寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

土日はお休み頂いてます。

2010年07月24日 11時35分07秒 | 日記
月曜日は意外な結末を向かえます♪ お楽しみに…
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旅の教え…〓

2010年07月23日 07時59分01秒 | 日記
誰でも覗き見の趣味はあるでしょう(笑)誤解を招くといけないので言い直しましょうか(笑)多少…この言葉で随分ほぐれてきたと思います(笑)例えば普段隠してあるものが不用意に露呈していたとしたら皆さんどうしますか?辺りに見とがめる人もいないとしたら… 『なにがあるんだろう』些細な疑問が興味に変わりそっとのぞいて見る♪ 確かメダカの学校も覗かれていましたよ(笑)
…そんな訳で臼井社長はその小屋を覗いて見たのです。(言い訳苦しいなぁ~)
小屋の壁伝いに近寄り入口に顔を出してのぞき込みました。外の明るさと相俟って小屋の内部は真っ暗でした。 目が暗闇に慣れていないせいでしょうか…ぼんやりと白いものが幾つか見えてきました。『人の様にも見えるし…』覗き込んだだけではもう一つ分かりません… 臼井社長は引き込まれる様に内部(なか)に入りました。 足許はよく分からないけど土間にムシロが敷いているようです。真ん中に低いテーブルがひとつ置いてありました。その周りに白いものがありました。よくみると人が寝ているようです。テーブルの周りをごろ寝しているのでした。四人…いや五人が…重なりあっていました。 白い衣装がフワフワと息づいているのを見ると生きているようです。
しかしこの静寂に包まれた空間は今までの騒乱に近いお祭り騒ぎとは隔離された観がありました。
不思議な光景に臼井社長は息をするのも忘れるくらいでした。
その時舞い込んできた風が内部(なか)を一掃しました。 その風に乗った白い煙が臼井社長の顔を撫でますと甘ったるい匂いが鼻を突きました。細かい煙がたなびいてきたのですが風が止むとその煙は真直ぐ一本の筋になって登っていきます。
その煙を眺めていると急に眠気がきました。身体中が気怠く息苦しさも出てきました。腰から下がだるくて仕方ありません。
膝がカクンと音がしたように折れてその場に崩れ落ちてしまいました。 まだ自由の利く腕を必死になって動かすのですが鉛のような身体は思うように動きません。この小屋から出なくては…
臼井社長は空ろになった頭で必死になって考えました。『た、助けてく…』声がかすれて出ません。
両方の腕が地面をかきむしるのが精一杯の状態でした。
『あぁ…』臼井社長は地面に這いつくばってうめきました。
目の前に見たこともない羽虫が蠢いていました。土の匂いが頭の中いっぱいに充満してきました。『た…すけ…てく…れ…』頭の中に真っ赤な玉がグルグルまわっていて上を向いているのか下を向いているのかさえも分からなくなると目の前が真っ暗に閉ざされ、やがて重い意識は深い闇に引きずり込まれていきました。…
『……』
『だ…な…ん』
『だんなさん…』肩を揺する振動で臼井社長は気が付きました。
目の前に見知らぬ女の顔があります。薄汚れた衣装を身に着けた女は心配そうな顔で臼井社長を見つめていました。
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旅の教え…〓

