きのう、洗濯ものを取り入れていて、ふいに思い出したことがありました。それは実体験ではない記憶。中学生の時によく想像していた場面が、感覚ごと戻って来たような感じ。
私は妄想という言葉があまり好きじゃありません。何だかすぐにエッチなことに結びつくような気がして。好きな人とこんな風なデートをしたいなーという想像が=妄想と言われてしまえばそれまでですが、とりあえずここでは想像という言葉に統一したいと思います。30年前は今ほど妄想という言葉もメジャーじゃなかったし(笑)
それは私の地元、今はJRの駅ができて人通りも多くなりましたが、子供の頃はとってもさびれた通りに、赤ちょうちんみたいなお店があって、中学生の私は夕暮れの雨の中、傘をさしてとある男の子と、黙ってそのお店の前を歩いている、そういう風景が、私の頭の中に実体験の記憶以上にこびりついているのです。それも何とも言葉にできない感覚と共に。
何でしょうねー、普通は男の子と遊園地に行って遊んで・・と、そんな事を考えるような年齢なのに。でもその盛り場を傘をさして歩いている時の私はとても幸せなんですよね。大人へのあこがれが昭和な盛り場て・・・。やっぱりヘンな中学生でした。
それにしても人間の脳ってほんとすごい。忘れていると思っていることも、実は全てを記憶しているそうですね。何かの匂いだけでその時の情景や感情までも思い出したり、ある音楽を聴いていた時、よく読んでいたマンガを思い出したり。
いつも私の記憶の中にいた、名前も知らないその彼は今頃どうしているのかなあ(学校くらいしか知らないのでfacebookで調べようもないのですが(笑))