関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

永遠の0

2014年01月13日 21時40分58秒 | Weblog


午前第一回を見たのですが、今これを書いている夜にも、まだ泣きすぎて目がしょぼしょぼします。

百田尚樹さんは関西の長寿番組「探偵ナイトスクープ」の構成作家を長年やっておられた方で、同じ大学の大先輩でもあります。作家になってからバラエティ番組などにもよく出ておられて、その話術はさすが構成作家!人を面白がらせる仕事をしていた人だから、小説も面白いってことなんですね。本の売り上げランキングでは常に10位以内に入ってる。

「永遠の0」はまず文庫本を買いました。結構分厚い本のうえ、零戦や各地での戦争の描写も多くて、三分の一くらい読んだところで止まってしまいました。ただその後映画の予告で、ちょうど私が読んだところくらいまでしかストーリーを明かさないので、これは読まずに映画を見た方がよさそうかと。その判断、正解でした。

昨年見に行った「くじけないで」も相当泣けたけど、この映画は体の底から泣けて来る。主演の岡田くんがとにかく素晴らしい。宮部久蔵にぴったりでした。奥さん役の井上真央さんも、本当はかわいくてか弱いのに、子供のために強く生きざるをえなかった当時の女性を、見事に演じておられました。染谷将太さんも素敵だったなあ・・・。戦争のシーンに出て来る俳優さんも現代のシーンの俳優さんも、みなさんぴったりの配役でした。

VFXというのはCGや合成などの特殊映像のことだそうで、監督はVFXの名手なんだそうです。ALWAYSシリーズも手掛けておられて、零戦の戦闘シーンがとにかく本物にしか見えない。空母の爆撃シーンは迫力ありすぎで怖かった。

見終わって思ったのは、先の時代に生きた人たちが、いのちをつないでくれたからこそ、今の時代に自分が生きていられる、ということです。

私の父は大学で飛行機の研究をしていました。年齢的にも学徒動員にばっちりだったのが、工学部の学生だったから召集されなかったとのことです。その後フォークリフトの会社に就職して、新しい車種の開発に貢献したと聞きました。父から戦争の話を詳しく聞いたことといえば、食べるものがなかった、とかそういった話で、身近な人が召集されたとか、そんな話はあまり聞いたことがありませんでした。ただ、きっと何かしら、自分は召集されなかった、という気持ちを抱いていたかもしれません。

見る人それぞれに、色んな想いが湧き上がる映画だと思います。


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1 コメント

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Unknown (けん)
2014-01-14 01:17:16
TBさせていただきました。
またよろしくです♪
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