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萩京子の漱石

2014-06-11 09:13:26 | 歌う

             「萩京子の漱石」

❤ のぞきたい、入ってみたい漱石のこころの中に、こころの奥に  松井多絵子

 萩京子は作曲家でありピアニストでもある。オペラシアターこんにゃく座の代表でもある。本日朝日朝刊 ❤ リレーおぴにおん ♠ 萩京子は大いに語る ❤ 「漱石と私」

 「漱石がクラシック好きだったことはよく知られています。だからでしょうか、彼の言葉には、音楽という芸術に非常に近い空間性を感じます」。~から萩京子の漱石談がはじまる。

 「こころ」の朗読に曲を付けたとき、人間のエゴとは何かを問う重い題材にもかかわらず、空気感のあるふんわりした文体のおかげで、全体が不思議な透明感に満たされているのを感じました。音楽は人間の矛盾した複雑な心の内をいちどきに表現することができますが漱石はそれを文章ですることのできた稀有な作家でした」 そして漱石の女性観がつづく。

 「漱石の描く女性ってみんな、妙にミステリアスじゃないですか?「こころ」の先生の奥さんも、こころの奥底が最後まで見えない。20代の頃はもどかしかったけれど、今はそれが面白い。漱石は、読み手の成長段階に応じて扉をひらいてくれる。若者には若者向けの親しみやすさをもって、人生を重ねた人にはそれなりの深みを携えて、どんな芸術にも通じる開かれた表現というものを、漱石は教えてくれるのです」~これは文芸評論家が語った漱石の「こころ」ではなく、作曲家でピアニストの語る 「漱石のこころ」 私は感服しながら読んだ。

 今日の「こころ」はまだ読んでいない。萩京子は「こころ」の先生の奥さんも、こころの奥底が最後まで見えない」と言われましたが、私は先生もさることながら、無職で働く気のない夫に何て寛大なんだろうと、この奥さんの「こころ」が不思議で気になります。林真理子が今連載中の小説「マイスト」の次に ♠ 「先生の妻のこころ」を書かれたらいかがでしょう。 

 これから洗濯、昼餉の支度 「こころ」は私を多忙にしてます。 6月11日  松井多絵子



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