あと1ヶ月足らずで40代の仲間入りをします。それと同時にこのブログを始めて1年がたつことになります。
40年も生きているような気がしないのに、実はさまざまな体験をしていることに気がつきます。阪神・淡路大震災もそのひとつ。
結婚して1年、そろそろ子供を考えようか、という矢先でした。その頃兵庫県の川西あたりで群発地震が発生していて、朝まだ暗いとき、体とふとんと畳のそれぞれが引っぺがされるような揺れと、嫁入り道具にと買ってもらったばかりの新しい食器が、食器棚からガシャンガシャンと落ちる音がおさまったとき、「やっぱり来たか」ととっさに思いました。
私が住んでいた尼崎というところは、建物などの被害はほとんどなかったのですが、すぐ側の西宮や神戸はひどい状態でした。炊き出しに行かなくていいものかと、真剣に悩んでいたことを思い出します。ボランティアというものについて、色々と考えさせられたものでした。
私が寝ていた隣の部屋で、CDを入れていた大きな棚が倒れました。1mくらいしか離れていなかったその棚の下敷きになっていたら、私は今ここにいなかったかもしれない。あのとき死なずにすんだのだから、その分無駄に生きてはいけないような気がします。あまり覚えていないのですが、あの頃たくさんのミュージシャンが、震災に関連したコンサートを開いていたはずです。
音楽が人を元気にする。そのことをいつも考えながら、今年もたくさんの音楽を発信していきたいと思います。