今日は試合の頭から臨んだ。さて、これがどう出るか? だ。

名古屋はどうもメンタルが弱い

 名古屋は立ち上がりからミスが多い。なんだか大舞台に弱く、浮足立って見える。

 第1戦と同じで、首位決戦を迎え彼らはメンタルが弱くバタバタし、過去の落ち着いた試合とはまったくちがう腰の浮いた展開になっている。

 反対に川崎Fはインテンシティが高く、プレッシングも彼らの方に強さがある。

 その川崎Fの1点目は前半31分だ。

 川崎Fの左CKから田中碧がクロスを上げる。これをファーでジェジエウが叩くようにヘッドで決めた。1—0である。

名古屋はディフェンディングサードまでリトリートする

 今日も名古屋は川崎Fがポゼッションすると、ディフェンディングサードまでリトリートする。守備位置が深すぎる。

 逆に名古屋がボールを奪い「すわ、カウンターのチャンスか?」というときには、川崎Fの田中碧がきっちりチャンスの芽を潰していた。

 名古屋は速いカウンターをかけたい局面でも、ボールを後ろに下げてやり直してしまう。速いトランジション(攻守の切り替え)を理解していない。 

 彼らの辞書には「速いショートカウンター」という文字がないのだ。

 相手ボールのときプレスをかける位置も低く、ハイプレスやカウンタープレスという文字も辞書にない。

 相手ボールになれば、ただひたすらリトリートし自陣にブロックを組む。

 彼らは一度、戦術を見直してみる必要があるのではないか? どうも戦術が古色蒼然としている感じだ。

「詰み」が決まったあと、ただ「指してみた」だけ

 川崎Fは1点リードしたあと、後半に入って立て続けに2点を連取する。

 特に2点目は左からの三笘の折り返しに、右SBの山根がゴール前まで侵入してゴールを決めた。彼はハーフスペースをインナーラップしてきたのである。

 このあたり、両者の戦術の鮮度のちがいが際立って見えた。

 名古屋のオウンゴールで川崎Fが3-0と決定的にリードしたあと、名古屋は2点を取って追い上げたが時すでに遅し。

 将棋でいえば、すでに「詰み」が決まっているのに「まだ指してみた」という感じがした。

 川崎Fは三笘のドリブルも速さが光ったし、3対2という競った点差以上の開きのある勝負だった。

 これで名古屋は首位・川崎Fとの勝ち点差が「9」に開いた。

 力の差を実感した試合だった。

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