軽井沢からの通信ときどき3D

移住して10年目に入りました、ここでの生活と自然を写真と動画で発信しています

カラスアゲハの1齢幼虫

2023-10-20 00:00:00 | 
 庭のキハダの木に♀チョウが産卵した卵を2個確保し、これらが無事孵化して2匹の1齢幼虫になるところを前回(2023.10.13 公開)紹介した。

 親チョウが同時に産卵したと思われた2個の卵であったが、室内に取り込むタイミングが異なったためか、孵化日には約1日の差が出ている。

 今回は、孵化後の2匹の1齢幼虫が脱皮し2齢になるまでを紹介する。この段階ではまだこの2匹はミヤマカラスアゲハの幼虫であると思っていたが、終齢まで育てたところで、カラスアゲハだと確認できたので、今回からタイトルはカラスアゲハとしている。

 2匹目が孵化した翌日、この2匹を一緒に撮影する機会があった。先に孵化していた幼虫は随分大きくなっていて、見比べるとその差は歴然としている。

 先に孵化した幼虫を「A」、次に孵化した幼虫を「B」と名付けると、Aの体長はこの段階で約4mm、Bの体長は約3mmである。

カラスアゲハの1齢幼虫(2023.9.17, 5:34 撮影ビデオからのキャプチャー画像)

 2匹の幼虫は、自然と近くに寄り添うようにして葉の上に止まった。なかなかきれい好きと見えて、糞をするときはするすると後ずさりして、糞を出し終えるとまた元の場所にもどってくる。

 Bがこのようにして出した糞がAのそばに落ちた時、これを気にしたのか、もう一度糞の場所を変えるために戻ったように見える。

 その後、Bは移動していき、残ったAもまた糞の始末をしてから去っていった。
 カラスアゲハの1齢幼虫(2023.9.17, 6:58~7:35  30倍タイムラプス撮影後編集)

 2匹の1齢幼虫は食餌をするために移動していったようであった。幼虫は止まっているキハダの葉ではなく、近くにある別の葉を食べる傾向がある。その後見た時には2匹とも、飼育用のプラケースの縁に並んでいた。

 様子を見ていると幼虫Aはじっとしているが、Bの方は一見Aと同じように見えるが、およそ30分ほどの一定間隔で糞を出している。これはAが眠状態になったことを示し、脱皮して2齢になる時が近づいたと思われたので、そのまま朝まで撮影をすることにした。
  カラスアゲハ1齢幼虫の脱皮ー1(2023.9.17, 23:24~9.18, 5:23  30倍タイムラプス撮影後編集 )

 予想通り、1齢幼虫Aは朝方脱皮して2齢幼虫になっていた。脱皮が始まったのが、3時52分、完了が3時58分であった。その後しばらくじっとしていたが、くるりと反転して抜け殻を食べてしまった。時間的には4時33分から40分まで7分かかっている。映像は30倍タイムラプス撮影なので、動作は早いように感じるが、実際の動きは脱皮も殻を食べるのもゆっくり時間をかけている。

 脱皮して2齢になった幼虫Aは積極的にキハダの葉を食べるようになったが、1齢幼虫Bの方は脱皮に備えて眠状態に入ったようである。 
 カラスアゲハの1齢幼虫と2齢幼虫(2023.9.18, 11:14~11:33 30倍タイムラプス撮影)
 
 幼虫Aが脱皮した後、2匹が前後に並んでいたので、透明な飼育ケースの下に定規を入れて、体長を測定したのが次の写真である。

 2齢になったAは約8mm、1齢のBは約6mmである。

幼虫の大きさ測定(右:2齢幼虫A、左1齢幼虫B、2023.9.19, 21:49  撮影ビデオからのキャプチャー画像)

 続いて1齢幼虫Bが脱皮する様子を撮影した。孵化の時と同じで、幼虫Aの脱皮後やはり1日遅れである。2齢になった幼虫Bもまた抜け殻をきれいに食べてしまった。
 カラスアゲハの1齢幼虫の脱皮ー2(2023.9.19, 4:32~5:37 30倍タイムラプス撮影)

 以下次回
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