選ぶ楽しさ難しさ
✿ あじさいの赤紫の一輪を選びし後に切るをためらう 松井多絵子
紫陽花も盛りを過ぎようとしている。狭庭の紫陽花で食卓を飾りたくなった。赤紫になり始めた一輪を選んだ。でも、いかにも女盛りのようなこの花を切るのは気がひけてまだ切り取らないままである。私たちは絶えず選ぶことを迫られる。食材を選ぶにはまず店を選ぶ。魚と野菜が特にむずかしい。スーパーを時々変える。チラシで選んでから店に行くが広告の品とは異なっていたり、選んで手に入れることはかなり大変だ。
服や装飾品を買うのは食品より更に難しい。すでにある服などとの組み合わせを考える。今後何年いや何回着られるか、5歳は若く見える服、着心地がよく手入れがラクな服をできるだけ安く買いたい。ようやく選んだ服がまるで似合わないことが多い、私の場合。
もうじき参議院選、そして都知事選、知らない候補者を選ぶのだから雲を掴むようではないか。候補者の長所だけしかわからない。しかも人間は変わりやすい。法律は政治家には緩いことを舛添騒動が教えてくれた。都民がもっと早く批判すべきだったのだ。
英国では16日に選挙に関わる殺人事件が起きた。23日に迫った国民投票で(EU)残留を訴えていたコックス議員の悲報が、投票に影響を与えることは避けられないらしい。英国の国民投票がこの殺人事件につながるとしたら、選ぶことは恐ろしいことではないか。
あこがれの寝台特急✿「カシオペア紀行4日間」290000円~500,000円★見晴らしのよい2階にあるラウンジからは満天の星や朝焼けの空を存分にお楽しみいただけます。今朝のこの新聞の広告を見ながら寒くなる。函館の地震からはじまる夏の北海道の周遊、は悪夢の旅にりかねない。この夏の旅を何処に選ぶか難しくなってきましたね。
6月18日 松井多絵子
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