別れたら輝く
昨日の新聞の本の広告☀ 『あなたは「別れ」でもっと輝ける』 「別れ」という大きな黒文字に私は捉えられる。あと1と月で今年と別れる。来年は私に良き年が、、。などと思う。著者はワタナべ薫。初めて知る名である。「痛みを乗り越えた先にある、人生の新たなステージへ。」「愛する人との別れを乗り越える 失恋・離婚・不倫」「心地よくない友人関係などを断つ」「モノと別れることに慣れる」「ペットとの別れ」~別れは出会いとの始まり。
別れは出会いとの始まりだ、と私は気づく。卒業などで3月は別れの月。でも4月は進学、就職で新しい出会い。落葉の木々から若葉が、新緑が広がる。などと思えば落葉し裸木になってゆく銀杏や紅葉も淋しい木々ではない。私の旧い作品から「別れ」を詠んだ7首をとり
あげてみる。断捨離したい、別れたい歌は次の7首記である。
別れたい 7首 松井多絵子
こちら向く鏡のなかの私よ今日も明日も別れていたい
紅葉の夢の道にて今しがた別れしひとの名思いだせない
ランブラス通りをぶらりぶらりゆく影よ私と別れておくれ
こんなにも葉をつけていたかと落葉を踏みつつ銀杏の裸木と別れる。
剥きゆくに林檎の皮がつと切れてまもなく今日と別れる我は
雪山と別れて長いトンネルへ出口の見えぬトンネルをゆく
庭隅の枯れ木に残る柿の実の二つが枝と別れられない、
11月27日 泣きだしそうな空 松井多絵子
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