☀「朝日歌壇11月10日」☀
☆☆☆☆今週の四つ星の作者は松田梨子さん、4人の選者に選ばれている
❤中三の秋がゆっくり深まって無口な人の魅力に気付く (富山市) 松田 梨子
馬場あき子選 第一席
「評」 松田梨子さんももう中三なのだ。「無口な人の魅力」に気付いたのも魅力がある。
佐佐木幸綱選 第二席
「評」 子ども時代から青年期へ。下句がすばらしい。
高野公彦選者は第十席、永田和宏選者は第七席に選んでいる。「評」はない。
※朝日歌壇への投稿は年齢を記入しないが、歌壇の登竜門といわれる「新人賞」などは記入しなければならない。600名前後の応募作品は編集部で選考し、5%位に絞られる場合が多い。その選ばれた作品から選考委員が受賞作品を決める。ほとんどが若い人が受賞する。今年は平成生まれの候補者が多かった。70代、80代もかなり応募しているが、編集部の選考で切り捨てられてしまう。わたしの周りの老女たちから「若い子を甘やかしている」という不満を度々耳にする。老女たちは子育てや親の介護を終えてから短歌を始めた人もかなりいる。高齢でも新人ではないか。
「朝日歌壇」の投稿者には高齢の初心者もたくさんいられるであろう。先の短い人々の歌に脚光を、という気持ちもあり私は子供や若い人の歌を取り上げるのを控えていた。でも今週の松田梨子さんの歌は無視できない。おしゃべり上手で内容のない人間は中三になれば疎ましくなるのだろう。「無口な人の魅力」、なるほどと思う。老人たちよ、ボヤいているより子供や若い人たちから存分に吸収して、魅力的な歌を作りましょう。朝日歌壇は住所、氏名、電話番号だけです
11月11日 秋は速やかに深まっていますね。 松井多絵子
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