関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

♬初心者ジャズピアノ教室♬

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JAZZってサイコ~!!/東京JAZZ 2006

2006年09月04日 00時57分48秒 | 音楽
おととい入手した「ワイルドターキー8年」ミニチュアボトル。これを飲みながら、(思った通りキツイです、でも1フィンガーに水を4倍くらい入れたらちょうど良くて美味しい)NHK-FMの東京JAZZの生放送&今日買ってきた小沼ようすけのニューアルバム「3,2&1」とDave Kozの「The Dance」など聴きつつ、今日の感想を。

よかったです、感動しました。1番の収穫は今まで名前すら知らなかったデイヴ・コズを聴けたこと。はっきり言ってTRIX並みの楽しさでした。
小沼くんのCDを買ったりしてのんびりしていて、始まっているのに気がつきませんでした。「知らない人だしいいや~」と思っていたけれど、そのライブを観て「何てのんきなことをしていたんだ~!」と。音楽はデビッド・サンボーンをもっとファンキーにした感じ?ソプラノ・サックスなんだろうけど、アルトの形をしたちっちゃいサックスを吹いて、とにかく動く動く。腰を低くおとしてガニマタで吹いてみたり、ご本人はわりと小柄なんだけど、ベースとギターのどちらも頭黒光り&グラサンの長身にはさまれて必死で吹いたり。ファンキー・チョッパー・ベーシストとのケンカもおかしかった。キーボードの方はアジア系なんでしょうか、DIMENSIONのますやんと、去年さいたまジャズデーでお見かけした、ピリカラザリガニ団(カッコイイバンドです、また観たい)のテナーサックスの飯塚さんをたして2で割ったような感じでした。(ようわからん例えですね)MOTIF2段積みでいい音出してました。ええ話のときに一人汗をふいてたのも、あれは間違いなく仕込みです。
会場を3つに分けて曲のフレーズを歌わせるというのも、よくありがちなんですが、エンターテイメント性バリバリのデイヴにやらせると、めちゃめちゃ盛り上がるんですね。アンコールで「夏の思い出(♪夏がく~れば思い出す~、の曲です)」を吹いて大喝采をあび、その後もしっとり系でうまく締めくくっていました。始めの3曲くらいがファンキーな「どフュージョン」で、あとはわりと落ち着いた曲をやっていましたが、そこここに笑いがちりばめられていて、「ああ、音楽はやっぱり楽しくやってなんぼだな~」とつくづく思いました。オープニングアクトも入れて5つのバンドが出ましたが、唯一のスタンディングオベーションが終わったあとに。休憩のとき、CDを買いに走ると、デイヴ・コズのCDが飛ぶように売れていました。
ただCDをさっき1度聴いたのですが、予想通り「ライブが超カッコイイ」=CDはそれほどでも・・・。ファンキー系の曲が入っていないCDだったので、スムース・ジャズが好きな方なら・・・。でも一緒に行った人とブルーノートに来たら絶対行こう!と約束したほど、ライブは気に入ってしまいました。

デイヴ・コズについていっぱい語ってしまったので、他の方は手短に。まず観たかった小沼ようすけ&太田剣。朝聴いてから出かけた「nu jazz」で2人が一緒にやっていたことを改めて知ったのですが、その時と同じメンバーでドラムが大槻”KALTA”英宣さん、オルガンが金子雄太さんでした。金子さんはハモンドで足ベースも担当していました。若いのになかなか渋い演奏で、曲は2人の曲を交互に。最後の曲は結構盛り上がって、太田さんはサックスをくわえて吹きながら両手で手拍子をするという荒業をやって拍手をあびてました。それにしても小沼くん、かっこよかった。

続いて1組目、ジョイス with ロベルト・メネスカル。まずバンドとジョイスだけが出てきてヤマハのサイレント・ギターにとっても良く似た他社製のスケスケギターを軽く弾きながら歌い出したのを聴いて、思わず涙。もう「これぞボサノバ!!」その後ロベルト氏が「ボサノバせんせい」と紹介されて登場。オクターブ違いの同じメロディを2人が歌うと、これもまさに「This is ボサノバ!!」ブラジル人の音楽性の素晴らしさに感動しました。

2番目にデイヴ・コズのファンキ~なライブが展開され、お次がギターの神様2人の登場。これがまたブルージーでブルージーで、たぶん往年のギター小僧の方々は涙する内容だったのでしょうが、まだまだお子ちゃまの私には、ちょっとついて行けない感じでした。でもアンコールで2人だけで演奏したギターデュオは、渋くてとてもよかったです。ちなみにキーボードの人はフェンダーローズも弾いてました。ベーシストはラリー・カールトンの息子さんだったようです。

ブルージーなステージが終わり、次はお目当てのインコグニートだから遅れてはいけないと、ダッシュで用を済ませようとホールの外に出たところ、何かちょっとカッコイイ人がベンチに座ってお連れの方とお話されていたのです。

「誰かに似てるな~、そうだ!鳥山雄司!!」

たぶん間違いありません。だってピラミッドのCDのジャケットとおんなじ髪型だったし、遠目からじっと見ていたら、視線に気付かれて目があったんです。お連れの方もおられたし、違ってたら恥ずかしいので、そっと前を通ったら話しておられる声がして、たぶん先日の「音遊人」のときの声と同じだと。その後ホールへ戻ると何と私達の席の5,6列後ろにおられました。国際フォーラムホールA、かなりの広さの中で出会えたのがうれしかったです。「デビューアルバムの頃から聴いてます」って声かければよかった・・・。

インコグニートはデイヴ・コズとは反対に最初静かめの曲が続いて、後から大盛り上がり~という感じでした。途中からブルーイが「エクササ~イズ」とか言ってお客さんを立たせて、そこはもうダンスフロア。曲順は覚えていませんが有名な「Talkin’Loud」や「everyday」、太陽をイメージした?フリつきの「Morning Sun」など、ファンが泣いて喜ぶ曲のオンパレードでした。私達の席は1階席前から12列目と、なかなか良い席だったのですが、前方に「たぶん通し券買ってる?」という感じの白髪の方が何名かいらっしゃって、「この人たちはインコグニートをどう聴くんだろう」と気になっていたのですが、一人のおじいさんはノリノリで手拍子しておられて、何だかうれしくなりました。

ファンクもフュージョンもボサノバもみんなジャズなんだ、ジャズを聴いて「いい!」と思える感性を持ち合わせたことに感謝しながら、ホール外のオープンスペースでやっていた秋田慎治カルテットの「サマータイム」だけ聴いて、足早に帰路についたのでした。ほんと、JAZZは最高の音楽です!