{ 彼方のすすき }
すすきは花だろうか葉だろうか。どっちでもいい。何とも気持ちのいい植物だ。「秋だなあ」としみじみ思わせる植物だ。ススキ、すすき、薄,芒など表記はいろいろだが、私は「すすき」や「芒」を使うことが多い。そろそろ箱根の仙石原の芒は見頃となるだろう。
かなたの芒 五首 松井多絵子
ようやくに熱の下がりしこの道の彼方にあれな 芒のさざなみ
涼風に芒の金の髪はゆれ芒は風をうつくしくする
近づいてゆけばひろがる芒の野そんな感じの青年だった
ゆう風になびく芒をおもうとき腕(かいな)の時計は五時へと進む
この辺でいま来た道をもどろうか夜の詩人が我に寄り来る
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★ 文芸情報 9月10日
第51回文藝賞 (河出書房新社主催)
✿ 「死にたくなったら電話して」 李龍徳(イ・ヨンドク、37) 大阪府の在日韓国人三世
✿ 「アルタッドに捧ぐ」 金子薫 (24) 神奈川県の慶応大学院生
賞金は各50万円。授賞式は10月下旬、東京・御茶ノ水の山の上ホテル。
イ・ヨンドクさんも金子薫さんも男子か女子かわかりません。
9月10日 松井多絵子
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