☀「朝日歌壇9月8日」☀
<永田・佐佐木共選>
☆☆新聞もテレビもトップは桜島やぶれかぶれの灰が気を吐く (鹿児島市) 杉村 幸雄
朝日歌壇の入選歌は投稿したのち3週間前後に掲載されるようである。最近の桜島大噴火は、たしか8月18日だった。その直後に詠まれたとおもわれる。桜島の見えるところで暮らしていられる杉村さんだからこそ、鮮度のいい歌ができたのだ。「灰が気を吐く」という結句は作者の体からの言葉なのだ。「やぶれかぶれの」は作者の不安と開き直りではないか。
わたしが桜島をはじめて見たのは、15年位前、鹿児島のホテルに泊まり、夜の窓のカーテンを開いたときだった。頂のあたりに煙が立ちこめて無気味だった。4年前に屋久島へ向かう高速船のなかから見たときは青いきれいな島だった。桜島は複合活火山で高さ1117メートル、面積約80キロ平方、古代から噴火の記録が数多いそうである。
林芙美子の記念碑もあるらしい。~花のいのちは短くて苦しきことのみ多かりき~ 「放浪記」の作者は広島で生まれたそうだが。。。わたしは九州が大好きなのに、まだ訪れていない処がたくさんある。桜島もその一つである。
杉村幸雄さま 桜島をこれ以上怒らせないように、よろしくお願いいたします。
9月10日 あの山に会いたいけれど私が近寄れば怒りだすかもしれぬ 松井多絵子
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