☀ 朝日歌壇を中退した私 ☀
昨8月18日の 「朝日歌壇」 を見ながら少し淋しくなった。私が投稿していた頃に活躍していた方は2人しかいない。相原法則と松井恵。この2人はいまだにこの欄の常連だ。相原法則は児童図書文化賞受賞、平和のための絵本を作ったらしい。朝日歌壇賞も受賞。
松井恵 は浜松市に住み女性には少ない社会詠。今年も特定秘密法関連の入選歌がときどき掲載されている。彼女は朝日歌壇の優等生だ。卒業しない優等生と、中退したボツ常連の私。しかし朝日歌壇に入選するのは、何百人に一人、だからボツが続くと投稿しなくなり、他の新聞、雑誌などに投稿先を変えてしまうのか。私もその一人だった。
オランダのモーレンカンプふゆこ は朝日歌壇、俳壇でも咲き続けている。昨日は俳壇で。
☁ 雲海の怒涛まといて富士立てり
大串章選 評 「怒涛まといて」と言ったところに強さあり
モーレンカンプふゆこ 1943年、東京生まれらしい。22歳で単身渡米しニューヨーク国連本部に勤務。1970年オランダに渡り結婚、2児の母となった。1984年朝日歌壇に投稿 翌年には朝日歌壇賞受賞、その後俳壇でも活躍、朝日俳壇賞も受賞。両手に賞のひと。
✿ 人生が旅と思えば重たやなスーツケースにあこがれ詰めて
2014年4月7日の彼女の1首である。まことに人生は「重たやな」ですね。退職後も朝日歌壇に投稿し続け、手作りで、私家版歌集 『還れわがうた』 を出版した。美智子皇后も彼女のファンの一人とか。モーレンカンプふゆこ は私には眩しすぎる女性である。
いま このパソコンにまで陽が射しています。☀☀☀眩しいこと。
8月19日 松井多絵子