「はなさんの緑」
✿地球のみの色かもしれぬさ緑をひきよせ離さぬわれの老眼 松井多絵子
11月12日の朝日新聞朝刊に「緑のバトン運動」という見出しの下にオカッパ頭の、でも子供ではない女が笑っている写真。モデル・タレントはなさん。年齢は記されていない。「はなさん」の「さん」は敬称らしいから「はな」が姓と名をかねているのか。一ヶ月位前だったか、NHKの「日曜美術館」にゲスト出演していたはなさんは「仏像が大好き」と語った。○○菩薩にお会いしたとき、などと仏像に敬語を使う。ファッションモデルさんが仏像が好きとは意外だが、仏像の衣の優雅なドレープはイブニングドレスのようだ。首飾りや腕輪の花や鳥はセーターだって優雅に見せるだろう。若い女性に「仏女」が多いらしいが、仏像はファッションリーダーではないか。私も仏様の教えには耳を貸さずその装いを、ファッションブックを見るように楽しんでいる。
「疲れたら緑のある所に行きます」と言う、はなさん。3年前に林野庁の「木づかい運動」のポスターのモデルを務めた。仏像にお会いするためお寺に行くと、樹齢数百年の木々にも出会う。「木造の仏像が好きですが、円空の彫った仏像は木の精霊がそのまま現れたようです」と。
「長い歳月を生きてきた木には、パワー、魂がこもっているように感じます」という「はなさんの言葉」にうなずく。「長い歳月を生きてきた私には、パワー、魂がこもっています。」
11月13日 紅葉のまにまに常緑の木々の緑がとてもきれいですね。この緑という色は地球だけ
の色に思えて、いつも植物と共に過ごしたいです。 松井多絵子
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