母と娘、どう向き合うか
婦人公論11/8号 本日発売 特集 ♦ 母と娘、年を重ねてどう向き合う
吉行和子 あぐりさんは、私にとっていまだに謎の女性です
読者アンケート「長生き」して」から「死んでくれ」まで母への本音
伊藤比呂美×信田さよこ 介護うつに娘の恋愛
木村多江 父の死から10年、ようやく母の苦悩がわかった
ルポ 強かった親が老いて。娘は過去を許せるか(関係が逆転する)
母と娘の関係はややこしいなあと私は思う。一人娘か姉妹がいる場合、独身か既婚かでもその関係は異なる。娘を溺愛する母親に世間は批判的だが、母親を大切にする娘には好意的だ。だから娘は他人に母親のことをトヤカク言えない。非常識、自己中心的な母でも庇う。父親や兄弟姉妹についての不満は気軽に言える。しかし母親は自分を産み育ててくれる恩人だ。自分は母の分身なのだという思いも母親を庇い、甘やかしてしまうのか。
母という女 七首 松井多絵子
追い越して振りむけばまるで違うひと、母はあの春この世を去った
あと五年生きていたなら母は見たわが晩春のすばやく去るを
紫陽花の葉に水羊羹をのせるとき和服の母があの世より来る
迷いつつ買わざりし『オモニ』という本の重みの残る手を吊革に
母は子が重荷であろう子も母が重荷であろう、雨は止まない
揚げ茄子のゴマ味噌和えができあがる母の味とは異なる味の
手抜きしてつくる料理を食べながら母より長くこの世に居すわる
㊟ オモニ 韓国語で「母」
アザラシの母がその子と暮らすのは生後半月、そして別れるそうです
10月25日 松井多絵子
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