えくぼ

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彼方のすすき

2014-09-10 09:19:23 | 歌う

            { 彼方のすすき }

 すすきは花だろうか葉だろうか。どっちでもいい。何とも気持ちのいい植物だ。「秋だなあ」としみじみ思わせる植物だ。ススキ、すすき、薄,芒など表記はいろいろだが、私は「すすき」や「芒」を使うことが多い。そろそろ箱根の仙石原の芒は見頃となるだろう。

          かなたの芒  五首      松井多絵子

 ようやくに熱の下がりしこの道の彼方にあれな 芒のさざなみ

 涼風に芒の金の髪はゆれ芒は風をうつくしくする

 近づいてゆけばひろがる芒の野そんな感じの青年だった

 ゆう風になびく芒をおもうとき腕(かいな)の時計は五時へと進む

 この辺でいま来た道をもどろうか夜の詩人が我に寄り来る

         ※   ※   ※   ※   ※

★ 文芸情報 9月10日

 第51回文藝賞 (河出書房新社主催)  

  ✿ 「死にたくなったら電話して」 李龍徳(イ・ヨンドク、37) 大阪府の在日韓国人三世

  ✿ 「アルタッドに捧ぐ」 金子薫 (24) 神奈川県の慶応大学院生 

    賞金は各50万円。授賞式は10月下旬、東京・御茶ノ水の山の上ホテル。

       イ・ヨンドクさんも金子薫さんも男子か女子かわかりません。 

                    9月10日  松井多絵子 


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