2010年07月22日 09時07分50秒 | 日記
ヤクザに絡まれたところを助けた老人は大きなジェスチャーで右手をかざします。
『今度は何だよ』 老人の指差す意味が良く分からない臼井社長は指差す方向を見ました。 それは市場の東端で臼井社長が来た方向と逆です。
灰色のレンガ作りの古い小屋がありました。
戸が開いているのか入口が真っ暗に見えています。
その中でチラッと白い人影が動いていました。
老人はそこを指を指しているのです。もう一人の痩せた老人が肩を軽く叩いて促してきました。
『あそこへ行け』そう行っているのでしょう。
臼井社長は誰か知った顔がないか辺りを見回しますが地元の住民ばかりで知り合いはいません。祭りはいよいよ頂点に達して行くのか太鼓、銅鑼が激しく鳴ってそれに合わせた住民達が体をくねらせながら踊り出していました。そのとき鉦がひときわ高く連打されました。太鼓と銅鑼が合わせて乱打してきます。それからは益々エスカレートしていきました。臼井社長の側にも農民らしき老女達が口を大きく開いて何か叫んでいます。笑っている者もいます。踊る人の腕や足が臼井社長に当たるのもお構いなしです。 市場中がお祭り騒ぎと化していました。 そんななかで臼井社長だけがポツンと取り残されていました。臼井社長の肩を叩いた老人達もいつの間にか踊りの渦に見入っていました……今だ!臼井社長は老女達の踊りに紛れて騒ぎの中へ入り込みました。 踊りの流れは誰かに誘導されているかのように中へ中へと進んで行きます。右も左も周りがみんな踊り狂っています。太鼓、銅鑼や鉦はリズムを取りながら鳴り続けています。 踊りの渦に隠れながら臼井社長は逃れようとしますが、もの凄い踊りの渦に飲み込まれて出る事ができません。仕方なく身体を流
れに任せて臼井社長も腕を振りながら踊りの真似を始めました。
一人目立たないようにと老人達の目を欺くためでした。時々押されてか倒れる老女を避けながら前に進んで行きますと…大きな獅子の張りぼてが見えてきました。四五メートルはある巨大な獅子がまるで生き物のように左右に揺れています。
この獅子の周りには屈強な若者が竹竿を使って獅子を操っていました。 獅子の胴には竹竿に布を巻き付けていました。
獅子は胴を大きくうねらせ前に前に出て来ます。
踊りの群衆は獅子に依って左右に割れてしまいました。臼井社長も流れに沿って右にでました。
『このまま流れから抜け出せば上手いぞ!』
臼井社長の周りはまばらになってきました。獅子の後を追う者や後ろに下がって見物に回る者に分かれましたから…
臼井社長もそっと見物に回りました。獅子は相変わらず踊りくねって進んで行きます。大勢の群衆がそれを追って行きます。けたたましい銅鑼や鉦も追って行った様でここは少し落ち着いてきました。
臼井社長はまばらになった市場の隅をこっそり歩き始めました。帰り道は?周りを見回して気が付きました。ここはさっき老人達が指差した廃屋の辺りでした。 そこには薄汚れた灰色の小屋がポツリとありました。 遠くで見た通りの小さな小屋で入口がポッカリと口を開いています。
この周りには商店はいっぱいあるのにこの小屋はそんな店とは明らかに違った感じでした。『何のためにあるんだろうか?』 先程の怖い目に会った事を忘れて臼井社長は小屋に向かっていきました…
よせばいいのに…
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旅の教え…〓

2010年07月21日 09時24分28秒 | 日記
臼井社長の休日の過ごし方は名所巡りでした。主として部下の単身者を誘いあちらこちらと散策に耽(ふけ)ったのです。
たまにゴルフをしたりしましたがあまり上手とは言えずお付き合い程度の腕前でした。
ある休みの日いつもなら誰かを誘って出掛けるはずが あいにく誰も見当たりませんでした。
仕方ないから一人で近くの市場に出かけました。
早春の頃で台湾では一番爽やかな過ごしやすい季節でした。アパートを出てぶらぶらと歩いているといつもと違って大勢の人が出ていました。 『何かあるのかな~』あちらこちらの軒下に提灯が揺れていました。
行き交う人もどことなく賑やかな雰囲気でした。
市場の中心まで来た時には普通に歩けないほどの人々が出ていました。いつもは静かなこの市場がどこからこんなに集まってきたのかと思うほどです。
市場の中心では大人たちが色とりどりの衣装を身にまとい長い棒を振りかざしていました。
どうやらお祭りのようです。この辺りは農村が多くて稲の豊作を祈ってあちこちで 豊作祈願を行う風習がありました。
棒の先端には朱や紫・緑・黄色などとりどりの布を取り付けていました。それを二三人の大人が振りかざして豊作を祈るのです。周りには太鼓や銅鑼(ドラ)鉦(かね)が一斉に鳴り出しています。 その内に周りの見物していた人が踊り出します。物売りの掛け声・銅鑼の音・見物の歓声が上がり騒々しさが頂点に達してきました。日本の祭りはもっと理路整然としていますがここの祭りときたら何か祭りの源風景のようでした。臼井社長は見慣れないお祭りを興味深げに見物していました。側には老人や子供が大勢いてあまり大人はいません。それに気がついたのは大分してからでした。実は臼井社長が見物していた場所は老人専用の場所だったのでした。 そんな場所割りがあるとは知らなかったのは当たり前ですが、土地のゴロツキみたいのが 臼井社長に難癖を付けてきました。 無論現地語ですから臼井社長には理解できるはずもありません。言葉の激しさから『これは只事ではないぞ』と思ったそうです。
ヤクザはどの国にもいます。この田舎でさえヤクザがいたのでした。そして臼井社長の身なりからして金になると思いちょっかいを出したのでした。
なるほど…こざっぱりした身なりで一人歩きはヤクザにとって絶好のカモに見えた事でしょう。
酒臭い口からは激しい口調で罵声を浴びせてきます。周りの人々は何事かとただ遠巻きに見ているだけです。そんな周りを見渡す余裕も無くてどうしたものか、と思案に暮れる様子が貴公然とした態度に映ったのでしょうか。臼井社長にヤクザもためらった様ですがとにかく物陰に引っ張り込もうと臼井社長の肩に手を掛け出しました。 臼井社長のピンチです!
その時でした。後ろから数人の老人が出てきました。 老人は臼井社長とヤクザの間に割り込むと臼井社長を引き離しました。 そうしてヤクザに向かって猛烈に抗議しました。 その勢いに押されたヤクザは数度言い返していましたがやがて何処かに消えてしまいました。
何がなんだか分からないままにいざこざは終わりました…と臼井社長はそう思いました。 ところがそうではありませんでした。ヤクザを撃退した老人にお礼を述べようとした臼井社長に老人は大きく手を振り右手の方を指すのです…
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旅の教え…〓

