えくぼ

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朝日俳壇賞発表

2016-01-04 09:06:52 | 歌う

                ☀ 朝日俳壇賞発表 ☀

 1月4日朝日新聞に☀第32回朝日俳壇賞が発表された。2015年の入選句から、4人の選者がそれぞれ1句選出。

   { 稲畑汀子 選 }

 ★ 国語より算数よりも兜虫   (神戸市)  藤井 敬子

 教室で過ごす時間が多い一日、ふとした瞬間、生徒の表情や声に詩を感じます。それをプリントの隅にささっと書き留めます。日常に季節の風が吹き抜けました。

 {評} 兜虫好きを理解する作者の許で、勉強している子の幸せな未来。

   { 金子兜太 選 }

 ★ 白雨来て岩を寝釈迦をたたきけり  (熊谷市) 内野 修

  袈裟丸山の中腹(群馬県みどり市)、大きな岩の上に登って拝していると、白雨にたたかれても、泰然自若としている寝釈迦の姿が浮かび上ってきた。 ㊟ 白雨は雷や電光を伴わず、雲が浮く明るい感じのするにわか雨。

 {評} 岩上の寝釈迦に降りつけ、降りつつむ白雨。仏界にあるごとし。

    { 長谷川櫂 選 }

 ★ 草を食む鹿一頭の世界かな   (ドイツ) ハルツォーク洋子

 母語・日本語からは遠い日常を過ごしている。在住各国での感慨や寂寥感を、ひたすら俳句に表してきた。欧州大陸の自然詠を評価していただき、嬉しく思います。

  {評} 海外生活30年。一頭の鹿にヨーロッパ的感性が薫りたつ。

    { 大串章 選 }

 ★ 七十年不戦の空の赤とんぼ  (松山市) 河村 章

 思いがけないことで大変驚いています。夏も終わる頃赤とんぼが群れ飛ぶ光景をよく見かけます。そんな平和な空がいつまでも続いて欲しいとの思いを込めました。

  { 評 } 70年間日本は戦争をしていない。平和を喜ぶように赤蜻蛉が飛んでいる。

 受賞された四人の皆様おめでとうございます。更なるご活躍を楽しみにしております。

 本日朝日歌壇入選  <高野公彦選>

  ✿ クリスマス皆んなで祝った日もあった河原の向こうしあわせ願う 
                                     (ホームレス) 谷野光夫
 

 谷野光夫さま、来年はアナタが「朝日歌壇賞」かも、、。投稿を続けてくださいね。

                        1月4日  松井多絵子

  

 

    

 


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