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直木賞の候補者たち

2015-06-23 08:52:16 | 歌う

            ・・・ 直木賞の候補者たち ・・・

♠ いくたびも候補になりしこと知りて繰りかえし読む或る小説を  松井多絵子

 昨日朝刊の本の広告に✿西川美和・『永い言い訳』、今日の朝刊にはさらに大きな広告の、✿馳星周・『アンタッチャブル』、直木賞ノミネートとして宣伝されている。発表は7月16日、候補の作家は6人。芥川賞も同時に発表されるから7月16日は夏の文芸祭りの初日、その後は受賞者の顔がテレビに新聞に大きくあらわれ、この夏をさらに暑くするだろう。

 直木賞候補の1人の西川美和は映画監督、「ゆれる」「ディア・ドクター」などの作品で知られているらしい。今年2月、文芸春秋社から出版された小説『永い言い訳』は、「突然の事故で、妻が、母が、。残された者の幸福と不確かさを描いた感動の物語」であると。、広告。

 馳星周の『アンタッチャブル』は 警視庁公安部の「アンタッチャブル」と捜査一課の「落ちこぼれ」コンビが爆破テロの脅威に挑む。『不夜城』から19年、馳星周史上最も”キケン”な男が登場。これは新聞の広告文。ほか4人の候補作は✿門井慶喜『東京帝大叡古教授』
✿澤田瞳子の『若冲』 ✿東山彰の『流』 ✿柚木麻子『ナイルパーチの女子会』など。

 6人の候補者たちのなかには歴史学者として評価されている人もいる。映画監督や他の分野からの越境も多い。今年の芥川賞候補の又吉直樹は「お笑い」で活躍している。7月16日夜に笑顔になれるのは、「あら、あの人が?」 かもしれない。

                                      6月23日 松井多絵子 

        

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