えくぼ

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門脇篤史の「あるきだす言葉たち」

2019-01-31 14:33:54 | 歌う
昨日の夕刊☀「あるきだす言葉たちたち」 を久しぶりに読んだ、以前は度々ブログに書いたが「走りだす言葉たち」に私は置き去りにされた。でも昨夜は大丈夫。「途上に」の門脇篤史は老人に親切、1986年生まれの平成の男子だが昭和の雰囲気の漂う人である。

🔘真夜中と朝とのあはひにむいてゐる職場のひとにもらひたる柿

深夜に柿をむいている。マンゴではなく柿、芭蕉が、法隆寺が。景が広がる

🔘納豆の薄きフィルムをはがしをりほそき粘糸を朝にさらして

和食の朝食、納豆の粘糸に朝の光とは微妙なる美、作者のゆとりが伝わる。

🔘わたくしをぢっと薄めてゆく日々に眼鏡につきし指紋をぬぐふ

身辺の些細な微妙なあれこれを巧みにゆったりと詠む、師事している大辻隆弘氏から吸収しているのだろう。昨年末に🌻現代短歌社賞を受賞した。その折に少しお話ししたが門脇篤史は重厚な青年、一緒にお散歩したいような、
私と同じ「未来」の会員、でもtoo late同人だそうです。

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