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世田谷ボロ市

2016-11-26 09:43:09 | 歌う

              世田谷ボロ市

 ♦ ボロ市にて買いしインドの壺を持ちインドより帰国せしごと我は  松井多絵子

 来週は12月、恒例の世田谷ボロ市は15日(木)・16日(金)、午前9時~午後8時
          交通経路 電車:世田谷線上町駅または世田谷駅下車

 東京都の無形文化財に指定されているボロ市は430年の歴史があるそうである。これがもし「世田谷宝市」だったら私は興味がない。年末は高級品の広告やチラシにうんざりしている。断捨離をしたい私は物を所有しないように心がけているのだから。でも身の周りにモノが少ないのも淋しい。居間の出窓に鉢植えの花を。日の当たらない処には壺を。壺のなかは空気しか入っていないのに、ときどき詩歌や小説まで私に語りかけてくる。

 ボロ市の名の由来は「ボロ布がたくさん売られていた」からだそうである。ボロとは辞書によると<使い古して弱くなった布きれ>。なんだか私みたいだ。、<不利な欠点><価値のないものをけなして言う言葉>となると、「ボロ」を、庇い応援したくなってしまう。

 世田谷ボロ市は約700店の露店に多種多様な品物が並び人びとが集う。なぜか私は雨や雪に降られたことがない。無造作に並ぶ品物のなかにお宝があるような気がして陶器、彫り物、装身具などを手に取る。やや高価なものを値切れば安くする。必需品ではないし安く買えば騙されたなどと悔しがることもない。私は気に入った品に癒されるのだから。

 昨日のブログで「ブラックフライデー」を書いたが今朝の「天声人語」でも冒頭から「ブラック」を。 さすがに「天声人語さま」のお言葉は見事だ。この「お言葉」を知らなかったから、昨日、わたしは気軽に書けた。ユニクロの安売りに朝から人々が押し寄せたように、アメリカでも11月第4木曜の感謝祭の翌日から歳末商戦がはじまる。1億3700万の米国人が買い物に行くとの予想がある。小売り店が黒字になるのでブラック。やはり私たちは物から離れられないのか。或る才女がワインを飲みながら小声で云った。「断捨離したいのはまず夫」 彼女の夫は定年退職して一流会社役員の肩書きを失っている。

   世田谷ボロ市は来年 1月15日(日)16日(月)も開催しますよ。

                  11月26日  松井多絵子

 

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