2010年07月20日 09時26分00秒 | 日記
臼井本部長は将来を嘱望されていました。言わばエリートです。KO大学卒業から幹部候補として主流を歩んでこられました。その点鬼塚専務は傍流(笑)と言いますか、行け行けを信条に暴れん坊と異名を取る様な方でしたから、下手をすればとっくに馘になっていたでしょうね(笑) やはり本部長時代に運良く好意的な上司に恵まれ時流にも助けられて現在の地位に迄上り詰めたのでした。
ですから鬼塚専務が役員に昇格した時は全社が驚いたのは言うまでもありません。鬼塚専務が部長から本部長へ昇格した時も噂になりました。それは給料が5万円上がったことでした。
『え!何で?』
そうなのです。
普通役職が上がったのですから給料も上がるはずですよね。
ところがからくりがありまして…
部長の査定にはS・A・B・C とあります。 Sが最高ですが、普通はAが良、Bが普通Cは不良(笑)となっております。
部長のS査定となると給料も高くて 並の本部長よりも多くなる場合もあります。
だから同じ昇格した川口さんは本部長になった当時給料が下がったと言います。鬼塚部長はC査定でしたから(笑)給料は上がりました。
川口部長と鬼塚部長の当時の給料の差は恐らく七八万円くらいはあったのではないでしょうか。
しかし分からないものですね(笑)
あれから十年、鬼塚部長は専務取締役、川口部長は本部長のまま定年退職となりました。何が違ったのでしょうね(笑)
川口さんは若くして将来を期待された幹部候補でしたから…
こんな話は社内には掃いて捨てるくらいあります。
今回の臼井本部長はちょうど川口さんと同じ道を歩んでおられます。
私と同年代の臼井本部長を応援している私としましては何とか在野のならず者に負けずに出世していただきたいと切に祈っている次第です!
話を本題に戻します。
臼井本部長の場合台湾に赴任されたのはいきなりの社長でした。
台湾の工場は百パーセント出資の子会社ですから社長と言いましても本社扱いは部長待遇でした。
当時四十代半ばでこの地位を与えられていましたからやはり幹部候補生だったのでしょう。
臼井社長は若さを活かした斬新なアイデアで工場の業績をグングン上げていきました。
自身、スマートな色白の好青年風であったこともあり公私共に人気絶頂でありました。
お目付け役…つまりこの幹部候補生の教育係りを兼ねた補佐がいらっしゃいました。
伊藤工場長がその人でありました。 臼井社長はその伊藤工場長からご指南を受けて又それに忠実に従いましたから伊藤工場長から信頼をされるほどになりました。
臼井社長は順風満風で三年を過ごしました…
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