本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

普通の若者にどう売るかということ。

2014-11-02 13:23:55 | 進化。2013。2014。脱皮。
「メジャー」を生みだす マーケティングを超えるクリエイターたち 角川oneテーマ21
クリエーター情報なし
KADOKAWA / 角川書店


★優れた創作者の「マーケティング」は調査会社のものより深い
▲▲▲
マーケティングに対する問題提起:
今のマーケティングの問題点は、特定の集団を志向するようになってしまっているということ。
「本来、このような特定のセグメントに向かう発送は、『マイナー志向』と呼ばれたもの」4

コアセグメントを志向する発送は、市場の拡大にはつながらない。
こうしたマーケティングのもう一つの特徴として、ある集団には支持されるプロダクトであっても、他のグループには「まったく価値がわからない、興味も持たれない、そもそも存在すら知らない」という傾向にも陥いる。
▼▼▼
●こうした発想ではどうしても見落としがちな世界:「若く、ふつうの人々」
▼▼▼
21世紀の現代でも、日本で売れている雑誌は圧倒的に『週刊少年ジャンプ』であるということ。5

●今の若い人たちの「みんなでつながろう」みたいなムード 103

●言葉がないと自分が何者でもなくなり、説明できなくなる。
現代ではみんなが「なにものか」のポジションを獲得しようとしている。
ひとつには人間関係が高度化され、その結果として社会と生身の自分の間にワンクッション入れたいという心理が働いているのだろう。
例えば若い人はよく「自分は軽いノリのキャラでやっているから」などという。人間関係に生で直面することをせず、アバターのようにキャラを設定することで円滑にしていく。105

●個人個人が半径三メートルの世界に閉じこもるならば、まだいいのかもしれない。しかし現代では、自分の世界に暮らし、みたい真実だけを見る人が、一つの社会層をなしている。そして自分の見たい真実に基づいて、他者を攻撃している。
⇒考察:
去年ドラマ化されて流行した「今日、会社を休みます」も原作の少女漫画では、登場人物が極端に少なかったという。

◎現代社会では「メジャー」という大人のあり方が、再考を迫られている。
たとえば、小売の世界では、高級食パンや、コンビニで提供するコーヒーをヒットさせたセブン&アイグループのように細かい受容を掘り起こしている業態が注目されている。

<現代若者におけるひととのつながり>
デジタルは重くない。しかし時には人の身体の重さを感じないと寂しい。デジタルの軽やかさを楽しむ一方で、人はこの世の中で希薄になってしまった身体的な感覚を、逆説的に求めている。だがあまり他人に近づきすぎると、やはり傷ついてしまう。193
コメント
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